現在位置: carview! > ニュース > 業界ニュース > もう替える? 購入すべき? 「冬タイヤ交換」時期はいつがベスト? 毎年慌てる前に…! タイヤのプロが解説

ここから本文です

もう替える? 購入すべき? 「冬タイヤ交換」時期はいつがベスト? 毎年慌てる前に…! タイヤのプロが解説

掲載 8
もう替える? 購入すべき? 「冬タイヤ交換」時期はいつがベスト? 毎年慌てる前に…! タイヤのプロが解説

■「冬タイヤ」いつ履きかえるべき?

 タイヤは季節ごとに適したものに交換することが推奨されています。とくに冬は雪の上でも走行できるスタッドレスタイヤに履き替える人が増えますが、いつ頃交換するのがベストなのでしょうか。

【衝撃映像】「えぇぇぇぇ!」これは「アウトー!」 危険なタイヤの画像を見る!

 また毎年、10月頃からカー用品店やタイヤ販売店では「冬タイヤ」を積極的に宣伝し始めます。しかし、雪が降るのは大体12月頃。早い気もしますが、いつ頃購入するのが良いのでしょうか。

 クルマのタイヤは、季節や地域の状況に応じて適切なものを選ぶことが必要だと言われています。

 とくに積雪時には、冬用タイヤとして知られる「スタッドレスタイヤ」を装着することが望ましいです。

 スタッドレスタイヤのゴムは柔らかく、温度が低いところでも硬くなりにくいという特徴を持っています。

 夏用タイヤのゴムは、温度が低下すると硬くなってしまう性質があります。

 ゴムが硬くなると道路との密着力が低くなりタイヤの摩擦力が悪化するおそれも。

 一方で夏タイヤとゴムの成分が異なるスタッドレスタイヤの場合は低温化でも摩擦力を維持し、雪の上でもグリップ力を発揮することができます。

 そのため、特に降雪地域での走行はスタッドレスタイヤが必要不可欠なのです。

 では、夏タイヤから冬タイヤに履き替えるタイミングはいつ頃がベストなのでしょうか。

 これに対し、都内のタイヤ販売店の担当者は次のように話しています。

「スタッドレスタイヤは路面が温かい状態だと痛みやすいので、積雪が少ない地域でも気温が下がってくる11月、12月ごろを交換の目安にしていただけると大丈夫だと思います。

 一方で積雪が多い地域などは、10月から履き替えておいたほうが安心です」

 スタッドレスタイヤは夏場の使用も不可能ではありませんが、積雪路などへの対応を考慮された性質上、夏場の熱い路面には向いていません。

 そのため、年中スタッドレスタイヤを装着することはおすすめできないようです。

 気温が低くなってくる11月や12月を目処に履き替えを検討するようにしましょう。

 一方、都内など積雪が少ない地域に住んでいる人は、わざわざ履き替えるのが面倒だと思う人も多いかもしれません。

  しかし、都市部でも2月ごろには数十cm以上の積雪を記録する場合もあります。

 このような万が一の事態に備えて、スタッドレスタイヤのストックを持っていると安心です。

 また、夏でも冬でも対応できるオールシーズンタイヤを使用するという手もあります。

 オールシーズンタイヤでは、夏・冬問わず基本的にどの季節にも対応して走行することができます。

 雪道でも走行可能なので、タイヤの取り外しの手間を省きたいという人や、雪の少ない地域の人は、オールシーズンタイヤを使用してもよいかもしれません。

■オールシーズンタイヤ、どこまで対応できる?

 すべての季節で使えるという「オールシーズンタイヤ」ですが、実際に夏タイヤやスタッドレスタイヤと比較した場合、性能としては同じレベルを果たすことができるのでしょうか。

 まず、スタッドレスタイヤとオールシーズンタイヤを比べた場合についてみていきましょう。

 これについて、前出の販売店の担当者は次のように話しています。

「オールシーズンタイヤは雪道での走行は基本的には可能です。

 ただ、基本的に凍っている道路の上での走行には対応しておりません。

 そのため、降雪量の多い地域ではオールシーズンタイヤではなくスタッドレスタイヤを使用するようにしましょう」

 オールシーズンタイヤは、冬タイヤ規制のある道路でも通行が可能です。

 しかし、凍った道路での使用にはふさわしくありません。

 常に雪が降っていたり、気温が低いような地域の場合、夜や朝方に道路が凍ってしまう場合があります。

 このように凍った状態の道路のことを「アイスバーン」と呼びます。

 とくに、アスファルトが濡れているように見える「ブラックアイスバーン」は目視での判断が難しいため注意が必要です。

 オールシーズンタイヤはこうした凍った道路の走行では本来の性能を発揮出来ない恐れもあります。

 一方で、積雪時以外の乾いた路面におけるオールシーズンタイヤと夏タイヤを比べた場合はどうでしょうか。

 前出の担当者は以下のように述べています。

「夏タイヤは、サイズや性能が様々あります。

 音が静かだったり、雨に強いなど、特徴がタイヤによって異なります。

 そのため、オールシーズンタイヤに比べて選択肢が多く、自分の需要に合わせて選ぶことができます」

 夏タイヤとの差異でいうと、例えばタイヤの溝の切り方などがあります。

 夏用タイヤの場合は、水を排出するような仕組みで切り込まれていますが、一方の冬タイヤは雪の上での走行が可能なよう、水を引っ掻くようなイメージで溝が切り込まれています。

 そのため、オールシーズンタイヤのほうが音がうるさくなりやすいという弱点があるようです。

 他にも、経済的な面で見るとオールシーズンタイヤは優秀ですが、タイヤのへりや耐久性を鑑みると夏場や雪が降らない時期は夏タイヤを使うのがベターとも考えられます。

※ ※ ※

 夏タイヤから冬タイヤに交換する時期は、地域にもよるものの早くて10月、遅くとも11月から12月の寒さが増してていく時期が目安となっています。

 あまり雪が降らない地域や交換の手間が面倒という人にはオールシーズンタイヤもおすすめです。

 しかし、夏タイヤ・冬タイヤそれぞれ性能が大きく異なるので、居住地域やニーズに合わせて検討するようにしましょう。

関連タグ

【キャンペーン】第2・4 金土日はお得に給油!車検月登録でガソリン・軽油7円/L引き!(要マイカー登録)

こんな記事も読まれています

新型[ハリアー]は大変身!? 新開発エンジンでボンネットが超低く!! 1.5Lターボ搭載のハイブリッドで登場なるか
新型[ハリアー]は大変身!? 新開発エンジンでボンネットが超低く!! 1.5Lターボ搭載のハイブリッドで登場なるか
ベストカーWeb
地球の自転を感じながら南へまっすぐ1000キロ走破! 赤土のアウトバックを時速120キロで爆走…受付閉鎖3分前にギリギリセーフ!!【豪州釣りキャンの旅_14】
地球の自転を感じながら南へまっすぐ1000キロ走破! 赤土のアウトバックを時速120キロで爆走…受付閉鎖3分前にギリギリセーフ!!【豪州釣りキャンの旅_14】
Auto Messe Web
ハジャルの起用は“育成プログラムのコンセプトの証明”。RB代表は「アイザックと裕毅は素晴らしいチームになる」と期待
ハジャルの起用は“育成プログラムのコンセプトの証明”。RB代表は「アイザックと裕毅は素晴らしいチームになる」と期待
AUTOSPORT web
アイザック・ハジャルがF1昇格。RBが2025年の起用を発表「チームのためにベストを尽くす準備はできている」
アイザック・ハジャルがF1昇格。RBが2025年の起用を発表「チームのためにベストを尽くす準備はできている」
AUTOSPORT web
計29サイズ! ブリヂストンが新型タイヤ「REGNO GR-X III TYPE RV」を発売へ! ミニバン・コンパクトSUV向けに深みを増したタイヤとは!?
計29サイズ! ブリヂストンが新型タイヤ「REGNO GR-X III TYPE RV」を発売へ! ミニバン・コンパクトSUV向けに深みを増したタイヤとは!?
くるまのニュース
ヤリス・クロスの韓製ライバルの実力は? ヒョンデ・バイヨンに試乗 6速MTで軽快な走り!
ヤリス・クロスの韓製ライバルの実力は? ヒョンデ・バイヨンに試乗 6速MTで軽快な走り!
AUTOCAR JAPAN
メルセデスAMG本社へはドイツ版新幹線「ICE」の1等車で! 優雅な旅を堪能できるかと思いきや、元気なオバサマたちに邪魔をされ…【みどり独乙通信】
メルセデスAMG本社へはドイツ版新幹線「ICE」の1等車で! 優雅な旅を堪能できるかと思いきや、元気なオバサマたちに邪魔をされ…【みどり独乙通信】
Auto Messe Web
ホンダ「0シリーズ」SUVが来月初公開へ 米CES 2025でプロトタイプ2車種を出展
ホンダ「0シリーズ」SUVが来月初公開へ 米CES 2025でプロトタイプ2車種を出展
AUTOCAR JAPAN
大人好みに進化したアウトランダーPHEV【九島辰也】
大人好みに進化したアウトランダーPHEV【九島辰也】
グーネット
“トヨタのなかでトップレベルで戦えるドライバー”平川亮のF1テストは「コースをはみ出すことすらなかった」と中嶋TGR-E副会長が評価
“トヨタのなかでトップレベルで戦えるドライバー”平川亮のF1テストは「コースをはみ出すことすらなかった」と中嶋TGR-E副会長が評価
AUTOSPORT web
2025年始動、世界初の水素燃料ワンメイク競技『エクストリームH』がFIAのワールドカップ格式を取得へ
2025年始動、世界初の水素燃料ワンメイク競技『エクストリームH』がFIAのワールドカップ格式を取得へ
AUTOSPORT web
【ドイツ】プリウス顔な新型「ハイパークーペ」がスゴイ! 5リッター「V8」搭載のナラン・オートモーティブの新モデルとは
【ドイツ】プリウス顔な新型「ハイパークーペ」がスゴイ! 5リッター「V8」搭載のナラン・オートモーティブの新モデルとは
くるまのニュース
上海汽車傘下のMG、「半固体電池」搭載EVを2025年発売 コスパ強調
上海汽車傘下のMG、「半固体電池」搭載EVを2025年発売 コスパ強調
AUTOCAR JAPAN
国産最高級ミニバン『アルファード』『ヴェルファイア』に初のPHEVが登場。1065万円から
国産最高級ミニバン『アルファード』『ヴェルファイア』に初のPHEVが登場。1065万円から
AUTOSPORT web
新SUV時代に挑むトヨタ、ミツビシ、シボレーの全15チームに対し異例の“ドラフト制”で布陣が確定/SCB
新SUV時代に挑むトヨタ、ミツビシ、シボレーの全15チームに対し異例の“ドラフト制”で布陣が確定/SCB
AUTOSPORT web
日本の道路事情にピッタンコ!? 旧型「ミニ」生産終了から四半世紀 なぜ高値安定なのか?
日本の道路事情にピッタンコ!? 旧型「ミニ」生産終了から四半世紀 なぜ高値安定なのか?
乗りものニュース
【メキシコ】日産の新型「キックス」が人気スギ!? 8年ぶり全面刷新で“大胆顔”に!全長4.3m級ボディ&「クラス超え上質内装」の「小さな高級車」が売れてる
【メキシコ】日産の新型「キックス」が人気スギ!? 8年ぶり全面刷新で“大胆顔”に!全長4.3m級ボディ&「クラス超え上質内装」の「小さな高級車」が売れてる
くるまのニュース
ホンダが大型スクーターの「X-ADV」をアップデート! 新型ヘッドライトや先進装備の採用で「カッコよさ&快適性」が大幅アップ
ホンダが大型スクーターの「X-ADV」をアップデート! 新型ヘッドライトや先進装備の採用で「カッコよさ&快適性」が大幅アップ
VAGUE

みんなのコメント

8件
  • ham********
    新品のスタッドレスの場合、乾燥路面で数十キロ走行しておきたいね。
    なんとなくだけど。
  • n3n********
    新品のタイヤであれば、降り出すまでに100km程度走行するつもりで早めに。ホイールへの組み込みもあるから、早めにしないと混雑して交換できないこともあるし。

    ”しかし、都市部でも2月ごろには数十cm以上の積雪を記録する場合もあります。
    このような万が一の事態に備えて、スタッドレスタイヤのストックを持っていると安心です。”
    で、自分で交換できないからと、休みを取って、雪の中、ノーマルタイヤで交換してもらいに行って、長時間待たされたあげく、すっかり雪が融けた道をスタッドレスタイヤで帰るって方がニュースになりますよね。
    まあ、自分で交換できる方でも、雪の中作業をしたにも関わらず、交換が終わったら雪がやんでいますよね。

    12月にはスタッドレスタイヤにしていますが、都心で雪が降っている時は、車を出しません。ぶつけられたくないので。スタッドレスタイヤにするのは積雪地への移動のためです。
※コメントは個人の見解であり、記事提供社と関係はありません。

査定を依頼する

メーカー
モデル
年式
走行距離

おすすめのニュース

愛車管理はマイカーページで!

登録してお得なクーポンを獲得しよう

マイカー登録をする

おすすめのニュース

おすすめをもっと見る

あなたにおすすめのサービス

メーカー
モデル
年式
走行距離

新車見積りサービス

店舗に行かずにお家でカンタン新車見積り。まずはネットで地域や希望車種を入力!

新車見積りサービス
都道府県
市区町村