現在位置: carview! > ニュース > 業界ニュース > 価値ある4WD──新型日産キックス試乗記

ここから本文です

価値ある4WD──新型日産キックス試乗記

掲載 2
価値ある4WD──新型日産キックス試乗記

一部改良を受けた新しい日産「キックス」の4WDモデルに小川フミオが、テストコースで乗った!

所有するよろこびを感じさせてくれそうな1台

ジャパン・プライドの美しい物語──新型トヨタ・クラウン登場の意味を考えた!

燃費がよくて、室内が広く、スポーティなルックスのSUVが欲しければ、日産「キックス」を検討してはどうだろう。2022年7月19日には、後輪を電動駆動する4WDモデルも追加。“シティ派SUV”として人気を集める同車の能力がより上がる。

キックスは前輪駆動モデルが、2020年6月に先行発売されている。「e-POWER」と呼ばれるシリーズ・ハイブリッドで、特徴はエンジンを搭載しているけれど、駆動用バッテリーに電力を供給するためにのみ使われる点。

メリットは、トルクがたっぷりあるモーターのおかげで、きびきびと走り、とくに市街地では扱いやすさが抜群だ。その上、見た目も適度にアグレッシブで、所有するよろこびを感じさせてくれそうな1台だ。

今回乗ったのは、(発売前の)4WDモデル「X FOUR スタイルエディション」で、シートがたばこ色のダークブラウンとなる。ダークブルーの車体色とのマッチングがいい。

「X FOUR」は、前輪駆動版をベースにして、後輪駆動用の電気モーターを追加したもの。「ノート・オーラ4WD」に準じたシステムだ。パワーは、100kW(136ps)と280Nm。オーラと出力は同一で、トルクが20Nmしぼられている(オーラは300Nm)。

同時に、前輪駆動版もパワーアップし、最高出力95kWと最大トルク260Nmだったものが、4WDと同一に引き上げられた。

前輪駆動の「X」に対して、X FOURは、後輪を駆動するためのモーター(50kWと100Nm)が追加されている。基本的には駆動力を前後輪に振り分けて、滑りやすい路面などの走破性を高めようという設定だ。

頼りになる4輪駆動

試乗したのは、限られた舗装路面。全長4290mm、全高1605mmのボディに、1360kgの車重。それほどコンパクトではないものの、期待以上に頼もしい加速を体感させてくれた。試乗場所が「グランドライブ」と呼ぶ日産のテストコースだったうえに、試乗時間も限られていたため、詳細な評価は叶わなかったが、短時間の試乗でも「あ、いいクルマだな」ということはわかった。

市街地など日常的な使用において、活発な走りが体験できるのが美点だ。スタート時など、ちょっと多めにアクセルペダルを踏み込むと、力強い発進加速を見せてくれる。あいにく積雪路は体験できなかったが、ノート・オーラ4WDの安定した走りから想像すると、キックスX FOURも頼りになりそうだ。

「アリア」に搭載する「e-4ORCE(イーフォース)」なる日産独自の高度な4輪制御システムであるのに対し、キックスの場合は従来のものと大きく変わらない。とはいえ、生活のなかで頼りになる4輪駆動となりそうだ。

燃費は、前輪駆動「X」がリッターあたり23.0km(WLTC)であるのに対して、「X FOUR」は同19.2km(同)とされている。

車種のバリエーションは、ドライブトレインや足まわりは同一。内外装の意匠によっていくつかバリエーションが設定されている。ベースモデル「X FOUR」は306万1300円(前輪駆動「X」は279万8400円)。「ツートーンインテリアエディション」(X FOURは317万1300円)と、「スタイルエディション」(同328万1300円)だ。

文・小川フミオ 写真・安井宏充(Weekend.)

こんな記事も読まれています

「君はその一瞬一瞬すべてにふさわしい」レッドブル代表がフェルスタッペンの戴冠を称賛。懸命に作業に取り組んだクルーにも感謝
「君はその一瞬一瞬すべてにふさわしい」レッドブル代表がフェルスタッペンの戴冠を称賛。懸命に作業に取り組んだクルーにも感謝
AUTOSPORT web
[ダイハツ]に期待しかないよ!? 今後作ったらアツい[クルマ]を語ってみた
[ダイハツ]に期待しかないよ!? 今後作ったらアツい[クルマ]を語ってみた
ベストカーWeb
フェルスタッペン、王座確定のため、マネジメントモードで5位フィニッシュ「自分のレースを心掛けた。最高の気分」
フェルスタッペン、王座確定のため、マネジメントモードで5位フィニッシュ「自分のレースを心掛けた。最高の気分」
AUTOSPORT web
HRC/ホンダ渡辺社長がフェルスタッペンを祝福「4連覇をサポートし続けられたことは誇り。さらなる高みを目指し支援する」
HRC/ホンダ渡辺社長がフェルスタッペンを祝福「4連覇をサポートし続けられたことは誇り。さらなる高みを目指し支援する」
AUTOSPORT web
角田裕毅9位、選手権6位争いにおいて価値ある2点を獲得「強力なレースペースを示せた。シーズン最後まで全力で戦う」
角田裕毅9位、選手権6位争いにおいて価値ある2点を獲得「強力なレースペースを示せた。シーズン最後まで全力で戦う」
AUTOSPORT web
サイズも価格も近い禁断の兄弟対決!! [ランドクルーザー250]と[ランドクルーザー300]の違いって??
サイズも価格も近い禁断の兄弟対決!! [ランドクルーザー250]と[ランドクルーザー300]の違いって??
ベストカーWeb
【ポイントランキング】2024年WRC最終戦ラリージャパン後
【ポイントランキング】2024年WRC最終戦ラリージャパン後
AUTOSPORT web
無冠の帝王が汚名返上。苦節13年で初王者のヌービル「本当に長かった。大変な努力へのご褒美だ」
無冠の帝王が汚名返上。苦節13年で初王者のヌービル「本当に長かった。大変な努力へのご褒美だ」
AUTOSPORT web
フェルスタッペンがドライバーズ選手権4連覇【正式結果】2024年F1第22戦ラスベガスGP 決勝
フェルスタッペンがドライバーズ選手権4連覇【正式結果】2024年F1第22戦ラスベガスGP 決勝
AUTOSPORT web
古さと新しさが同居した天才的デザインに仰天!! ディフェンダーの「貫禄」にシビれた!!!【テリー伊藤のお笑い自動車研究所】
古さと新しさが同居した天才的デザインに仰天!! ディフェンダーの「貫禄」にシビれた!!!【テリー伊藤のお笑い自動車研究所】
ベストカーWeb
ドリキンが自腹購入したホンダ「シビックタイプR」でチューニング指南! 無限×ヤマハコラボの「パフォーマンスダンパー」は買いです
ドリキンが自腹購入したホンダ「シビックタイプR」でチューニング指南! 無限×ヤマハコラボの「パフォーマンスダンパー」は買いです
Auto Messe Web
【F1第22戦決勝の要点】 岩佐歩夢が分析するメルセデスの速さの秘密「マシン特性の不利を覆すほどのいい仕事」
【F1第22戦決勝の要点】 岩佐歩夢が分析するメルセデスの速さの秘密「マシン特性の不利を覆すほどのいい仕事」
AUTOSPORT web
1.2L 3気筒+モーター3基で300ps ルノー・ラファール E-テックへ試乗 アルピーヌに相応しい走り
1.2L 3気筒+モーター3基で300ps ルノー・ラファール E-テックへ試乗 アルピーヌに相応しい走り
AUTOCAR JAPAN
ヒョンデ「アイオニック5」がマイチェンで航続可能距離703キロに! 気になる車両価格は523万6000円から…30台限定の「コナ マウナ ロア」にも注目
ヒョンデ「アイオニック5」がマイチェンで航続可能距離703キロに! 気になる車両価格は523万6000円から…30台限定の「コナ マウナ ロア」にも注目
Auto Messe Web
『絶対完走』の重圧に耐えた勝田。来季シートがかかっていたことを示唆【ラリージャパン後コメント】
『絶対完走』の重圧に耐えた勝田。来季シートがかかっていたことを示唆【ラリージャパン後コメント】
AUTOSPORT web
米国にある「廃車の山」で見つけたお宝 40選 後編 ジャンクヤード探訪記
米国にある「廃車の山」で見つけたお宝 40選 後編 ジャンクヤード探訪記
AUTOCAR JAPAN
中型からステップアップ 人気の“ミドルクラスネイキッド”スズキ「SV650」とカワサキ「Z650RS」どっちを選ぶ?【スペックでライバル比較】
中型からステップアップ 人気の“ミドルクラスネイキッド”スズキ「SV650」とカワサキ「Z650RS」どっちを選ぶ?【スペックでライバル比較】
VAGUE
ラリージャパンで一般車の侵入という衝撃トラブルが発生! SSのキャンセルもあるなかトヨタ勢は2・3・5位に着ける
ラリージャパンで一般車の侵入という衝撃トラブルが発生! SSのキャンセルもあるなかトヨタ勢は2・3・5位に着ける
WEB CARTOP

みんなのコメント

2件
  • 例えFFのSUVばかり売れる車種でも、(国内で)FFしかないSUVというのは商品価値を必ず下げてしまってる。国内導入したとき絶対に4WDも同時に出すべきだった。開発時間、資金、云々は消費者には関係ないし同情もしてくれないからね。
※コメントは個人の見解であり、記事提供社と関係はありません。

この記事に出てきたクルマ

新車価格(税込)

140.5159.4万円

新車見積りスタート

中古車本体価格

16.0358.0万円

中古車を検索
キックスの車買取相場を調べる

査定を依頼する

メーカー
モデル
年式
走行距離

おすすめのニュース

愛車管理はマイカーページで!

登録してお得なクーポンを獲得しよう

マイカー登録をする

おすすめのニュース

おすすめをもっと見る

この記事に出てきたクルマ

新車価格(税込)

140.5159.4万円

新車見積りスタート

中古車本体価格

16.0358.0万円

中古車を検索

あなたにおすすめのサービス

メーカー
モデル
年式
走行距離

新車見積りサービス

店舗に行かずにお家でカンタン新車見積り。まずはネットで地域や希望車種を入力!

新車見積りサービス
都道府県
市区町村