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いま見ても美しい…半世紀前のダットサン「260Z」をオーストラリアで発見 右ハンドルの豪州モデルはオバフェン&カーボンパーツの“ヤンチャ”仕様

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いま見ても美しい…半世紀前のダットサン「260Z」をオーストラリアで発見 右ハンドルの豪州モデルはオバフェン&カーボンパーツの“ヤンチャ”仕様

当時のスポーツカーのアイコン的な存在のダットサン「260Z」がオークションに登場

 日産のスポーツカーの代表的なクルマである「フェアレディZ」は、同時に世界を代表するスポーツカーといっても過言ではありません。

【画像】えっ、この金額で落札!? 1977年式「フェアレディZ」を写真で見る(27枚)

 なぜなら累計販売台数は140万台は、スポーツカーとしては世界一の最多販売台数を誇り、いまだにこの記録を破られていないからです。

 もともとは、ポルシェのような高性能車を低価格帯で提供したいという想いで誕生したフェアレディZは、海外では北米を中心に展開されました。

 フェアレディZの海外専用モデルであるダットサン「240Z」は1969年に誕生し、ロングノーズ&ショートデッキのスポーティーなエクステリアが注目を集めています。

 搭載される2.4リッター直列6気筒エンジンは、低速からのレスポンスに加えて信頼性が高く、日産の名を世界中に知らしめるきっかけになったのは間違いありません。

 もちろん見た目だけでなく、空力を意識したボディデザインは性能面においても効果を発揮し、最高速度201km/hという優れたパフォーマンスは、多くのユーザーから支持を受けました。

 勢いが衰えることをしらない240Zはその後も正常進化をおこない、1974年には後継車である「260Z」を発売します。

 260Zは、車名のとおり排気量を2.6リッターまで拡大し、これまで2シーターのみの設定から全長とホイールベースを約300mm拡大した2+2仕様も設定し、さらに多くの販売台数を獲得することに成功。

 その後も280ZX、300ZX、350Z、370Zへと進化を遂げていきますが、ロングノーズ&ショートデッキ、FRレイアウトは多くのモデルで採用されました。

 このように55年以上愛され続けてきたZシリーズですが、オンラインオークション大手の「コレクティング・カーズ」で、初期型のZが出品されて注目を集めています。

走行距離はメーター読みで4万2000km

 今回の個体は1977年式の260Zで、5速マニュアル車、ボディカラーはグリーンで再塗装されています。

 さらに今回の個体は、エクステリア、インテリアともに多くのチューン&カスタマイズが施されている仕様になっていました。

 エクステリアでは、フロントとリアのホイールアーチエクステンションやボンネット、フロントバンパーなどは、すべてカーボンパーツでまとめられています。

 さらにマフラーも社外品に交換され、ホイールも17インチの8スポークアルミに換装、バンパーも一部がカットされている仕様です。

 インテリアでは、右ハンドル仕様のステアリングにはMOMO社製のステアリングが取り付けられ、シフトノブもカーボンファイバー製に換装されていました。

 さらにシートは赤色のBride社製バケットシートが装備されています。

 なお、走行距離は4万2000kmと低走行ですが、距離についての保証はないようです。

 また、サービス履歴が付属しており、2024年6月に走行距離約4万kmでエンジンオイル、オイルフィルター、クラッチマスターシリンダー、ブレーキフルード、燃料ホース、バッテリーが交換されたようです。

 個体の状態は、ボンネットやバンパーの部分に傷や割れがありますが、グリーンの塗装の状態は良く、年式を感じさせない状態といえるでしょう。

 インテリアは年式相応の経年劣化はありますが、シートやステアリング、シフトノブなどの体が触れる部分は交換されているので、比較的きれいな状態です。

※ ※ ※

 今回のオークションは、2024年10月23日に終了し、3万2222オーストラリアドル(約327万円)で落札されました。

 50年近く前のスポーツカーですが、精悍なクーペフォルムとL型エンジンの魅力は、未だに衰えていないようです。 

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