■なぜ最近のクルマはトゲトゲしている?
近年の国産車では、ボンネットやドアパネルの造形がやけにトゲトゲしくなっています。ひと昔前までのクルマであれば、平面を基調とした造形(キャラクターライン)でしたが、なぜ最近のクルマはシャープなデザインになっているのでしょうか。
ホンダの新型「アコード」は、シャープなキャラクターラインが特徴なモデルです。日本では2020年2月の発売を予定しているといいますが、一足先にアメリカでは2017年に登場しています。
また、2018年6月に登場したトヨタ「クラウン」のキャラクターラインでは、独特の絞り具合を表現したデザインです。
さらに、2019年5月に登場したマツダの新世代モデル「マツダ3」では、サイドのキャラクターラインは比較的平面なものの、ボンネットはシャープな造形が表現されています。
クルマのデザインは、時代とともに変化していきます。1980年代はプレス加工技術がいまほど発達していなかったこともあり、カクカクしたデザインでした。
1990年代から2010年くらいまでは、プレス加工の技術も向上した結果、徐々に丸みを帯びたデザインになっていきます。
現在では、全体的には丸みを帯びたデザインですが、ボンネットやドアパネルなどの細部をシャープな造形にするのが主流になりつつあるようです。
しかし、シャープなキャラクターラインや造形は、クルマを製造するうえで手間が掛かる作業となり、高いプレス加工技術が求められます。また、製造時には歪みや割れの原因にもなることから、良品率(歩留まり)が悪くなるのです。
では、なぜ最近のクルマには手間の掛かるキャラクターラインや造形を採用する例が増えてきたのでしょうか。大手自動車メーカーの開発担当者は、次のように話します。
「最近のクルマのデザインがシャープになった要因として、第一にプレス加工技術や生産技術の向上が挙げられます。これにより、以前までは製品化出来なかったようなデザインが量産できるようになったのです。
次にデザイン面での個性を強調する手段として有効なことから、より深みのある造形を作り出すようになりました」
また、前述の新型アコードのシャープな造形についてデザイン担当者は、次のように話します。
「新型アコードの伸びやかなキャラクターラインは、水平基調を基にシャープなエッジで構成されています。この丸みは7R(アール)と呼ばれるホンダのプレス技術のなかで一番小さいRを用いています。
また、トランクのリップスポイラー形状は、開発当初では出来なかったプレス加工技術を新型アコードのために、新しい技術を採用することで作り上げています。
これら細部を作り上げることで、洗練されたデザインに仕上がりました」
※ ※ ※
このように最近のクルマのキャラクターラインが、一昔前と比べてシャープになったのは技術革新とより際立つ個性を表現するという、ふたつの要素が合わさった結果だったのです。
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みんなのコメント
ヘッドライトのLED化が進行し、リフレクターの役目も薄くなって、より薄くて小さいヘッドライトが可能になり、エッジの立ったデザインが幅を利かすようになったと思います。