被害軽減ブレーキなどの進化で自車の追突などは高い確率で防ぐことが可能になった。もちろんこれは喜ばしいことなのだが、まだまだ課題もある。
それが後続車からの追突だ。いくらドライバーが気を付けていても後続車にブレーキをかけることはできない。
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もちろんすべてのクルマが被害軽減ブレーキの装着になれば追突される可能性は減るが、これにはまだまだ時間がかかりそうだ。
そこで後方からの追突に対しても安全性の高そうなクルマを集めました。200万円から買える1台もあります!!
文:永田恵一/写真:ベストカー編集部
■後方からの衝突への耐性はクルマによって差が大きい
昨今クルマの安全性は日に日に高まっている。被害軽減ブレーキや横滑り防止装置、ボディ構造の進化やサイド&カーテンを含めたエアバッグの充実ぶりには目を見張るものがある。
ここ5年以内に登場したクルマであれば、多くのクルマが一定以上レベルのものを備えている。
しかし追突された場合の衝突安全性に関して日本では「全面で50km/hで追突された際に燃料漏れしないこと」しか法規で定められていない。
そのため衝撃を吸収するクラッシャブルゾーンが確保される1列目や登録車の2列目シートは問題ないかもしれない。
しかしクラッシャブルゾーンが非常に小さい軽自動車の2列目やミニバン&SUVの3列目シートの後席の衝突安全性はかなり厳しいと想像されるのが実情だ。
そこで当記事では追突された際に2列目、3列目シートでも特に高い衝突安全性を持つと思われるクルマをピックアップしてみた。
余談ではあるがアメリカでは「70%のオフセット状態で80km/で追突された際に燃料漏れしないこと」という法規が定められている。
この法規を満たしていれば3列目シートを含め衝突安全性はそれなりに確保されていると考えられる。
そのためアメリカでも販売されているクルマであれば、追突された際の衝突安全性も十分なものを持っている可能性が高い(編集部註:北米市場では日本仕様と同様の3列目シートミニバンはサイズの問題でほぼ存在しない)。
■追突に不利な3列SUVだがマツダCX-8は優秀だ!!
【マツダCX-8】
日本における3列シートを持つSUVへの注目を高める火付け役となったCX-8。
日本車としてはおそらく初めて「追突された際の3列目シートの衝突安全性も充分に確保されている」と宣言した画期的なモデルである。
具体的には前述したアメリカの追突された際の安全基準のクリアに加え、社内テストでその際の生存空間の確保も確認されている。
その実現のためのボディ構造強化の内容はWebに記載されているほどだ。CX-8が3列目シートの高い衝突安全性を持つのは、北米を中心に販売されるCX-9をシュリンクしたという側面もあるのかもしれない。
しかし、それでも日本を中心に販売されるCX-8がこれだけの3列目の衝突安全性を備えていることには大きな拍手を送りたい。
【ボルボXC90】
ボルボの3列シートSUVであるXC90は、「身長170cmまでの乗員なら、3列目シートでも安全性はほかのシートと同等」と宣言している。
これだけで追突された際の3列目シートの衝突安全性も高いことが分かる。また「身長170cmまでの乗員なら」という具体的な数値を言っている点も正直で好感が持てる。
なおボディ構造以外の追突時の安全性を高めるデバイスとしては、追突の可能性がある際のハザードランプの素早い点滅。
さらに追突が避けられないと判断した場合の1列目シートのシートベルトプリテンショナーの作動、最大の力でのブレーキ圧の保持。
おまけに3列目シートのシートベルトプリテンショナーの採用など、ベンツSクラスもビックリな安全装備に満ち溢れている。
■安全確保に有利なセダンはやはりSクラスか
【ベンツSクラス】
そもそもがセダンはトランクルームがあるので後方からの衝突には有利な部分がある。さらに言えば意外性もない2台を選出せざるを得ないのも事実。
安全を社是とするベンツのフラッグシップであるSクラスは当然アメリカでも販売されており、追突された際の衝突安全性自体相当高レベルと思われる。
さらにリアバンパーに内蔵されたレーダーセンサーが後続車を監視しており、追突される可能性があると判断するとハザードランプを素早く点滅させて後続車とメーター内でドライバーに警告を促す。
それでも自車が停止中で後続車が減速しない場合には、追突に備えてブレーキ圧を高め玉突き事故のような二次被害を軽減する。
さらにシートベルトを巻き取ることで反動によるダメージを軽減する、シートベルトプリテンショナーも作動させるという念入りな対応が行われる。
【ロールスロイス】
オーナーはリアシートに乗ることが多いロールスロイスは追突された際の衝突安全性に加え、普通のクルマとはまったく違う方向の文字通り「守る」という安全性を持つ。
ベストカー連載で水野和敏さんによるロールスロイスファンタムと、トヨタセンチュリーの車評で言っていたことがある。
「要人はテロなどに襲われる可能性もあるため、ロールスロイスはその際に安全なところまで逃げ切るために高い動力性能を備え、防弾ガラスやロケット弾などからも身を守る仕様へも対応できるようになっている」。
追突された際の衝突安全性とはかなり違う話であるが、こういった思想こそがロールスロイスが世界最高のクルマの1台である所以と断言できる。
そもそもロールスロイスは軽量なクルマを作ることが歴史的にもなく、それは質量が大きいほうが追突には有利だからということもある。
ちなみに現行ファントムの重量は2700kgもある。
■200万円台から買える中古車で選ぶなら先代LSだ
2006年に登場したレクサスLSの先代モデルは追突された際の安全性向上のため、ハザードランプを点滅させる機能を装備。
また運転席にはヘッドレストに内蔵されたセンサーにより頭の位置を検出し、追突前にヘッドレストを適切な位置まで移動させ追突された際のむち打ち傷害を軽減するプリクラッシュインテリジェントヘッドレストも備える。
もうここまでくるとSクラスと安全装備では大きな差はない。
また2007年に追加された現在センチュリーが使っている5LV8ハイブリッドを搭載するLS600hL(ロングボディ)はもっと見どころがある。
後席セパレートシートパッケージには、追突時ではなく前面衝突時となるだが、後席左側シートにシート座面前方をエアバッグで持ち上げる機能があった。
乗員の前方への移動を抑え衝突時の安全性向上に寄与する、後席SRSシートクッションエアバッグとして設定されていた。
今になると10年以上前にこれだけ追突時や後席の安全性に配慮した日本車があったことは驚きだろう。
普遍性のあるクルマではないにせよ追突時や後席の安全性を重視するなら、200万円程度から中古車が買えるLS600hは条件が許せば案外狙い目かもしれない。
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