復活した「カウンタック」がオークションへ、その予想落札価格は?
ランボルギーニ「カウンタック(Countach)」は、“スーパーカー”という言葉がもっとも似合うモデルのひとつです。
本物のランボルギーニが700万円台で落札! 注目「ミウラ」は8700万円
カウンタックがはじめて世界に公開されたのは、1971年のジュネーブ・モーターショーのことでした。
「LP500 プロトティーポ」と呼ばれたこのショーモデルは、1974年に登場する市販モデルとはいくつかの部分で異なっていましたが、マルチェロ・ガンディーニ氏の手による未来的なデザインはこの当時から健在でした。
その後、量産型の「LP400」が1974年に発売されたのを皮切りに、生産が終了される1990年までのあいだに、「LP400S」「LP500S」「5000QV」、そして「25thアニバーサリー」などのモデルがリリースされました。
カウンタックの総生産台数はわずか2000台程度でしたが、日本は空前の好景気やスーパーカーブームに沸いていたこともあり、かなりの台数が輸入されたと言われています。
カウンタックが生産終了となった後は、「ディアブロ」「ムルシエラゴ」「アヴェンタドール」がフラッグシップモデルとしての座を譲り受け、そして現在は「レヴエルト」がその系譜を受け継いでいます。
一方、カウンタックが世界初公開を果たしてから50周年にあたる2021年に、ランボルギーニは「カウンタック LPI800-4」というモデルを発表しています。
ランボルギーニ自身が「過去にインスパイアされ、未来を紡ぐモデル」とLPI800-4は、その言葉どおり、歴代のカウンタックをイメージさせる未来的なボディワークを持ちながらも、6.5リッターのV型12気筒エンジンとモーターを組み合わせたハイブリッド・パワートレインを心臓部に搭載するなど、過去と未来が見事に融合しています。
また、そのパフォーマンスはまさしく現代的なものであり、最高速度は355km/h、0-100km/h加速は2.8秒にもおよびます。
ハイブリッド・パワートレインや、カーボンファイバー製のキャビンとアルミ製サブフレームを組み合わせたシャーシ構造は、2019年に発表された「シアン FKP 37」とほぼ共通しています。
シアン FKP 37はアヴェンタドールと基本的な構造を共有しているため、アヴェンタドールLP800-4も必然的に近しい構造を持っているということになります。
しかし、LPI800-4の価格は200万ユーロ(約3億2700万円)と、アヴェンタドールのそれを大きく上回っています。
LPI800-4は、かつてのカウンタックの開発コードネームである「LP112」にちなみ、112台限定とされていますが、発表時点ですでにほぼ完売状態となっており、これまで市場に登場することはほとんどありませんでした。
登場した1台はほぼ新車同様のコンディション
一方、2024年5月にモナコで開催される予定の「RMオークション」に、1台の新型カウンタックLPI800-4が出品されることが、オークションの主催者であるRMサザビーズによって明らかにされています。
シャシーナンバー「ZHWEA9ZD5NLA11184」とされるこのLPI800-4は、ヘリテイジカラーである「ルーチ・デル・ボスコ」をエクステリアにまとい、ホワイトのインテリアが組み合わされます。
また、内外装や機関系ともにほぼ新品同様のコンディションであると見られ、すでに多くの注目を集めているようです。
現時点における予想落札価格は、190万~230万ユーロ(約3億1100万円~約3億7600万円)と、新車価格とほぼ同等です。一方、限定モデルである新型カウンタックLPI800-4の価値は今後上昇を続けると見られ、事前の予想を大きく超える価格で落札される可能性は十分にありそうです。
※ ※ ※
同オークションでは、1988年式の「カウンタック5000QV」も出品される予定です。走行距離は約4万kmというこの個体の予想落札価格は40万~50万ユーロ(約6600万円~約8200万円)となっており、その結果にも注目が集まっています。
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