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メルセデス・ベンツEQB 350へ試乗 7シーターの実用性 電動SUV登場 前編

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メルセデス・ベンツEQB 350へ試乗 7シーターの実用性 電動SUV登場 前編

GLBがベースの7シーター純EV

数ある自動車メーカーのなかでも、積極的に電気自動車の開発に取り組んでいるのがメルセデス・ベンツだ。既にこの2年間に、クロスオーバーのEQCとEQA、ミニバンのEQV、大型サルーンのEQSという4モデルをリリースしている。

<span>【画像】メルセデス・ベンツEQBとGLB 競合となる純EVクロスオーバーと比較 全134枚</span>

さらに今回、5番目の純EVとしてEQBを発売した。といっても写真でおわかりのとおり、コンパクト・クロスオーバーのGLBがベース。カタチだけでなく、内燃エンジンを積むGLBと同様に、5シーターと7シーターが選べるという強みも変わらない。

競合モデルとしては、アウディQ4 eトロンやBMW iX3などが挙げられるが、実用性では明らかに勝る。メルセデス・ベンツが、より幅広い層へ自社の電気自動車を訴求したいと考えていることが伝わってくる。

EQBも、GLBと同じく、MFA(モジュラー・フロント・アーキテクチャ)と呼ばれるプラットフォームを基礎骨格とする。メルセデス・ベンツのコンパクトカーでは、共通採用されているものだ。

ただし、2基の駆動用モーターや大きなリチウムイオン・バッテリー、制御機器などを搭載するため、EQBでは大きな変更が加えられている。強度の高いスチールとアルミニウムが用いられた構造の、低い位置へ搭載するために。

電気自動車として差別化するため、見た目にも手が加えられている。GLBとの違いは、大きくないとはいえ。

ツインモニターの四輪駆動で292ps

フロントグリルはメルセデス・ベンツの純EVサブブランド、EQらしく光沢のあるカバーが掛けられ、フロントバンパーのデザインも一新。フロントフェンダーやテールゲートには、EQのエンブレムが与えられ、電動であることをアピールする。

リア側は、テールライトがボディ幅いっぱいに伸ばされた点がわかりやすい差異。マフラーカッターがなくなったリアバンパーも、新しいデザインが施されている。メルセデス・ベンツによれば、EQBのデザインでは空力特性の改善を重視しているという。

とはいえ、GLBとの血縁関係は明確。ルーフレールや高めの車高など、空気抵抗が増えそうな要素も、GLBから受け継いでいる。

しかし、フロントグリルやウインドウフレームなどの処理、アンダーボディのフラット化などの効果で、空気抵抗を示すCd値は0.28と優秀。より滑らかなフォルムのアウディQ4 eトロン・クワトロと、同等の値に収めている。

電動システムは電圧420Vで制御され、駆動用モーターは、フロント側に非同期モーター、リア側に同期モーターが組まれる。これはEQCでも見られる内容だ。リチウムイオン・バッテリーは、実容量で66.5kWhとなる。

英国へ入ってくるEQBには、2つのグレードが当面用意される。手頃な方がEQB 300 4マティック。システム総合で最高出力228ps、最大トルク38.6kg-mを発揮する。

今回試乗したのは、強力な方のEQB 350 4マティックで、最高出力292psと最大トルク52.8kg-mを備えている。0-100km/h加速は6.2秒でこなすという。

GLBと変わらない実用性の高さ

EQBの車内を覗いてみると、ダッシュボードなどのデザインは明らかにGLBのそれ。ダッシュボード中央には、同ブランドのコンパクトカー共通で搭載される、MBUXインフォテインメント・システム用の大きなモニターが据えられている。

目立った違いといえば、純EVとして駆動用バッテリーの消費量やエネルギーフローを表示する機能が与えられていることと、メーター用モニターのグラフィック程度だろう。とはいえ、車内はGLBと同じくプレミアムな雰囲気が心地イイ。

内装に用いられる素材の質感は高く、プラスティック製部品にも柔らかい手触りの加工が施されている。亜鉛メッキされたトリム類も、全体の雰囲気を引き立てている。

体積がかさむ駆動用バッテリーを積んではいるが、車内空間の広さもGLBと変わらない。5シーターのレイアウトを選べば、495の容量の荷室空間が得られる。2列目のシートは、スライドも可能だ。

荷室を潰して7シーターを選ぶこともできるが、3列目のアクセスは良いとはいえない。2列目シートを倒し、器用に身体を丸める必要がある。とはいえ、一度座ってしまえば悪くない広さの空間は確保されている。

2列目と3列目のシートを倒せば、荷室容量は最大で1710Lにまで広げられる。これは、アウディQ4 eトロン・クワトロより220Lも大きい。ファミリー層には歓迎されるに違いない。

この続きは後編にて。

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