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ハッチバックの世界王者「ゴルフ」と、日本代表ハッチバック「カローラスポーツ」をスペックで比べてみた

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ハッチバックの世界王者「ゴルフ」と、日本代表ハッチバック「カローラスポーツ」をスペックで比べてみた

「すべてのクルマの基準となる存在」とも評されるVW・ゴルフは、日本でも高い人気を誇るモデルの1つですが、そんなゴルフの対抗馬となる国産車として挙げられるのが「トヨタ カローラスポーツ」です。今回はそれぞれの魅力をパワートレインを中心に徹底比較してみたいと思います。

一度は試したいクルマ、それがゴルフ!
初代ゴルフが日本で販売されたのは1975年のことです。そこから現在に至るまで多くのモデルチェンジが行われ、現在は2021年8月に発売された8代目、通称「ゴルフ8」が販売されています。

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これまでのゴルフと同様に、現行モデルも幅広いニーズに対応しています。電気モーターの力で発進を後押しする48Vマイルドハイブリッドシステムを搭載した「eTSI」に加えて、トルクフルな走りと燃費の良さを兼ね備えたディーゼル車の「TDI」という2つのパワートレインが用意され、それぞれに仕様の異なる4つのグレードが展開されています。

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一方、日本をはじめとする世界各国の市場でゴルフの対抗馬となっているのが「トヨタ カローラスポーツ」です。ゴルフ同様、世界戦略車としてグローバルでの販売を前提として開発されたモデルで、いわゆる「Cセグメントハッチバック」と呼ばれるカテゴリーに属します。

2018年に登場したカローラスポーツは、TNGAプラットフォームを採用したことなどによるスポーティな走りが魅力です。MT仕様も用意されたガソリン車に加えて、トヨタ自慢のハイブリッド車も用意されるなど、豊富なラインナップを取り揃えています。

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ゴルフの3つのパワートレインは三者三様の魅力
まずはゴルフのパワートレインについて見てみましょう。

前述のとおり、ゴルフには「eTSI」と「TDI」という2つのパワートレインを基本としています。

「eTSI」の中でも「アクティブ ベーシック」と「アクティブ」という2つのグレードに関しては、最高出力110ps/最大トルク200Nmの1L直列3気筒インタークーラー付きターボエンジンが、上級グレードの「スタイル」と「R-Line」に関しては、最高出力150ps/最大トルク250Nmの1.5L直列4気筒インタークーラー付きターボエンジンが搭載されており、差別化が図られています。

どちらのエンジンにも、48Vのマイルドハイブリッドシステムが組み合わされます。ただ、モーターの最高出力は13ps、最大トルクは62Nmと控えめな数字となっていることからもわかるように、あくまで発進時のアシストという意味合いが強く、乗り味はガソリン車とほとんど変わりません。

「TDI」の各グレードはすべて、最大出力150ps/最大トルク360Nmの2L直列4気筒インタークーラー付きターボディーゼルエンジンが搭載されます。

組み合わされるトランスミッションは、「eTSI」と「TDI」のすべてのグレードで7速デュアルクラッチトランスミッション(DCT)となっています。

ゴルフのパワートレインは、三者三様の特徴を備えています。1L直列3気筒インタークーラー付きターボエンジンを搭載した「アクティブ ベーシック」と「アクティブ」は、いわゆるベースグレード、誤解を恐れずに言えば簡素な装備のグレードですが、走りという面で見れば、1310kgという重量は軽快かつスポーティなドライビングフィールを提供してくれます。

もちろん、よりパワフルな1.5L直列4気筒インタークーラー付きターボエンジンは、これがゴルフのスタンダード、というべきベストパフォーマンスを見せてくれることは言うまでもありません。

そして、ディーゼルエンジンを搭載した「TDI」のトルクフルな走りと、高い燃費性能による経済性は、長距離ドライブの多い人には最適と言えます。

このように、ゴルフのパワートレインにはそれぞれのメリットがあるため、「価格が高い=良い走り」というように単純な構図ではないことに注意しましょう。

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カローラスポーツの本命はやはりハイブリッド!
対するカローラスポーツには、1.2Lの直列4気筒ガソリンターボエンジン搭載車と、1.8Lの直列4気筒ガソリンエンジンに電気モーターを組み合わせたハイブリッド車がラインナップされています。

ガソリンターボの最高出力は116ps、最大トルクは185Nmと控えめですが、ハイブリッド車ではシステムトータルでの最高出力が170ps、最大トルクが305Nmとゴルフと同等以上のパフォーマンスを発揮します。

また、組み合わされるトランスミッションは、ガソリン車が10速スポーツシーケンシャルシフトマチック付きのCVTもしくは6速MT、ハイブリッド車がCVTとなります。

カローラスポーツの特徴は、なんと言ってもハイブリッド車が用意されていることです。ゴルフに搭載されているマイルドハイブリッドとは異なり、いわゆるストロングハイブリッドと呼ばれる電気モーターのみでも走行が可能なものが搭載されています。

ストロングハイブリッドは燃費向上はもちろん、ガソリン車の弱点である低速のトルクを補えることから、スポーティな走りにも貢献するというメリットがあります。

カローラスポーツを検討する際は、トヨタの真髄とも言えるハイブリッド車は必ず試乗することをおすすめします。

一方、ガソリン車には6速MTが用意されている点がポイントです。「iMT」という新開発のマニュアルトランスミッションとなっており、エンジンの回転数を自動で調整する機能が備わっています。

日本で販売されているゴルフには、ストロングハイブリッドおよびMT仕様のグレードは存在しないため、この点がカローラスポーツの大きな強みと言えそうです。

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燃費性能ならやはりカローラスポーツが有利!
ちなみに、燃費性能についてはどうでしょうか?

WLTCモード燃費を見ると、ゴルフの「eTSI」車は17.3km/L~18.6km/L、「TDI」は20.0km/Lとなっており、平均的な数値であることがわかります。

一方、カローラスポーツでは、ガソリン車が15.2km/L~16.4km/Lとゴルフに比べてやや劣るものの、ハイブリッド車では25.6km/L~30.0km/Lと、ゴルフを大きくしのぐ数値をとなっています。

燃費に関しては、やはり量産型ハイブリッド車を世界で初めて発売したトヨタに一日の長があると言えそうです。

ホットハッチモデルにも注目!
ちなみに、ゴルフにはホットハッチモデルの「ゴルフ GTI」や「ゴルフR」などの高性能バリエーションがあります。
ゴルフ GTI・・・・・・・・・・2Lターボエンジン(245ps/370Nm)
ゴルフR ・・・・・・・・・・・2Lターボエンジン(310ps/400Nm)

ゴルフRについては新型の登場がまもなくとされており、さらなるハイスペックモデルとなることが予想されています。

一方、カローラスポーツにもホットハッチモデルのGRカローラが発表されています。
GRカローラ・・・・・・・・・・1.6Lターボエンジン(304ps/370Nm)

いずれも、通常モデルに比べて大きく価格は上がりますが、走りを追求するならぜひ試してみたい1台と言えます。

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文:ピーコックブルー
写真:
1~2枚目:VW ゴルフ eTSI
3~4枚目:VW ゴルフ GTI
5枚目:トヨタ カローラスポーツ
6枚目:トヨタ GRカローラ(北米仕様)

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みんなのコメント

114件
  • >HVの最高出力が170ps、最大トルクが305Nmとゴルフと同等以上

    まったくの間違い。少しは勉強しましょうね
    単純な足し算ではありません、海外で公表してる最高出力は122hpです
    最大トルクの公表値はありませんが、体感的には200Nmくらいかな。
  • 自分も目から鱗でした。ゴルフを購入するまでは、所詮1.4リッター(ゴルフ7.5)でしょと思っていました。購入して、驚いたのは、国産車と剛性が違います。あと、高速の静粛性、リラックスして運転できます。日本車も良い車は、いっぱいあると思いますが、次もゴルフ8を購入したいと考えています。
※コメントは個人の見解であり、記事提供社と関係はありません。

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