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「こんなスポーツセダンはいかが?」ランサーではなくミラージュ、それもテンロクMIVEC搭載のVR!【ManiaxCars】

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「こんなスポーツセダンはいかが?」ランサーではなくミラージュ、それもテンロクMIVEC搭載のVR!【ManiaxCars】

エンジンはRXバージョンR用に換装、高回転域のキレとパワー感は鳥肌モノ!

足回りチューンでハンドリングもGOOD!!

「こんなスポーツセダンはいかが?」ランサーではなくミラージュ、それもテンロクMIVEC搭載のVR!【ManiaxCars】

5代目CK系ミラージュは1995年10月に登場。ランサーの兄弟車で、ボディパネルはランサーエボリューションIVとも共通となる。その中で175ps/17.0kgmというスペックを誇る、MIVEC仕様の1.6L直4DOHC、4G92型エンジンを搭載したスポーツモデルがVRだ。

ちなみに同時期、ミラージュにはVR-Xというグレードも存在した。そのグレード名から装備の充実化を図ったVRの上級モデルのように思えるけど、実は205ps/28.0kgmを発揮する1.8L直4DOHCターボの4G93型を載せた、VRとは全くの別モデル(兄弟車ランサーだと1800GSRに相当)だったりするから話がややこしい。

発売時期が多少前後するかもしれないが、90年代半ばから後半にかけては1.6Lクラスのスポーツセダンがまだまだ元気だった。トヨタはカローラGT(4A-G)、日産はパルサー/サニーVZ-R(SR16VE)、ホンダはシビックフェリオSiR(B16A)…と、今では考えられない魅力的なラインナップ。そこに三菱のミラージュVR/ランサーMRも名を連ねていたわけだ。

取材車両は後期型で、エンジンはチタン製吸気バルブが採用され、カムプロフィールやMIVEC切り替えポイントなどが異なるガチのスポーティグレード、RXバージョンRの4G92型に載せ換えられている。

さらに、EXマニ交換によって排気効率を高め、主に中高回転域でのパワー感とフィーリングを大きく向上させてるのだ。

ステアリングホイールをモモ製ディープコーンタイプに、シフトノブをラリーアート製球状タイプに交換して操作性アップ。MIVECエンジンを載せながら、上級グレードでもあるVRはオートエアコンが標準装備となる。

スピードメーターを中心として左側にタコメーター、右側に水温計と燃料計が配置される。8250rpmからレッドゾーンが始まり、1万rpmまで刻まれたタコメーターが高回転型エンジンを搭載する証。

前席は純正でレカロを装着。背もたれと座面は後席やドアトリムと共通のデザインとなる。取材車両は後期型だったが、「シートやドアトリム、純正モモステアリングは前期型のターボモデル1.8VR-Xと同じなんです。メーカーは正式にアナウンスしてませんが、もしかしたら過渡期モデルなのかもしれません」とオーナーKくん。

開口部が大きく、容量も十分なトランクルーム。スポーティグレードだけど、フロアから側面までしっかりトリムで覆われるなど実用性も考慮されている。ボディ剛性確保のため、リヤにもストラットタワーバーを装備。

純正アルミホイールを履きながら車高を落としてるのがシブイ。タイヤは標準と同じ195/55R15サイズのディレッツァ03Gが組み合わされる。

フロントリップスポイラーと合わせ、VRに標準装着されるリヤウイング。高速域での空力特性を改善するのはもちろん、ひと目でスポーティセダンであることを理解させる、外観上のアイコンにもなっている。

MIVECエンジンは高回転型だと思われているだろうし、実際そうなのだが、想像以上に低中回転域のトルク感もある。だから2000~3000rpmで流して走るのも苦にならない。ただ、MIVECらしさを楽しむなら中高回転域だ。クラッチが軽量フライホイールを含むクスコ製シングルプレートに交換されてることもあって、エンジンレスポンスは鋭いし、素早いシフトチェンジも確実に決まる。

シャープに吹け上がるエンジンは4000rpmから弾みをつけ、5000rpmでハイカムに切り替わると、タコメーターの針がレッドゾーン目がけて踊るように駆け上がっていく。8000rpmまでハッキリとパワーの盛り上がりを感じられるし、速さだって文句ナシ。

それから、足回りもチューニングされてることでハンドリングが楽しい。テインの車高調を組んでロール剛性を上げると同時に車高ダウン。タイヤもショルダー剛性が高いディレッツァ03Gを組むことで、まずステアリング操作に対する初期応答性が格段に良くなっているのだ。

メーカーが頑張って2ドアのスポーツカーを作ることは別に否定しない。けれど、より多くのクルマ好きに訴えかけて賛同も得られるのは間違いなく、人が乗れて荷物も積めてオールマイティに使える、この手のスポーツセダンだと思う。

■SPECIFICATIONS

車両型式:CK4A

全長×全幅×全高:4290×1690×1395mm

ホイールベース:2500mm

トレッド(F/R):1450/1460mm

車両重量:1070kg

エンジン型式:4G92

エンジン形式:直4DOHC

ボア×ストローク:φ81.0×77.5mm

排気量:1597cc 圧縮比:11.0:1

最高出力:175ps/7500rpm

最大トルク:17.0kgm/7000rpm

トランスミッション:5速MT

サスペンション形式(F/R):ストラット/マルチリンク

ブレーキ(F/R):ベンチレーテッドディスク/ディスク

タイヤサイズ:FR195/55R15

TEXT&PHOTO:廣嶋健太郎(Kentaro HIROSHIMA)

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みんなのコメント

5件
  • 15年ぐらい前、地方戦のダートラ出てた頃はN1やS1クラスで記事のミラージュのハッチバックのCJ、その前モデルのCA型のミラージュがよく走ってたなぁ。
    同クラスのEK9には勝てないことも多かったけど、やっぱり自分はVTECの音よりもMIVECの音の方が好きだったな。
    何かこう、MIVECの方が野太い音というか。

    今のミラージュは当時のホットなミラージュを知る者からしたら全く見る影もないけど、サイボーグの復活してくれない…だろうなぁ。。。
  • この時代の三菱車って電装系が弱かったなぁ。まあ致命傷になるようなもんでもなかったけど。
※コメントは個人の見解であり、記事提供社と関係はありません。

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