近年、世界的に人気のレースカテゴリーが「GT3」だ。FIA(国際自動車連盟)が定めたGT3規格に則ったレース車両を使ったシリーズ戦が欧州、米国、アジアなど世界中で行われており、いまや世界中のスポーツカーメーカーが開発に躍起になっている。
GT3マシンの最大のポイントは、市販車をベースとした、市販のレースカーであること(現在の相場はメーカーによって異なるが5000万~8000万円と言われる)。したがってGT3カテゴリーのレースの主体は販売元のメーカーではなく、あくまでプライベートチームである。
マクラーレン・スーパーシリーズのフラッグシップを東京でお披露目──「720S スパイダー」オーダー開始
日本のレースにおいて人気カテゴリーであるスーパーGTのGT300クラスもまさにGT3マシンを使ったものだ。昨年のチャンピオンマシンであるメルセデスAMG GT3をはじめ、ポルシェ911、BMW M6、アウディR8、ランボルギーニウラカン、ベントレーコンチネンタルGTなど、そうそうたるスーパーカーベースのGT3マシンが参戦している。
そして先日、2019年シーズンのスーパーGT GT300クラスに、マクラーレンの参戦が発表された。マシンは「マクラーレン720S GT3」だ。マクラーレンのGT3マシンとしては、第1世代のMP4-12C GT3、第2世代の650S GT3に続く第3世代モデルとなる。そして、720S GT3はマクラーレンの市販車の開発を行うマクラーレン・オートモーティブが、初めてインハウスで設計、製造を行ったGT3マシンという。
チームは2009年のル・マン参戦をもってモータースポーツ活動を休止していたかつてのチームゴウで、チームゴウモータースポーツ(TEAM GOH MOTORSPORTS INC. )の名称で、エントラント名は「McLaren Customer Racing Japan(マクラーレン・カスタマーレーシング・ジャパン)」として、およそ10年ぶりの復帰となる。スーパーGT GT300クラスのドライバーは荒聖治選手とアレックス・パロウ選手(スペイン)のコンビだ。
ここでレース好きの人ならば、ピンときたかもしれないが、チームゴウは郷 和道氏が代表を務めるレーシングチーム。1996年には、スーパーGTの前身である全日本GT選手権にマクラーレンF1 GTRで参戦しチャンピオンを獲得。そして、2004年には、荒聖治選手を起用し、ル・マン24時間レースで日本のチームが日本人ドライバーを起用して総合優勝するという偉業を達成した伝説的なチームだ。
ちなみにル・マン24時間レースといえば、昨年、トヨタがついに総合優勝を果たしたが、ル・マンへの初挑戦は1985年のことだから、およそ30年越しの悲願だったのだ。いかにこのレースで勝つことが難しいかがよくわかる。
今回のチームゴウモータースポーツのレース参戦は、1996年以来のマクラーレン社とのタッグでもあり、さらにルマンを制覇した荒聖治選手との伝説のコンビの復活でもあるのだ。さらにチームは、スーパーGT GT300クラスへの参戦をはじめ、マクラーレン720S GT3で、近年人気が高まっているスーパー耐久シリーズST-Xクラスや、IGTC鈴鹿10時間耐久レースへの参戦も表明している。
かつてマクラーレン F1 GTRで採用していたネオンピンクとグラファイトを組み合わせたカラーリングをまとった720S GT3が日本のレースでどんな走りをするのか。そして、今後の展開にはル・マン24時間への再挑戦があるのか、要注目だ。
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