■コンパクトSUV「ライズ」とコンパクトSUV風な「フィットクロスター」
現在、もっとも飛ぶ鳥を落とす勢いがあるトヨタ「ライズ」。2020年2月の登録車販売台数では、ライズが2か月連続で首位を獲得しました。そして、4代目へと進化したホンダ「フィット」に新たに加わったSUV風の「クロスター」ですが、両者は意外と似た者同士なのかもしれません。
ライズは、ダイハツからトヨタへのOEM車(ダイハツはロッキー)です。ボディサイズは全長3995mm×全幅1695mm×全高1620mmと、国産SUVのなかでも比較的小さいな5ナンバーサイズのSUVで、とくに全長は国産コンパクトカーの主要車種(全長4m前後)と比べても若干小さいほどです。
外観は、大きく開口されたフロントグリルや角張った造形によって、ワイルドな雰囲気を醸し出しつつ、迫力あるデザインとなります。
一方のフィットは、4代目のフルモデルチェンジによって5つの異なるグレードを展開。そのなかで、レジャーやアウトドアニーズに対応するSUV風なモデルとして、「クロスター」を設定しました。
クロスターのボディサイズは、標準モデルよりも大きく、全長4090mm(+95mm)×全幅1725mm(+30mm)×全高1545mmとなり、5つのモデルで唯一の3ナンバーサイズです。
このようにサイズだけでは、相容れない両者ともいえますが、コンセプトとしては似た者同士だといえます。
ダイハツによると、このライズ(ロッキー)の特徴はボディの小ささを感じさせない車内の広く、5名乗車時であっても荷室幅1000mm×荷室高865mm×荷室長755mmを確保しているといいます。
同様に、フィットは歴代モデル同様に、コンパクトカーの常識を覆すほどの室内空間の広さをウリにしてきました。クロスターの5名乗車時は荷室幅約1160mm×荷室高約880mm×荷室長約650mmです。
また、SUVの要素として欠かせないのが最低地上高です。ライズは185mmとなり、ほかのミドルサイズSUVなどと同等の高さを誇っています。
フィットは、標準モデルが2WD(135mm)、4WD(150mm)ですが、クロスターでは2WD(160mm)、4WD(155mm)となっています。
さらに、タイヤサイズでは、ライズの基本サイズが16インチ(上級モデルは17インチ)、フィットはベースが15インチ、クロスターは16インチを設定。
なんちゃってSUV風モデルが多くなっているなかで、クロスターは細かな部分まで手が加えられているモデルといえます。
フィットの開発担当者は、クロスターについて次のように話します。
「フィットは、5つの異なるライフスタイルに合わせて展開しています。なかでもクロスターは流行りのアウトドアなどのニーズに対応するため、シートに撥水素材を使っているほか、泥はね避けなどに有効な前後のバンパーやフェンダーモールなどを装備。そして、未舗装路でも安心して走行出来るように車高も少し上げております」
※ ※ ※
アクティブユーザーから人気のあるSUVながらコンパクトで扱いやすいライズと、日常使いとして人気の高いコンパクトカーでもアウトドアなどを楽しめるクロスターは、まさに似た者同士といえそうです。
■ライズとクロスター、性能的には何がちがう?
ライズは、全モデルに1リッター直列3気筒ターボを搭載。最大出力98馬力/最大トルク140Nmを発揮し、1.5リッターエンジンに相当するトルクを低速から発揮することが特徴です。
トランスミッションには、スプリットギアを組み込んだトヨタ初採用の「D-CVT」と呼ばれるCVTが組み合わされます。
SUVでは4WDシステムの走破性も注目ポイントのひとつに挙げられることが多いですが、ライズは、ダイナミックトルクコントロール4WDという4輪駆動システムを採用。
発進時やタイヤがスリップしやすい路面の走行時に、車両の状態に最適なトルクを後輪に配分することで、路面状況を問わず安定した走りを実現します。、WLTCモード燃費は、2WD車が18.6km/L、4WD車が17.4km/Lです。
一方のクロスターは、ガソリン/ハイブリッドを設定しています。ガソリンは1.3リッター直列4気筒、ハイブリッドは1.5リッター直列4気筒+2モーターの「e:HEV」の2タイプ。WLTCモード燃費は、ガソリン車(2WD:19.4km/L、4WD車:17.4km/L)、e:HEV車(2WD:27.2km/L、4WD車:24.0km/L)です。
e:HEVは、モーター走行を中心にしながら電気エネルギーやエンジン動力をもっとも効率よく使い分けることができるハイブリッドシステム。
日常シーンのほとんどをモーターで走行し、高速走行時などモーターよりもエンジンの方が効率が良い領域ではエンジンで走行するなど、あらゆる領域で優れた燃費走行を実現します。
また、走行シーンに合わせた「EVドライブモード」、「ハイブリッドドライブモード」、「エンジンドライブモード」という、3つのモードを切り替えを最適に使い分けることで、高効率な走りが可能です。
※ ※ ※
ライズは、SUVとして重要視される走破性に関するシステムを採用し、クロスターは従来モデルと同じく燃費性能を重要視しています。
コンセプトやスタイルが似ているなかで、あえて比較検討するのであれば、このどちらかを優先するかによっても好みがわかれそうです。
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みんなのコメント
ま、ライズの荒地走破性にも疑問はあるが(笑)