新型コロナウイルスの感染拡大に揺れる国内モータースポーツ界。2020年はGT500クラスへのクラス1車両の導入、年間2戦の海外開催、熾烈さを増すGT300クラスなど数多くのトピックスがあったスーパーGTも、開幕から5戦が延期となってしまった。ただ7月の開幕を前に、ちょっぴり知識をつけておけば、来たる開幕がより楽しく迎えられるはずだ。そこで、不定期連載となるがスーパーGT参戦チームのチーム名とカーナンバーの由来をお届けしよう。第26回目は、GT300クラスに参戦する埼玉トヨペットGreen Braveだ。
■埼玉トヨペットGreen Brave
マシン:SAITAMATOYOPET GB GR Supra GT
ドライバー:吉田広樹/川合孝汰
カーナンバー:52
監督:青柳浩
タイヤ:ブリヂストン
開幕までに知識を増やそう。カーナンバーとチーム名の由来を知る:TEAM KUNIMITSU
2017年からスーパーGT GT300クラスに、GT300マザーシャシーを使ったマークX MCで参戦してきたのが、埼玉トヨペットGreen Braveだ。ブリヂストンを装着した2019年は大躍進を遂げ、第1戦岡山で初表彰台を獲得すると、第5戦富士では2位を獲得した。迎える2020年は、マークX MCに代わってJAF-GT規定で製作されたトヨタGRスープラを投入。また川合孝汰を迎え、吉田広樹とともに激戦のGT300クラスに挑むことになる。
そんな埼玉トヨペットGreen Braveは、モータースポーツを通じてクルマの面白さを伝え、また各店舗からメカニックやエンジニアを募り、人材を育成することを目標に2013年に活動を開始した。
チーム名の『GreenBrave』は、トヨタの販売店には系列ごとに色分けされているところから由来がある。トヨタ店はレッド、カローラ店はオレンジ、ネッツ店はプルーとお馴染みのカラーだが、トヨペット店は『トヨペットグリーン』というカラーとなっている。そこで、“サーキットの緑の勇者”という意味で名付けられた。
当初はピレリスーパー耐久シリーズに86を投入していたが、2015年からはST-3クラスにトヨペット店の旗艦車種であるマークXを投入した。スーパーGTには先述のように2017年から参戦したが、カーナンバーは52を使っている。もともと86でのスーパー耐久参戦開始から使っていたカーナンバーだが、これにはそれほど大きな理由はなく、もともと使おうと思っていた番号が埋まっており、近い番号で選んだのだとか。ただ、埼玉トヨペットGreenBraveの活動も8年目を迎え、すっかり『52』も定着し、チームを象徴する番号になった。
一方、スーパー耐久で使ってきたマークXは、2019年まではカーナンバー68で参戦してきた。この番号は、マークXに繋がるトヨタ・マークIIの初代が誕生した1968年にちなむ。ただ、2020年は本来シーズン途中からトヨタ・クラウンを使用する予定であることから、カーナンバーを変えるとポイントが引き継がれないこともあり、マークXに『52』を使用してテストに臨んでいた。ちなみにマークXは第1戦鈴鹿と第2戦SUGOで使用予定だったが、スーパー耐久は残念ながら第3戦まで延期が決定。クラウンがいつデビューするのか、マークXがどうなるのか気になるところだ。
すでに2020年から挑むGRスープラは、テストを経て大きなトラブルもなくセットアップを進めている。ちなみに当初はダズル迷彩で、その後坂戸市のファクトリーで行われた発表会ではメタリックグリーンを主体としたカラーリングが施されていたが、平沼貴之副社長からの“ダメ出し”により、カラーリングは再度作り直されていた。
本来は富士公式テストから登場する新カラーリングだったが、4月25日に、埼玉トヨペットグループのYoutubeチャンネルで公開された。また、今回この企画を掲載するにあたって、埼玉トヨペットGreen Braveから新カラーリングを施したSAITAMATOYOPET GB GR Supra GTの画像をご提供いただいた。この新カラーをまとった新たなJAF-GTマシンがサーキットを走る日を楽しみに待ちたいところだ。
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みんなのコメント
やっぱりマークX無くなったから、スープラにしたか…