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【試乗】ボルボ 新型XC40リチャージプラグインハイブリッド T5 インスクリプション|電動化戦略第1弾における最後の1台が登場

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【試乗】ボルボ 新型XC40リチャージプラグインハイブリッド T5 インスクリプション|電動化戦略第1弾における最後の1台が登場

ボルボ電動化戦略の第一段階が完了

思い起こせば2017年、ボルボは他社に先駆け2019年以降に発売する全モデルを電動化すると発表した。いきなりすべてがBEVになるかのような誤報もあって大きな波紋を呼んだが、要は純粋な内燃機関を廃止し、48VマイルドハイブリッドやPHEVに置き換えるという戦略だ。

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そして2020年、日本においてもその戦略は実行に移された。最量販モデルXC40にPHEVの「XC40リチャージプラグインハイブリッドT5インスクリプション」を導入。

これによってボルボの国内販売モデルから内燃機関のみの車両が消滅し、電動化戦略の第一段階が完了。ボルボでは今後、BEVとPHEVに“Recharge = 外部充電可能”という意味から、“リチャージ”という呼称を使うという。

XC40 リチャージプラグインハイブリッドT5インスクリプションは、小型車向けプラットフォームCMA(コンパクト・モジュラー・アーキテクチャー)を用いた初のPHEVとなる。

もちろん電動化を見越した設計がされており、センタートンネル部分にバッテリーが配置されている。そのおかげでティッシュケースがそのまま入るのがウリだったセンターコンソールボックスは少し小さくなってしまったけれど、トランク容量は奥行き、幅、高さ、いずれも従来モデルからの変更はない。

パワートレインは最高出力180ps、最大トルク265N・mを発揮する1.5L 直列3気筒ガソリンターボエンジンと最高出力82ps、最大トルク160N・mの電気モーター、容量10.91kWhの駆動用リチウムイオンバッテリーを組み合わせたもの。

トランスミッションは7段DCTで、前輪を駆動する。EV走行時には通常は2速ギアを、高速域では4速を使用する設定になっている。

カタログ値での一充電あたりのEV走行可能距離は45.6kmと、日常的な買い物や近場への通勤などには十分なものだ。試乗スタート時には、ほぼ満充電の状態でEV走行可能距離が40km。ガソリン走行で500kmと表示されていた。

ハイブリッドモードで走り出す。バッテリー残量が十分であれば積極的にEV走行する。パワーモードに切り替えれば、エンジンとモーターを常時使用し、最大限の加速をみせる。XC40の外観からは想像もつかない鋭いダッシュ力に驚いた。

首都高で都内から横浜方面へと向かったのだが、約40kmほぼEV走行が可能だった。バッテリーを使い切ると、EV走行可能距離の表示が消え、エンジンが始動する。モーターからエンジンへ切り替わる瞬間にブルンと揺すられると不快に感じるものだが、この3気筒エンジンはとても静かでそれがないのもいい。

帰路はチャージモードを選択して、ガソリンを使って走行し積極的に充電を試みた。ふたたび首都高速を約40km走行して都内のICを降りる頃には、EV走行可能距離は16kmと表示されていた。それだけ走行できれば、ボルボのオフォスへと返却に向かうまでにはEV走行だけで十分に事足りる。

実用レベルで約40kmを走行できるバッテリー容量があれば、市街地はEVとして、高速ではハイブリッド、もしくはチャージモードでと使い分けしやすい。

従来のPHEVというとバッテリー容量が小さくて中途半端なものが多かったけれど、自分のカーライフにうまくハマれば、これは相当使えると思う。

文/藤野太一、写真/ボルボ ジャパン、茂呂幸正【試乗車 諸元・スペック表】●ボルボ XC40 リチャージ プラグイン ハイブリッド T5 インスクリプション型式5LA-XB3154XCP最小回転半径5.7m駆動方式FF全長×全幅×全高4.43m×1.88m×1.66mドア数5ホイールベース2.7mミッション7AT前トレッド/後トレッド1.6m/1.63mAI-SHIFT-室内(全長×全幅×全高)-m×-m×-m4WS-車両重量1810kgシート列数2最大積載量-kg乗車定員5名車両総重量2085kgミッション位置フロア最低地上高0.21mマニュアルモード◯標準色-オプション色オニキスブラックメタリック、サンダーグレーメタリック、フュージョンレッドメタリック、クリスタルホワイトパール、デニムブルーメタリック、ペブルグレーメタリック掲載コメント-型式5LA-XB3154XCP駆動方式FFドア数5ミッション7ATAI-SHIFT-4WS-標準色-オプション色オニキスブラックメタリック、サンダーグレーメタリック、フュージョンレッドメタリック、クリスタルホワイトパール、デニムブルーメタリック、ペブルグレーメタリックシート列数2乗車定員5名ミッション位置フロアマニュアルモード◯最小回転半径5.7m全長×全幅×全高4.43m×1.88m×1.66mホイールベース2.7m前トレッド/後トレッド1.6m/1.63m室内(全長×全幅×全高)-m×-m×-m車両重量1810kg最大積載量-kg車両総重量2085kg最低地上高0.21m掲載用コメント-エンジン型式B3154環境対策エンジンH30年基準 ☆☆☆☆種類直列3気筒DOHC使用燃料ハイオク過給器ターボ燃料タンク容量53リットル可変気筒装置-燃費(10.15モード)-km/L総排気量1476cc燃費(WLTCモード)14km/L└市街地:11.4km/L└郊外:14.8km/L└高速:15.1km/L燃費基準達成-最高出力180ps最大トルク/回転数n・m(kg・m)/rpm265(27)/3000エンジン型式B3154種類直列3気筒DOHC過給器ターボ可変気筒装置-総排気量1476cc最高出力180ps最大トルク/回転数n・m(kg・m)/rpm265(27)/3000環境対策エンジンH30年基準 ☆☆☆☆使用燃料ハイオク燃料タンク容量53リットル燃費(10.15モード)-km/L燃費(WLTCモード)14km/L└市街地:11.4km/L└郊外: 14.8km/L└高速: 15.1km/L燃費基準達成-

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みんなのコメント

4件
  • これだけ質のいいSUVはかなり高額になるものだけど、ボルボは安全装備をオプションにせず標準装備で他社よりかなり割安。
    人気があるのもうなずける。
  • 3気筒1500ccなんて!ってわめく老害が現れそうだな。
※コメントは個人の見解であり、記事提供社と関係はありません。

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