中古車購入ガイド [2023.12.08 UP]
ワンランク上のグレード選びで満足度アップ! 高見せグレード3選
ボーナスシーズンがやってきた。次のクルマ選びはワンランク上のグレードをねらってみたいと思うひとも多いのではないだろうか。特に中古車は、新車と異なりグレード間の価格差が小さくなる傾向にあり、積極的に上位グレードをねらいやすい。今回は、ワンランク上のグレードを選ぶことで、装備や質感がどのように変わるのか、具体例を3車種ピックアップして紹介しよう。
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日産 ノート
グレード:X
最初に紹介するのは2020年11月に発表された現行型の日産 ノート。3代目はプラットフォームが一新され、第2世代のe-POWERが搭載されるなど、従来型から大きく進化を遂げたのが見どころ。特にコンパクトカーでは初搭載となるプロパイロットや、360°セーフティサポートなどの先進安全技術を惜しみなく投入し、クラスを超えた魅力を獲得している。
当初のグレード構成は、下から「F」、「S」、「X」の標準モデルに加え、日産モータースポーツ&カスタマイズ(オーテック)が手掛ける最上級モデル「オーテック」が設定されている。今回は、人気グレード「X」と特別仕立ての「オーテック」の装備内容と中古車相場を比較してみたい。
スタンダードな「X」
グレード:X
「X」は、標準のノートのなかでは最も装備が充実したグレード。エクステリアは、ルーフスポイラー、カラードアウトサイドドアハンドルなどを標準装備。ホイールは16インチスチールが標準だが、メーカーオプションで16インチアルミホイールも装着できる。インテリアは、グラデーショントリコットのシート、ピアノ調フィニッシャーなどが標準で与えられる。なお、プロパイロットはオプション設定となっている。こちらの中古車平均価格は206万円。
プレミアムカー級の「オーテック」
グレード:オーテック
グレード:オーテック
多くの日産車には、特別な内外装の最上級グレード「オーテック」が存在する。ノート オーテックは、ドットパターンのフロントグリル、専用デザインの16インチアルミホイール、メタル調フィニッシュパーツ(車体下部)に装備し、標準のノートと差別化されているのが特徴。インテリアは、柔らかな手触りのレザレット地シート、紫檀(シタン)柄にダークグレーを施したインパネ、後席中央のアームレストなど、ラグジュアリーに仕立てられる。なお、プロパイロットはこちらもオプション装備だ。中古車平均価格は243万円となっており、「X」と比べて40万円ほど高い。しかし、その内容は価格差を補って余りある豪華さと言っていい。
ホンダ ステップワゴン
グレード:スパーダ e:HEV
ミドルサイズの人気ミニバンがホンダ ステップワゴン。現行型(6代目)は2022年3月に登場し、もうすぐ発売から2年が経過する。中古車物件はじわじわと増えており、そろそろ買い時を迎えている。6代目もスタンダードな「ステップワゴン」とカスタム系の「ステップワゴンスパーダ」を用意。パワートレインは、1.5L 直4ターボと、2.0L 直4ハイブリッド(e:HEV)からチョイスできる。後者はWLTCモード燃費で20kmを達成するなど、燃費性能も大きな長所だ。ここでは、売れ筋の「スパーダ e:HEV」と、より豪華な内外装の「スパーダ e:HEV プレミアムライン」の装備内容を比較してみたい。
シンプルながらも装備が充実「スパーダ e:HEV」
グレード:スパーダ e:HEV
スパーダ系のハイブリッドモデルがe:HEV。ホンダセンシングは標準装備となっており、前席シートヒーターも標準装備。シートは、ファブリック&プライムスムース(合皮)コンビシートが採用されるなど、スパーダはスタンダードなステップワゴンよりもワンランク上の内外装が与えられる。タイヤはスチール製16インチを装着。中古車平均価格は377万円。
高級感のある室内の「スパーダ e:HEV プレミアムライン」
グレード:スパーダ e:HEV プレミアムライン
グレード:スパーダ e:HEV プレミアムライン
スパーダ系の最上級グレードが「プレミアムライン」。シートヒーターは、前席に加えて2列目シートにも設定。シートは、スエード調表皮&プライムスムース(合皮)コンビシートを採用し、高級感はさらにアップ。このスエード調表皮はインパネガーニッシュにも用いられている。タイヤサイズは17インチで、専用デザインのアルミホイールを装着し、足もとを引き締める。これだけのグレードアップにも関わらず、中古車平均価格は402万円と、「スパーダ e:HEV」と大きな差ががないのが魅力だ。
トヨタ 86
グレード:G
手頃な価格のスポーツカーとして人気のトヨタ 86。後輪駆動のコンパクトなクーペという成り立ちは、街乗りからサーキット走行まで幅広く活躍してくれる。パワートレインは2.0L 水平対向4気筒で、最高出力は200馬力達する。トランスミッションは6速MTと6速ATを設定し、幅広いユーザーが手軽にスポーツカードライブを楽しめることも魅力のひとつだろう。
基本的なグレード構成は、下から「G」、「GT」、「GTリミテッド」の3つ。また、チューニングパーツを盛り込んだ「GRスポーツ」や「GR」も後に追加されている。ここではエントリーモデル「G」と上級モデル「GTリミテッド」を比較してみたい。
走るだけならこれで十分な「G」
グレード:G
エントリーグレードながらも、パワートレインは上級グレードと違いはなく、純粋に走りを楽しみたいなら「G」でも十分。ホイールが16インチアルミが装着され、ライトはプロジェクター式ハロゲンヘッドランプとなる。室内は、ウレタンステアリング、ウレタンシフトノブ、樹脂ペダル、マニュアルエアコンなど、加飾は少なくシンプルな佇まいとなっている。中古車平均価格は149万円と相場が大きく下がっているが、物件数は多くない。
街乗りで快適な「Gリミテッド」
グレード:Gリミテッド
グレード:Gリミテッド
エクステリアは、プロジェクター式ディスチャージヘッドランプ&フォグランプ、デュアルエキゾーストテールパイプ、17インチアルミホイールを採用。インテリアは、本革巻きステアリング&シフトノブ、スポーツアルミペダル、スマートエントリー&スタートシステム、左右独立温度コントロールフルオートエアコンを標準装備。走りの性能は「G」と変わらないものの、高級感はグッとアップ。街乗りメインならこちらを積極的に選びたい。中古車平均価格は182万円と、「G」よりも30万円ほど高いが、物件が多く探しやすいのがメリットだ。
まとめ
今回は3モデルを例に挙げたが、中古車購入において上位グレードをねらうというのは、多くの車種に当てはまる。上位グレードは、リセール時にも有利になる傾向があるため、可能であれば装備が充実した仕様をねらうのは常套手段といえよう。プラスアルファの予算で、価格以上の満足度が得られるグレード選びを心がけたいものだ。
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