2023年6月に発表された新型トヨタ アルファード/ヴェルファイア。発売を待ち望んでいたが、価格を見て諦めた……という人も少なくないだろう。そこで、300万円以下で手に入る中古高級ミニバンをピックアップしてみた!
※本稿は2023年7月のものです
文/伊達軍曹、写真/ベストカー編集部
初出:『ベストカー』2023年8月10日号
新型アルファード高すぎ……300万円以下でちょい贅沢系中古ミニバンはどうよ!? 超アツいぞ!!!
■新車が高けりゃ中古をチェック!
2023年6月に発表された新型トヨタ アルファード/ヴェルファイア。こんなタイミングこそ、中古のラグジュアリー系ミニバンをチェックだ!
トヨタのアルファード&ヴェルファイアがフルモデルチェンジを受けた……のはいいのだが、気になる価格は最安のアルファード Zでも540万円で、「エグゼクティブラウンジ」になるとアルファードの2WDが850万円で、ヴェルファイアの2WDは870万円。
さまざまな進化を考えれば納得のプライスではあるが、「高すぎて手が出せないよ!」というのも正直なところ。そしてここまで高くなってしまうと、「いっそ300万円以下で中古のゴージャス系ミニバンを買うほうがシアワセになれるのでは?」とも思う。
では実際、予算300万円以下で狙える中古のゴージャス系ミニバンにはどんなモノがあるのか、見ていくことにしよう。
■300万円以下は2.5L車がターゲット
●先代型3代目/トヨタ アルファード(2015年)
人気車で中古相場は高め。後席2座席にしたVIP仕様のロイヤルラウンジは1000万円超
トヨタ製フラッグシップミニバンの3代目。「大空間高級サルーン」をキーワードに開発され、大胆かつ華やかなフロントフェイスも特徴。パワーユニットは2.5L直4と3.5L・V6、そしてハイブリッドの3種類。2018年1月にマイナーチェンジ実施。
●中古車購入ポイントは?
300万円以下の予算で狙えるのは前期型がほとんどで、そのなかでも3.5L・V6やハイブリッドではなく、2.5L直4の「S」または「G」グレードとなる。
最上級グレードであるエグゼクティブラウンジは300万円以下だと無理なので、なるべくコンディションのよい「S」または「G」を、車両250万~290万円付近を目安に探したい。「X」は安めだが、装備に不満が残るはず。
●アルファード(先代型)
・中古相場:約180万~2000万円
・新車時価格:319.8万~1607.2万円
・年式:2015~2023年
・入手しやすさ:★★★★★
・高級に見える度:★★★★☆
■300万円以下の流通量はアルファード以上
●先代型2代目/トヨタ ヴェルファイア(2015年)
先代型となる2代目ヴェルファイアは2015年登場。2017年のマイナーチェンジでは内外装のデザインが変更された
アルファードの兄弟車となる大空間高級サルーンで、こちらは2代目。エクステリアデザインのテーマは「大胆・不敵」で、縦幅の広いメッキバーのフロントグリルに二段ヘッドランプを組み合わせている。パワーユニット等はアルファードと同一だ。
●中古車購入ポイントは?
車両300万円以下で狙える中古車の数は先代アルファードの約1.5倍。そして300万円以下の3.5L・V6やハイブリッドも決して豊富なわけではないが、アルファードと比べれば多い。
さすがにエグゼクティブラウンジは300万円以下だと少々難しいが、車両330万円前後を投じるつもりがあるなら、2015~2017年式の3.5エグゼクティブラウンジを見つけることも不可能ではない。
●ヴェルファイア(先代型)
・中古相場:約160万~2000万円
・新車時価格:319.8万~1607.2万円
・年式:2015~2023年
・入手しやすさ:★★★★★
・高級に見える度:★★★★☆
■2018年~2019年式で見つけるのがよさそう
●現行型3代目/日産 エルグランド(2010年)
2010年にデビュー。2014年のマイチェンでハイウェイスター系のデザインが変更
駆動方式をFFに変更して2010年に登場したラージサイズミニバン。パワーユニットは3.5L・V6と2.5L直4で、トランスミッションは6速マニュアルモード付きエクストロニックCVT-M6。2020年10月にデザインと予防安全装備を刷新。
●中古車購入ポイントは?
車両300万円以下で狙えるのはデザインが変わる前の2018~2019年式がほとんどではあるが、走行1万km台から2万km台の状態良好な250ハイウェイスターSまたはハイウェイスターSアーバンクロムを280万円前後で探すことができる。
2018年12月に車線逸脱警報や緊急自動ブレーキ、ハイビームアシストなどが全車標準装備に変わっているので、できれば2018年式ではなく2019~2020年式を選びたい。
●エルグランド(現行型)
・中古相場:約30万~500万円
・新車時価格:307.7万~837.9万円
・年式:2010年~
・入手しやすさ:★★★★★
・高級に見える度:★★★☆☆
■最上級のアブソルートEXを狙いたい!
●現行型5代目/ホンダ オデッセイ(2013年)
現行型は2017年と2020年の改良でフロントマスクなどを意匠変更。2021年に生産終了したが、2023年秋に中国生産で復活
独自の超低床化プラットフォームにより広い室内空間を実現したラージサイズミニバン。パワーユニットは2.4L・i-VTECのほか、2Lエンジンをベースとするスポーツハイブリッドの2種類。2020年11月にマイナーチェンジが実施された。
●中古車購入ポイントは?
300万円弱のゾーンで狙えるのは、直近のマイナーチェンジの少し前、2017年11月のマイナーチェンジを受けた2018~2019年式。
グレード的にはアブソルートまたはアブソルートEXだが、ここはやはり最上級のEXを選びたいところ。エンジン車でもハイブリッド車でも、走行2万km台までのアブソルートEXを、おおむね250万~290万円のゾーンで見つけることができる。悪くない買い物だ。
●オデッセイ(現行型)
・中古相場:約50万~530万円
・新車時価格:249.0万~458.0万円
・年式:2013~2022年
・入手しやすさ:★★★★★
・高級に見える度:★★★☆☆
■サイズは大きくないがBMWブランドは魅力的
●初代/BMW 2シリーズグランツアラー(2015年)
BMWの3列シート7人乗りMPVとして2015年に登場。1.5Lターボ車や2Lディーゼルターボ車を設定
2015年に登場したBMW初の7人乗りMPV。サイズは全長4565mm×全幅1800mm×全高1645mmという程よいもので、駆動方式はFFが基本。パワーユニットは1.5L直3および2L直4のガソリンターボと、2L直4ディーゼルターボ。
●中古車購入ポイントは?
300万円以下の流通量は豊富で、2018年6月以降の後期型も結構な数が200万~299万円で売られている。
後期型の狙い目はディーゼルターボの2019年式218dラグジュアリー。車両240万円前後で、走行4万kmあたりの物件が買えるはずだ。前期型は180万円前後で218d Mスポーツを狙いたい。
●BMW2シリーズグランツアラー
・中古相場:約80万~390万円
・新車時価格:358.0万~541.0万円
・年式:2015年~
・入手しやすさ:★★★★☆
・高級に見える度:★★★☆☆
■タマ数が少なくディーゼル車がほとんど
●2代目/シトロエン グランドC4スペースツアラー(2018年)
もともとの車名はグランドC4ピカソで2014年に日本発売され、2015年にグランドC4スペースツアラー名に変更
2014年に登場したグランドC4ピカソが2018年に「グランドC4スペースツアラー」へと車名を変更した7人乗りMPV。パワーユニットは1.6L直4ガソリンターボまたは2L直4ディーゼルターボで、トランスミッションは6速ATが搭載される。
●中古車購入ポイントは?
300万円以下で買える中古車の比率は高いが、そもそも流通量が少なめ。現在出回っている中古車のほぼ100%が2Lディーゼルターボの「シャイン ブルーHDi」で、車両260万円前後で走行4万kmの一台が狙えるというイメージ。
購入時は6速ATの状態を確認したい。また、改名前のグランドC4ピカソも視野に入れたほうが探しやすくなるだろう。
●シトロエングランドC4スペースツアラー
・中古相場:約200万~330万円
・新車時価格:355.0万~454.0万円
・年式:2018~2022年
・入手しやすさ:★☆☆☆☆
・高級に見える度:★★★★☆
■少数だが300万円以下の中古車もあり!
●現行型3代目/メルセデスベンツ Vクラス(2015年)
サイズ別に3タイプのボディが用意される現行型Vクラス
「標準ボディ」「ロングボディ」「エクストラロングボディ」という3タイプのボディが用意される、3列シートのメルセデスベンツ製ミニバン。パワーユニットは2.1L直4ディーゼルターボが基本だが、2018年11月に2L直4ガソリンターボを追加。
●中古車購入ポイントは?
モデル全体としての相場は約270万~1300万円。その大半は300万円以上となるが、少数ながら300万円以下で狙える物件も存在する。2019年11月以降の後期型はさすがに無理だが、2016年式付近の220d標準ボディが車両280万円前後で見つかるはず。
その場合、走行距離はけっこう延びているはずなので、内外装のコンディションだけでなく「メンテナンス履歴」のよし悪しもしっかり確認することが肝要になる。
●ベンツVクラス(現行型)
・中古相場:約270万~1300万円
・新車時価格:535.0万~1330.0万円
・年式:2015年~
・入手しやすさ:★☆☆☆☆
・高級に見える度:★★★★★
【番外コラム01】ホンダラグレイトの中古は狙い目か?
ラグレイトはオデッセイの北米仕様車で、日本は1999年に導入。パワーユニットは3.5L・V6を搭載
ほぼ同時期の日産エルグランドはまだそれなりの数が流通しているが、ホンダラグレイトは今や全国で約10台のみという絶滅危惧種になっている。相場は40万~100万円といったところで、その多くは車両98万~100万円。
もしもコンディションと整備履歴がけっこういいものが見つかったならば、「大きくて便利なミニバン」として購入するのはアリだろう。ただ、残念ながら今や「高見えする」ということはまったくないので、そこは期待しないほうがいい。(伊達軍曹)
【番外コラム02】ホンダエリシオンプレステージの中古も狙い目なのか?
専用デザインを採用したエリシオンの最上級モデルとして、2007年に追加されたプレステージ。3.5L・V6エンジンを搭載
2004年から2013年まで販売されたホンダの最上位ミニバン「エリシオン」全体の中古車流通量は約180台。そのうち、当時の日産エルグランドに対抗すべく設定され、300psの3.5L・V6を搭載した「プレステージ」は約15台で、中心となる価格帯は車両40万~70万円。
基本的にはいまひとつなコンディションである場合が多い車種だが、ごく一部、正規ディーラー系の販売店で2007~2008年式が総額80万円ほどで販売されている。
こういった物件を実際に販売店でチェックし、そしてもしも消耗部品の交換履歴などが優秀であったなら、「意外な掘り出し物」となる可能性はある。(伊達軍曹)
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みんなのコメント
だろう!?3年くらいしたら返却
もう車を買う時代じゃないのかもしれん