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来場者は1万5000人! ドリキン土屋圭市がエルサルバドルでドリフトを披露しファンを魅了

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来場者は1万5000人! ドリキン土屋圭市がエルサルバドルでドリフトを披露しファンを魅了

 AE86とチェイサーでドリフトを披露!

この春、面白い海外イベントに行ってきた。トヨタクラブ・エルサルバドル(Toyota Club SV)の10周年記念イベントに招待されて、遠路はるばる中央アメリカに飛んできた。はるばるというには意味がある。そもそもエルサルバドルという国には、ほとんどの日本人には縁がない。グアテマラとホンジュラス、ニカラガに囲まれた太平洋側の国と説明されたが、俺も良くわからない。かろうじてパナマ運河の近く、北と南のアメリカ大陸を結ぶあたりの細くなったエリアであることが分かった。

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このエルサルバドル共和国へ日本から行くには大変だ。まずロサンゼルスまで11時間かけて飛び、トランジットの待ち合わせが5時間、ロサンゼルスから6時間30分かけて飛んでやっと着いた。

気温は連日35度くらいだと聞いていたとおり、真夏のように暑い。治安は悪いというし、街は暗い感じがするし、怪しい雰囲気もある。でも、会った人たちは明るく、純粋なムードで礼儀正しい。治安が悪いということで、毎日外出してホテルに帰るまでM15銃を持ったガードマン(SP)が付いて、ずっと警護してくれたから安心だった。でも銃を持ったSP付きなんて気分のいいものではない。

肝心の話に入る前だが、もう少し余談をしたい。公用語はスペイン語。もちろんオレはまったくわからないし喋れない。そんな場所に単身行ったわけだが(笑)、とりあえず通訳がいてくれたからなんとかなった。中米には初めて行ったんだけれど、それもあってとにかく歓迎がすごかった。

到着してまずは日本大使館へ行き、ラジオ、新聞社をいくつも回り……と、もちろん嬉しいのだけれど、朝から晩までいろんなところに連れ回されたから疲れてしまった。イベントも含め、4日間フルにそんな感じだった。ちなみに、エルサルバドル日本大使館の樋口大使はかなりのクルマ好きで、昔はセリカ1600GTに乗っていたそうだ。大使館のホームページにも俺が訪問したことを載せてくれて、少し恥ずかしい気分だったね(笑)。

ここエルサルバドルでは日本車が多く走っていて、とくにトヨタ車が多い。現行の86も走っているし、旧いクルマをレストアして(しかもとにかくキレイ!)乗っている人も多いようだ。この国の人たちは日本車が好きなんだろう。クルマ好きも多いという話だ。

今回のイベントはまさしく老若男女の来場で、子どもからおじいさんまで幅広いお客さんが集まっていた。トヨタ好き、日本車好きな人たちで賑わっていた。来場者は1万5000人ほどで、グアテマラやコスタリカなど周辺国からの来場もあったそうだ。そしてとにかく楽しんでくれた、というのがオレにとって一番嬉しかった。国は貧しいかもしれないけれど、みんな笑顔で楽しんでいたのが印象的だった。エルサルバドルにあるサーキットでイベントが開催されたのだが、路面は凸凹で荒れている。日本の地方のミニサーキットというイメージだ。コースは約3.5km、筑波サーキットより広く、岡山国際サーキットくらいの規模といったらいいだろうか。ここでレースなども行なわれているという。

デモランで用意されたのはAE86にチェイサー。車種の選択もかなり渋いが、この2台でタイムアタックとドリフトをやってくれ、と頼まれた。クルマの仕上げは……ドノーマルのエンジンにステッカーチューンという仕様(笑)。テストデーで乗ったときはもうドアンダーで、「こんなクルマでタイムアタックするの?」というところからのスタートだった。日本語がわかるやつもいたから、オレがセッティングのアドバイスをして何とかなったが……。とりあえずイベントが成功して、ほっとしている。そして喜んでもらえて本当によかった。また機会があれば行きたいと思う。

ちなみにむこうでハチロクと言ったら「AE86」のこと。現行86があったから「ニューハチロクあるじゃん!」と言ったら、「どれが? これはサイオンです」だって。サイオンというのはアメリカ・トヨタの若者向けブランド(2003~2016年)で、今はないが86もサイオンブランドで販売されていた。そんなワケで、珍しいエルサルバドルへの出張走りでした。(談)

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