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【試乗】トヨタ コペン GR SPORT|ライトウェイトオープンカーの真髄を教えてくれるモデル

掲載 17
【試乗】トヨタ コペン GR SPORT|ライトウェイトオープンカーの真髄を教えてくれるモデル

GRブランドに加わったスモールサイズ2シーターオープン

2代目コペンに初めて試乗したのが、今から8年ほど前になる。

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初代はとにかくプラットフォームが優しすぎたのだが、この2代目ではフロアがカチッとした印象を持った。

そして今、8年の時を一気に超えて、トヨタブランドから登場した「コペンGR SPORT」に乗る機会を得た。願わない限りなかなか試乗する機会を得られないため、楽しみである。

8年前に比べどんな進化をしたのか? スポーツカーブランドのGR SPORTとしてどのように生まれ変わったのか? その素質はあったのだろうか……? 様々な意味で興味深いモデルである。

世界的に見て、量産車メーカーがこれほど長くスモールサイズの2シーターオープンモデルを作っていたという記憶はない。

しかも、バキバキのスポーツカーではなく、ほんわかな部分とシャープな部分とが混在する、非常に希なモデルといってよい。

オープンカーといえばスポーツカーと思う人も多いかもしれないが、コペンにおいては爽快に街中や山道を流すのに適したモデルといえるだろう。

そのコペンのGRブランドとなれば、それなりのモディファイも必要となるはずだが、いかがだろうか。

プリミティブ感をもったオープンスポーツ2シーター

コンパクトなパッケージングながら、精悍な雰囲気に仕上げているのはGR SPORTのデザイン力といえるであろう。

スポーツカーの雰囲気としては悪くはない。GR SPORTの特徴である効率を求めた四角い大きなグリルもバランスよくデザインされており、装着されるBBSのホイールも合っている。

そしてコペンの真価は、ルーフトップを開けた状態でこそ評価される。開閉ルーフトップは初代からコストをかけて作られており、当時「このモデルにして、どうしてこんなにこだわったんだろう?」と思ったぐらいだ。

当時の最高峰ともいえるソアラもハードタイプの開閉システムを使っていて、クーペとコンバーチブルを両立させた雰囲気だったが、コペンも同じようなコンセプトだったのだろう。

前置きが長くなってしまったが、出来が良くコストを優先に考えるダイハツがよく採用したなと思っていた品物だ。

オープンボディで箱根の峠を走らせてみた。

箱根の山を上るには、CVTということもあって若干の非力さは否めない。

しかし、スムーズによく回るエンジンのエグゾーストサウンドは、3気筒ながら高回転まで回すといい音色を奏でる。

また、パドルシフトを使ってのドライビングは切れが良く、CVTであってもスポーティに演出してくれることは間違いない。

一方で、コラム剛性が低いのはやや気になった点だ。

フロアの各部を補強していることも、コーナリングやアンジュレーション時のバイブレーションを抑制するサスペンションの動きからヒシヒシと伝わってくる。

ブレーキは2度踏みするとクリアランスが少なくなり、コントロール性が良くなる。

ステアリングを握りながら、ほほ笑みを隠せないほどリラックスできる。特に下りは思った以上に楽しくドライビングすることができる。

後日、改めて300kmほど街中や第三京浜を走らせる機会があったが、タイトな空間でも大人の秘密基地のようで、つい様々な操作をしたくなる。

ドライブしているうちにノスタルジックな感じすら覚えてくるが、車の基本的な挙動をドライバーに伝えてくれる。現代では稀有なモデルである。

CVTモデルでこれなのだから、MTモデルはもっと童心を揺さぶるような秘密基地感があるだろう。

このようなモデルにリアルに触れる世代が少なくなる一方だが、プリミティブ感をもったオープンスポーツ2シーターこそ、ライトウェイトオープンカーの真髄を教えてくれるかもしれない。

文/松本英雄、写真/篠原晃一【試乗車 諸元・スペック表】●660 GR スポーツ型式3BA-LA400A最小回転半径4.6m駆動方式FF全長×全幅×全高3.4m×1.48m×1.28mドア数2ホイールベース2.23mミッションCVT前トレッド/後トレッド1.31m/1.3mAI-SHIFT-室内(全長×全幅×全高)0.91m×1.25m×1.04m4WS-車両重量870kgシート列数1最大積載量-kg乗車定員2名車両総重量980kgミッション位置フロア最低地上高0.11mマニュアルモード◯標準色ブライトシルバーメタリック、ブラックマイカメタリック、トニコオレンジメタリック、ジョーヌイエローオプション色パールホワイトIII、リキッドシルバーメタリック、マタドールレッドパール、クリアブルークリスタルメタリック掲載コメント-型式3BA-LA400A駆動方式FFドア数2ミッションCVTAI-SHIFT-4WS-標準色ブライトシルバーメタリック、ブラックマイカメタリック、トニコオレンジメタリック、ジョーヌイエローオプション色パールホワイトIII、リキッドシルバーメタリック、マタドールレッドパール、クリアブルークリスタルメタリックシート列数1乗車定員2名ミッション位置フロアマニュアルモード◯最小回転半径4.6m全長×全幅×全高3.4m×1.48m×1.28mホイールベース2.23m前トレッド/後トレッド1.31m/1.3m室内(全長×全幅×全高)0.91m×1.25m×1.04m車両重量870kg最大積載量-kg車両総重量980kg最低地上高0.11m掲載用コメント-エンジン型式KF環境対策エンジン-種類直列3気筒DOHC使用燃料レギュラー過給器ターボ燃料タンク容量30リットル可変気筒装置-燃費(10.15モード)-km/L総排気量658cc燃費(WLTCモード)19.2km/L└市街地:15.4km/L└郊外:20.4km/L└高速:20.6km/L燃費基準達成-最高出力64ps最大トルク/回転数n・m(kg・m)/rpm92(9.4)/3200エンジン型式KF種類直列3気筒DOHC過給器ターボ可変気筒装置-総排気量658cc最高出力64ps最大トルク/回転数n・m(kg・m)/rpm92(9.4)/3200環境対策エンジン-使用燃料レギュラー燃料タンク容量30リットル燃費(10.15モード)-km/L燃費(WLTCモード)19.2km/L└市街地:15.4km/L└郊外: 20.4km/L└高速: 20.6km/L燃費基準達成-

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みんなのコメント

17件
  • このオッサン最近よく見かけるけど、試乗車に寄りかかって自分の車ですみたいなアピールやめて欲しい
  • GRならロードスター990S買った方がいい。
※コメントは個人の見解であり、記事提供社と関係はありません。

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