アメリカ・カリフォルニア州のモントレーで8月16日(金)、ランボルギーニはウラカンの後継車となるテメラリオ(Temerario)を発表した。
ランボルギーニは2023年に登場したフラッグシップモデルのレヴエルト(Revuelto)を皮切りにモデルのハイブリッド化を進めており、先日にはSUVのウルスSEを公開したばかりだ。
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ランボルギーニは、今季から世界耐久選手権(WEC)やIMSAスポーツカー選手権に投入されているプロトタイプカーSC63 LMDhの開発にも携わった社内コンペティション部門であるスクアドラ・コルセを通じて、テメラリオのレースモデルを開発予定だ。
2013年に設立されたスクアドラ・コルセの処女作として登場したウラカンGT3は2015年に実戦投入され、2019年にEVOモデル、2023年にEVO2モデルが登場した。
そして2026年にウラカンGT3は、テメラリオGT3に取って代わられる。その翌年にはワンメイクシリーズのスーパートロフェオEVO2も、テメラリオをベースとした車両に移行する予定だ。
ロードカーのテメラリオは920PSのハイブリッドパワートレインを搭載するものの、GT3車両には3つの電動モーターは採用されず、カテゴリーのレギュレーション通り4輪駆動ではなく2輪駆動となる。
ランボルギーニのチーフテクニカルオフィサーであり、ジョルジオ・サンナ退任後はモータースポーツ活動を率いるルーヴェン・モーアはまた、ワンメイクのテメラリオ・スーパートロフェオにもハイブリッドシステムを搭載する計画はないと認めた。
「高電圧(システム)を含むと、多くの顧客を排除することになる」とモーアは語った。
「カスタマー・レーシングが基本であり、チームが運用できるマシンを作らなければならない」
またテメラリオは、SC63と同様ツインターボV8エンジンを搭載しているが、両車は同じパワーユニットではないとモーアは強調した。
「我々はストリート用のV8を誇りに思っているが、LMDh用エンジンはランボルギーニがこのマシンのためだけに製造した独立したユニットだ」とモーアは説明した。
「GT3だけでなくスーパートロフェオも、複雑なモノを投入しつつもストリート用エンジンをベースとしている」
テメラリオに搭載されるパワーユニットを構成する4リッターツインターボV8エンジンの最高出力は790PSで、1万rpmまで回転する。ただ、GT3モデルでは必ずしもそうではないとモーアは明かした。
「改造が必要なので、高回転型にすることが意味を持つかどうかだね」とモーアは説明した。
「仮にマシンの出力を(GT3車両の基準値である)520~530hpに抑える必要があれば、ドライバビリティと効率の間で何がベストな妥協点なのかを見極めなければならない」
テメラリオGT3は、2026年に向けて来年からテストが開始される。なおモーアは、スーパートロフェオ向けの製造台数が多いため、テメラリオのレース仕様ふたつの投入時期が1年ずれているのだと説明していた。
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