ホンダがジャパンモビリティショーで発表したSUPER-ONE Prottype(スーパーワンプロトタイプ)。いまどき、こんなに張り出したブリスターフェンダーも珍しい! 1980年代のホットハッチ全盛に存在した、シティターボIIブルドックの再来じゃないか!!
文:ベストカーWeb編集部/写真:中里慎一、ホンダ
【画像ギャラリー】シティターボIIブルドッグとスーパーワンを写真で比べてみる!!(16枚)
尖がったいい時代のホンダが戻ってきた!!
ホンダはジャパンモビリティショーにて軽BEVのN-ONE e:をベースにしたスポーティモデルのSuper-ONE Prototype(スーパーワンプロトタイプ)を発表した。「シティターボIIブルドックの再来?」と思った方、正解です。まさにそのシティターボIIブルドックをオマージュしたもので、ターゲット層はズバリ「1980年代のホットハッチを知る、50~60代の男性」とのことだ。
プレスカンファレンスの檀上で三部敏宏社長は「BOOSTモードでは、アクセル踏み込むと出力が一気に上がり、まるでエンジン車のようにギアが切り替わる感覚に合わせてエンジンサウンドが響き渡ります。EVならではの圧倒的な加速だけではなくエンジン車で慣れ親しんだ運転を楽しめる新しいクルマです」とコメント。
BEVとはいえ、エンジンサウンドが響き渡るとは、まだまだエンジン車に乗り続けたいと思っているおじさんにとっては朗報かもしれない。
ちなみにスーパーワンというネーミングには、これまでの常識や規格の枠を超越する存在(Super)として、ホンダならではの唯一無二(One and Only)の価値をユーザーに届けたいという想いが込められているという。
シティターボIIの写真と見比べてみてほしい。ボンネットのエアスクープこそないものの、丸目のヘッドライト、トールボーイのスタイル、ブリスターフェンダーはそっくり!
スーパーワンは、トレッドを広げられ、フェンダーは片側50mmずつ張り出しており、フロントとリアに配置したエアダクトを含む専用設計のエアロデザインにより、空力性能の向上と冷却効率の確保を両立させている。
尖がっていた、いい時代のホンダが戻ってきた!?
BOOST(ブースト)モードがワクワクせずにいられない!
ベースのN-ONE e:は、64ps/16.5kgmを発生する電気モーターを備えたFWD駆動で、一充電あたりの航続距離は295km。スーパーワンのスペックは公表されていないが、N-ONE e:よりも高出力モーターが搭載されているのは間違いないところ。
専用に開発されたというBOOSTモードは、まるでターボチャージャーのブースト(過給圧)アップを連想させる。このBOOSTモードは、モーターの出力を拡大し、仮想での有段シフト制御とアクティブサウンドコントロールシステムの連動により、あたかも有段変速機を備えたエンジン車のような迫力あるサウンドと鋭いシフトフィーリングを演出するという。
また、3連メーターやイルミネーションカラーの変化など、BOOSTモード専用の演出を設定。視覚や聴覚、そして加速感や振動などの体感を通じてドライバーの感性を刺激するというBEVでありながら、まるでスポーティなエンジン車を意のままに操っているかのような運転感覚……、いやはや凄い時代になったものだ。
では実際に走らせると、どんな感覚なのだろうか、開発者に聞いてみた。
「もともとBEVですので出足は鋭いですが、BOOSTモードにしてアクセルを強く踏みこむと、力強い加速フィールとともに、エンジン車がシフトチェンジする時のようなエンジンサウンドやダイレクト感が味わえます。ワインディングでは、やはり低重心なのでコーナリングの安定感はいいですし、小気味よく切れるハンドリングなど、意のままに操る気持ちよさを感じていただけると思います」とのこと。
インテリアは、走りの性能に合わせて、高いホールド性を確保したブルー/ブラック/ホワイトの配色の専用スポーツシートを装備。また、コクピットは水平基調のデザインとし、より運転に集中できる視界を確保している。
このスーパーワンは2026年から日本を皮切りに、小型EVのニーズの高い、英国やアジア各国の発売を予定している。走りのいいホットハッチで、青春時代に戻ってみませんか?
シティターボIIブルドックはこんなクルマ
シティターボIIがどんなクルマだったのか、振り返ってみたいと思う。懐かしみたい人はこちらをどうぞ!
1981年11月、「シティ、ホンダ、ホンダ、ホンダ」というBGMとともに登場した初代シティ。1982年9月にはシティターボが追加され、それをさらに発展させたのが、1983年11月に発売されたシティターボIIだ。 前後マクファーソンストラットのサスペンションは、トレッドが標準モデルから拡大され、フロントが+30mmの1400mm、リアが+20mmの1390mmとなっている。
そして、ホンダが“ダイナミックフェンダー”と呼ぶ55mm拡大されたブリスターフェンダー、ボンネットのエアアウトレットという過激なスタイルは強烈なインパクトを残した。
搭載されたエンジンは、ER型と呼ばれる空冷インタークーラー付き1.2L、SOHC“CVCC”直4ターボは、最高出力は110ps/5500rpm、最大トルクは16.3kgm/3000rpm。これに5速MTを組み合わせている。
ターボチャージャーのウエイストゲートにも過給圧制御のためにエンジンの電子制御システム「PGM-FI」を採用したうえで、「スクランブルブースト」と呼ばれる過給圧(通常は0.85kg/cm2)を、4000rpm以下でスロットル全開時に10秒間約10%上げる機能を備えていた。
ブルドッグは正式名称ではなく愛称。その愛称のもとになったアイアンブルドックのCMが懐かしい。
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