■身長に合わせた2種類のフレーム設計
シンプルでユニークなデザインのe-BIKE(電動アシスト自転車)、オランダの『VanMoof(バンムーフ)』がラインナップする最新モデル「S3」と「X3」をご紹介します。2機種に共通する独自の特徴を追ってみましょう。
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まずは「S3」です。大きなフレームに巨大なホイールを組み合わせているように見えますが、一般的なロードバイクと同じ700C(28インチ)です。ただしリム幅が広く、太いボリュームのあるタイヤを履いているので実際にはロードバイクのそれよりも周長は長くなります。したがってタイヤのエアボリュームも大きいため、高いクッション性が期待できます。つまりは快適性が高いということです。
コンパクトなサイズの「X3」は日本人のために開発されたモデルです。前モデル(X2)は日本で先行発表したそうです。日本人の身長に合わせた設計で、フレームチューブをクロスさせたユニークなデザインが特徴で、ホイールサイズはボリュームのある24インチサイズを採用しています。「S3」にもありますが、キャリアやチャイルドシートの装着が可能です。キャリアをつけると愛くるしい姿になるのはなぜでしょうか。
このようにライフスタイルによってカスタマイズできるので、こと通勤や子供の送り迎えなどで利用することが多い日本の自転車事情においては、なかなか親和性が高いのではないでしょうか。もちろんレクリエーションにもバッチリなはず。
■フレームに詰まった次世代スペックをチェック!
無駄のないシンプルなフォルムにインテリジェンスな機能と、まさに「スマートバイク」と言わしめるパフォーマンス、その諸元を確認してみましょう。
「S3」の総重量は21kgと、国産の電動アシスト自転車が28kg前後という数字と比べると軽い部類に入ります。しかし国産電動アシスト自転車は前カゴやキャリアなど、装飾品を搭載した状態での重さなので、簡単に比較はできません。とはいえシンプルで軽いということは事実です。
モーターは前輪のハブに搭載されています。出力はおよそ250Wから350Wで、4段階のアシストレベルを選択できます。ちなみに「ターボブースト」は4段階のうち最高の4を強制的に発動できるというものです。300Wから350Wというと、一流のプロサイクリストがある程度の高い力で巡航している時と同等レベルで、いかに優れた力を持っているかがわかります。
そしてフルパワーで60km、エコノミーモードなら150kmという走行距離も、車の燃費と比較してもエコだということがわかります。往復10kmの通勤なら1週間は充電しなくても済みますね。
バッテリー容量は504whで、およそスマートフォンを50回充電できるくらいの容量とのこと。専用のコードで家庭用コンセントから直接バイク本体のソケットにつないで充電をおこないます。約80分で50%の充電、約4時間でフルチャージが可能です。
電動アシストユニットはフロントハブに。これは最高速度24km/hまでのアシストとなっており、59Nmのターボブーストトルクが得られます。簡単に言うと、上り坂が楽しくなって、思わず探してしまうレベルです!
一体どんな乗り心地なのか? 試乗レポートは次の機会にお届けします。
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技能実習生が早朝や深夜の通勤で違法自転車で走ってるのはよく見かける。