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電動化と細部の最適化によりパフォーマンスとクオリティを向上!メルセデス・ベンツ「新型Gクラス」が発売に!

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電動化と細部の最適化によりパフォーマンスとクオリティを向上!メルセデス・ベンツ「新型Gクラス」が発売に!

1979年以来のスタイルを維持しつつ

メルセデス・ベンツ日本は新型「Gクラス」として、G450dおよびメルセデスAMG G63を発表し、両モデルに導入仕様車ローンチ・エディションを設定、全国のメルセデス・ベンツ正規販売店ネットワークを通じて発売する。

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Gクラスはクロスカントリービークルとして約45年前に誕生以来、基本的なスタイリングやボディはそのままに進化を続けており、2018年には大幅な改良を受けているが、今回はISG搭載によるパワートレインの電動化や新世代の運転支援機能「ドライビングアシスタンスパッケージ」搭載、MBUXによるデジタル化などが行われたかたちだ。以下、まずはG450dについて述べていこう。

エクステリアの面ではフロントグリルが4本の水平ルーバーを基調としたものとなり、フロントエアインテークが丸みを帯びた形となったほか、ハイグロスブラック/ハイシーン仕上げの20インチAMGアルミホイールが採用されている。このほか、空力性能や静粛性の向上のため、Aピラー部の形状最適化や、ルーフ前端へのリップスポイラーの追加、B/Cピラー間やフロアへの吸音材追加が行われた。

G 450 dではAMGラインパッケージが標準装備となる他、従来オプションであったボディ同色スペアタイヤリングも標準装備。ボディカラーには新色のソーダライトブルーが加わっている。

史上最強と謳われるパワートレイン
メルセデス史上最もパワフルなディーゼルエンジンであるとされる、3.0L直列6気筒直噴ディーゼルターボ(OM656M)は、先代モデルより37ps(27kW)/50N・mアップの最高出力 367ps(270kW)/最大トルク750N・mを発揮。これに、20ps(15kW)/200N・mを発揮するISGが組み合わされ、優れた動力性能と燃費経済性を実現したとのこと。

変速機は、オフロードの要件に合わせて専用チューニングされたという9G-TRONICオートマチックトランスミッションを採用。変速比幅が広いことから、エンジン回転数が大幅に低減され、優れたエネルギー効率と快適性を実現したとしている。

サスペンションはフロントがダブルウィッシュボーン、リアがリジッドアクスル。また、従来型ではオプション設定だったアダプティブダンピングシステムを標準装備。車速や路面状況に応じてシステムがダンピング特性を連続的に調整し、常にボディを安定した状態に保ち、結果、オフロード走行時の安定性や快適性が大幅に高まったという。

4輪駆動システムは、前後トルク配分40:60のフルタイム式。3つのディファレンシャルロック(デフロック)に加えてESPおよび4ETS(エレクトロニック・トラクション・ システム)を採用。

デフロックはフロント/センター/リアの3つにそれぞれ搭載されるもので、雪道やぬかるみ、脱輪時などにディファレンシャルギアをロックすることで駆動力を維持、作動はスイッチ操作による。センターにはインテリジェントマルチプレートクラッチを採用、ロックを作動させていない時でも可変制御のディファレンシャルロックとして機能し、常に最適な駆動力を発揮するという。

オフロード走行時の駆動力を大幅に増大させトラクションを高めるという、ローレンジモードも搭載。減速比は通常時(ハイレンジ)の1.00から2.93に変化。また、トランスペアレントボンネットがオフロード走行時の安全性を大幅に高めるという。これは360°カメラシステムのフロントカメラおよびサイドカメラからの映像を元に、メディアディスプレイに車両前側下部の路面イメージを仮想的に表示するもので、障害物などが早い段階で発見できるとのことだ。

オフロード走行を視覚的にサポートするという、オフロードコックピットも装備されている。オフロード走行に必要な各種機能にダイレクトにアクセスできるだけでなく、勾配、傾斜、高度、操舵角、油温、エンジン出力/トルク、タイヤ空気圧/温度などの情報がグラフィカルに表示されるという。

ドライブ、サスペンション、ステアリングの設定を統合制御するDYNAMIC SELECTには、オフロード専用プログラムである「Trail」、「Rock」、「Sand」が追加されている。オンロード走行プログラムと合わせて計7つの走行モードによって、ダイナミックなスポーツ走行からコンフォートクルージング、ハードなオフロード走行まで、様々なドライビングシーンに合わせて車両の特性を切り替えられるとのこと。

・「Trail」モード:ステアリングとサスペンションが未舗装路や砂利道などに適した設定となるモード。アシスタントシステムもアクティブとなる。
・「Rock」モード:岩場での走行に最適化したモードで、ステアリングとサスペンション設定がハードとなる。ローレンジを選択すると厳しい地形でも正確なパワー制御が可能とのこと。
・「Sand」モード:ダイナミックかつダイレクトなスポーツ走行が可能になるというモードで、ESPの設定が砂地に最適化され、滑りやすい路面でのブレーキングの際などに優れた走行安定性をもたらすとされている。

より質感高い空間を目指したインテリア
ヘッドライトを想起させる丸型エアアウトレットなど、エクステリアのデザイン要素を室内にも反映。伝統の助手席側グラブハンドルも継承されているが、これら装備にはナッパレザーを採用し、質感の高いラグジュアリーな仕上がりを目指している。インテリアカラーには新色カタラーナベージュが追加された。このほか、新型の特徴として以下のような点が挙げられる。

・ MBUXを初搭載(タッチスクリーン式メディアディスプレイを採用)
・ ディファレンシャルロック(デフロック)のスイッチ周辺を再設計
・ 最新世代のマルチファンクションステアリングホイールを採用
・ キーレスゴー、ステアリングヒーター、ワイヤレスチャージング(フロント)、 温冷機能付カップホルダー(前席)、Burmester 3Dサラウンドサウンドシステムを標準装備

そのほか快適装備としては、フロントシートにシートヒーターだけでなくリラクゼーション機能/シートベンチレーターなどを追加、リアシートにもシートヒーターとカーゴポジション(バックレストの角度が調節可能)が備わる。このカーゴポジションは、リアシートを格納せずにラゲッジ容量が拡大できるという。なお、前後シートともダイヤモンドステッチ付きのナッパレザーが標準。

やはりナッパレザー製のステアリングホイールには、ナビゲーションやインストルメントクラスター内の各種設定、安全運転支援システムの設定を手元で完結できる機能が搭載されている。ハンズオフ検知機能のため、リムに静電容量式センサーを備えたパッドを新採用、ディスタンスアシスト・ディストロニックの使い勝手が向上されたとのこと。このほかステアリングヒーターも装備。

さらに、温冷機能付カップホルダー(前席)やワイヤレスチャージング(フロント)、キーレスゴー(キーの携帯だけでリモコン操作なしにドアの開錠/施錠が可能)、Burmester 3Dサラウンドサウンドシステム(18個のスピーカー、16チャンネル、合計出力760W)も標準装備となる。リアのラゲッジルームは容量640~2,010L、リアシートは60:40の分割可倒式で用途に合わせてアレンジ可能だ。

MBUX(メルセデス・ベンツ ユーザー エクスペリエンス)
前述の対話型インフォテインメントシステム「MBUX(メルセデス・ベンツ ユーザー エクスペリエンス)」は、「ハイ メルセデス(Hi, Mercedes)」をキーワードとして起動。音声認識機能は多くのインフォテインメント機能(目的地入力、電話通話、音楽選択、 メッセージ入力・読み上げ、気象情報)に加え、クライメートコントロール、各種ヒーター、照明などにも対応。音声認識だけではなく、タッチスクリーンなどでも操作できる。

パーソナライゼーション機能では、ユーザー個々のプロファイルを作成し、運転席のシートメモリーやミラー位置の設定、アンビエントライトのカラー設定、お気に入りのラジオ放送局、その他機能の保存が可能だという。

また、「よりシンプルかつ柔軟な新しいユーザーインターフェース」としてゼロレイヤーを採用、ユーザーの習慣や状況に応じて、各種情報や機能を流動的かつ予測的に表示するという。トップ画面上に必要な情報や機能が必要な時に表示されるため、ユーザーはメニュー画面を呼び出し階層を辿ったり、画面をスクロールして目的の機能を呼び出したりする必要がなくなるとのこと。

さらに、車両前面の現実の景色がナビゲーション画面に映し出され、進むべき道路に矢印が表示されるAR(Augmented Reality=拡張現実)ナビゲーションを標準装備。より直感的な判断ができるという。

インテリジェントドライブも強化
新しい世代の運転支援機能「ドライビングアシスタンスパッケージ」が高度な安全性と快適性を提供、アクティブディスタンスアシスト・ディストロニックの再発進機能やアクティブステアリングアシスト、ブラインドスポットアシストをはじめとする各種安全運転支援システム、各種駐車支援システムの機能が強化されているという。

また、片側84個のLEDを使用したマルチビームLEDヘッドライトを標準装備。インテリジェントなライト機能により道路状況に応じて配光をコントロールし、最大限の視界を確保するとのこと。対向車や前走車などを検知しハイビームが当たらないよう照射範囲を調節するというアダプティブハイビームアシスト・プラスも備わる。

より精悍に、迫力あるAMGバージョン

新型GクラスのAMGバージョンであるメルセデスAMG G63も同時に登場。AMG ACTIVE RIDE CONTROLサスペンションをGクラス初搭載、さらなる俊敏なドライビングフィールと快適性の向上を実現したという。

エクステリアは新型Gクラスのそれをベースに、AMG専用デザイン――縦方向のフィンを持つフロントサイドエアインテーク、AMGクレストデザインとなったボンネットバッジやブランドロゴプロジェクターライト、シルバークロームのAMG給油口キャップなど――が付与されている。

G 63はAMGナイトパッケージが標準装備となっており、AMG専用グリルのルーバーがダーククロームに、前後バンパーのトリムや前後アンダーガード、ドアミラー、スペアタイヤリングがブラックになり、迫力を強調。灯火類もスモーク仕様となる。ボディカラーには新色のハイパーブルーマグノを追加。ホイールは21インチAMGアルミホイールが標準で、22インチの鍛造アルミホイールなども用意される。

その名に恥じぬようアップグレードされた走行性能
エンジンは、アファルターバッハのAMG工場にて「One Man, One Engine」の原則に則り生産されるという、4.0L V型8気筒直噴ツインターボ(M177)を搭載。最高出力585ps(430kW)、最大トルク850N・mを発揮、さらにISG+48V電気システムの搭載により電動化され、パワーと効率を大きく高めているとのこと。20ps(15kW)/200N・mの電動ブーストにより、0-100km/h加速はわずか4.4秒。変速機はAMGスピードシフトTCT 9速トランスミッションを採用。

電子制御の油圧式スタビライザーによって、オンロード/オフロードを問わずダイナミックかつ正確なハンドリングを実現するという、AMG ACTIVE RIDE CONTROL サスペンションを初採用。ダンパー内に2つの油圧バルブを設けた電子制御のアダプティブダンピングシステムにより、伸び側と縮み側の減衰力を独立して制御、コーナリングや車線変更時のロールを瞬時に抑制し、俊敏かつ正確なハンドリング特性をもたらすとのこと。

ドライブ、トランスミッション、エグゾーストシステム、サスペンションなどの設定を統合制御するAMG DYNAMIC SELECTも標準装備。オンロード走行プログラムの「Slippery」「Comfort」「Sport」「Sport+」「Individual」と、オフロード走行プログラムの「Sand」「Trail」「Rock」の計8つの走行モードで切り替えが可能だ。さらにその機能のひとつとして、AMG DYNAMICSを搭載。モード選択に応じて、ESPや前後トルク配分、ステアリング特性が切り替わるという。

スポーティかつラグジュアリーなインテリアデザイン

従来型からは、AMGパフォーマンスステアリングや同ドライブコントロールスイッチ、コックピットディスプレイの専用ディスプレイスタイル、メディアディスプレイの専用メニューなどに変更が加えられた。インテリアカラーはプラチナホワイト、チタニウムグレー/ブラック、プラチナホワイト/ブラックの3種。インテリアトリムにはAMGカーボンファイバーが標準装備となる。

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