現在位置: carview! > ニュース > ニューモデル > BMW 6シリーズ・グランツーリスモに試乗 ソフトだがヤワではない 荷室も評価

ここから本文です

BMW 6シリーズ・グランツーリスモに試乗 ソフトだがヤワではない 荷室も評価

掲載 更新
BMW 6シリーズ・グランツーリスモに試乗 ソフトだがヤワではない 荷室も評価

もくじ

ー 6シリーズのハッチバック版
ー 乗り心地はソフト、しかしヤワではない
ー エンジンはおとなしい ラゲッジは◯
ー どんなひとが買いたがるのだろう?
ー BMW 640i xドライブ・グランツーリスモのスペック

『BMW 640i xドライブ・グランツーリスモ』すべての画像をみる

6シリーズのハッチバック版

BMWの6シリーズと聞くと、1970年代から80年代に掛けて存在した流麗な2ドアクーペをついつい思い出してしまう年代の読者もいるだろう。

でも現代の6シリーズは違う。5シリーズをベースにしたクーペスタイルのモデルであることまでは同じだが、こちらは4ドア、いや正確には5ドアのハッチバックなのだ。

メルセデス・ベンツ、BMW、アウディに代表されるドイツのプレミアムブランドは、今や物凄い種類のモデルをラインナップしているが、このクルマもそのひとつだといえる。

5シリーズサルーンをベースにしたクーペである6シリーズのハッチバックバージョンが6シリーズ・グランツーリスモ、つまり6シリーズGTというわけだ。

今回はそのなかの、640i xドライブ・グランツーリスモ、という名前のモデルに箱根で乗ったのだが、それは一体どんなクルマか。

5ドアハッチバックボディは5105×1900×1540mmという堂々たる大きさで、ホイールベースも3070mmという長さ。そのフロントに搭載されるエンジンは、試乗した640iの場合、3ℓ直6ツインターボで、340psと35.7kg-mを発生、8段ATと組み合わせられる。しかもxDriveだから、フルタイム4WDというわけである。

ちなみに車重は2tの大台を超えて2010kg。プライスは税込み車両本体価格1081万円、2種類のパッケージとパノラマガラスサンルーフなどのオプションを備えた試乗車の価格は1181.6万円だった。

乗り心地はソフト、しかしヤワではない

実はこれ、X2と同日の試乗会で、X2のあとに乗ったのだが、当然ながらそのドライビング感覚はまったく違った。

相変わらず上質感はあるものの、特に個性的ではないインテリアに収まると、クーペでありながら着座位置がやや高めに感じられるのクルマだった。

走り出すと、まずは乗り心地の柔らかいことが印象に残る。直前に乗っていたX2と比べてはもちろんのこと、一般的にもソフトな部類の乗り心地ではないかと思う。そういう意味では、クーペスタイルのBMWのイメージとは、ちょっと違うかもしれない。

しかしだからといって、ハンドリングがヤワなわけではない。ワインディングロードに入ると、適度に軽いステアリングの操作するまま、狙ったとおりのラインを辿っていいペースをキープできる。

特にスポーティという感触があるわけではないが、車重2tを超えるクルマとは思えない軽快感は備わっている。

エンジンはおとなしい ラゲッジは◯

試乗の途中から雨が降り出し、ワインディングロードもウェットになり始めたが、さすがxドライブによる4WD、コーナーの連続も危なげなくこなしていく。

3ℓ直6ツインターボエンジンと8段ATのもたらすパフォーマンスにもちろん不足はなく、上りのワインディングロードも望むペースを容易に保てる。

しかしその一方でこのエンジン、意外と黒子に徹している印象があり、あまりその存在感を主張してこないのが、かつてのBMWと違う気がした。

ところでこの6シリーズGT、全長5.1mを超えるボディのパッケージングはどうなっているのかというと、当然ながらリアシートには余裕のレッグルームが備わり、クーペ形状とはいえ全高も1.5mを超えるから、ヘッドルームにも余裕がある。

それに加えて、ラゲッジスペースの広いこと。大きなテールゲートを備えることもあって、リアシートを立てたままでも、かなりのものを積めるだろうと思う。

それやこれやで、用途次第で色々な使い方ができるクルマではないかと思った。

どんなひとが買いたがるのだろう?

このリポート、最後はこの項目で締めねばならない。けれども正直なところ、この巨大なハッチバッククーペをどんなひとが買うのか、あるいはどんなひとに勧めるべきなのか、簡単には明確なイメージが湧いてこなかった。

そこで無い知恵を絞って考えた結果、ラゲッジスペースに遊び道具なんかを大量に積み込んで郊外に出掛けたりするライフスタイルを好むけれど、背の高いクルマ、すなわちSUVを好まないというひとに向いているのではないかと。

自分が以上のようなニッチな層に該当し、なおかつ1000万円のクルマは充分に購入範囲内と思う貴方、BMW6シリーズを「買い」の対象に入れて、前向きに検討してみてはどうだろうか。

BMW 640i xドライブ・グランツーリスモのスペック

■価格 1081万円
■全長×全幅×全高 5105×1900×1540mm
■最高速度 –
■0-100km/h加速 –
■燃費 10.9km/ℓ(JC08)
■CO2排出量 –
■車両重量 2010kg
■パワートレイン 直列6気筒2997ccツインターボ
■使用燃料 ガソリン
■最高出力 340ps/5500-6500rpm
■最大トルク 35.7kg-m/1380-5200rpm
■ギアボックス 8速オートマティック

【キャンペーン】第2・4 金土日はお得に給油!車検月登録でガソリン・軽油5円/L引き!(要マイカー登録)

こんな記事も読まれています

軍用ジープが最新モデルで蘇る…ドアなし&オリーブドラブが渋い「ラングラー ウィリス'41」発表
軍用ジープが最新モデルで蘇る…ドアなし&オリーブドラブが渋い「ラングラー ウィリス'41」発表
レスポンス
ロゴスと「ファイナルファンタジーXIV」コラボのアウトドアグッズの予約受付がスタート!
ロゴスと「ファイナルファンタジーXIV」コラボのアウトドアグッズの予約受付がスタート!
バイクブロス
インディカー初体験の角田裕毅、インディ500への挑戦に現状関心ナシも「もう少し歳をとって考えが変われば……」
インディカー初体験の角田裕毅、インディ500への挑戦に現状関心ナシも「もう少し歳をとって考えが変われば……」
motorsport.com 日本版
ベントレーCEOの旧私邸を改装。ベントレー本社近隣の特別な顧客体験スペース「The Mews」を発表
ベントレーCEOの旧私邸を改装。ベントレー本社近隣の特別な顧客体験スペース「The Mews」を発表
LE VOLANT CARSMEET WEB
スズキ「最上級SUV」新発表! トヨタ「ヤリスクロス」サイズの“豪華仕様”! 精悍顔もカッコイイ「グランドビターラ ドミニオンE」印国に登場
スズキ「最上級SUV」新発表! トヨタ「ヤリスクロス」サイズの“豪華仕様”! 精悍顔もカッコイイ「グランドビターラ ドミニオンE」印国に登場
くるまのニュース
アドベンチャースタイルの“軽二輪スクーター”ホンダ「ADV160」に2025年モデル登場! ふたつの新色をプラスした「全3色のカラバリがスポーティ」
アドベンチャースタイルの“軽二輪スクーター”ホンダ「ADV160」に2025年モデル登場! ふたつの新色をプラスした「全3色のカラバリがスポーティ」
VAGUE
「RS」最新モデル日本上陸!! アプリリア「RS457」発売
「RS」最新モデル日本上陸!! アプリリア「RS457」発売
バイクのニュース
「ルノー・セニック E-Techエレクトリック」が「モーター・トレーダー・インダストリー・アワード2024」で「ニューカー・オブ・ザ・イヤー」受賞
「ルノー・セニック E-Techエレクトリック」が「モーター・トレーダー・インダストリー・アワード2024」で「ニューカー・オブ・ザ・イヤー」受賞
LE VOLANT CARSMEET WEB
BMW R1300GSアドベンチャーをイギリス人レーサーが斬る「30Lタンクの巨体で攻めの走りができる…そのシャシーと電子制御に驚愕だ」
BMW R1300GSアドベンチャーをイギリス人レーサーが斬る「30Lタンクの巨体で攻めの走りができる…そのシャシーと電子制御に驚愕だ」
モーサイ
「シボレー コルベット E-Ray」は4WD化の恩恵が絶大!もっと刺激的な電気エイの襲来に喝采を【新車試乗】
「シボレー コルベット E-Ray」は4WD化の恩恵が絶大!もっと刺激的な電気エイの襲来に喝采を【新車試乗】
Webモーターマガジン
軽さと居住性を両立したバックパッキングテント「Thouswinds サジタリアスシングルテント」が発売!
軽さと居住性を両立したバックパッキングテント「Thouswinds サジタリアスシングルテント」が発売!
バイクブロス
「緊急車両が来て道を譲らないとどうなりますか」  理由に「『聞こえんかった』は通用するのですか」 譲るのはマナー?義務? 具体的にどう譲ればいいのですか。
「緊急車両が来て道を譲らないとどうなりますか」 理由に「『聞こえんかった』は通用するのですか」 譲るのはマナー?義務? 具体的にどう譲ればいいのですか。
くるまのニュース
日産のフルサイズSUV『アルマーダ』新型、ベース価格は5.6万ドルに据え置き…12月米国発売へ
日産のフルサイズSUV『アルマーダ』新型、ベース価格は5.6万ドルに据え置き…12月米国発売へ
レスポンス
ハミルトンFP2も首位、メルセデス好調も上位は接戦模様か。RB角田裕毅は10番手|F1ラスベガスGP
ハミルトンFP2も首位、メルセデス好調も上位は接戦模様か。RB角田裕毅は10番手|F1ラスベガスGP
motorsport.com 日本版
スズキ、フラッグシップ『ハヤブサ』のカラーリングを変更した最新モデルを発表。11月22日より発売
スズキ、フラッグシップ『ハヤブサ』のカラーリングを変更した最新モデルを発表。11月22日より発売
AUTOSPORT web
まだまだ続きます 北近畿豊岡道の「有料トンネル」料金徴収期間を延長 背景に老朽化
まだまだ続きます 北近畿豊岡道の「有料トンネル」料金徴収期間を延長 背景に老朽化
乗りものニュース
700万円超え! スバル新型「SUV」発表! 2リッター「水平対向」×マイルドハイブリッド搭載! 全長4.7m級の「新フォレスター」欧州に登場へ
700万円超え! スバル新型「SUV」発表! 2リッター「水平対向」×マイルドハイブリッド搭載! 全長4.7m級の「新フォレスター」欧州に登場へ
くるまのニュース
F1ラスベガスFP2速報|FP1に続きメルセデスのハミルトンが最速。角田裕毅10番手
F1ラスベガスFP2速報|FP1に続きメルセデスのハミルトンが最速。角田裕毅10番手
motorsport.com 日本版

みんなのコメント

この記事にはまだコメントがありません。
この記事に対するあなたの意見や感想を投稿しませんか?

この記事に出てきたクルマ

新車価格(税込)

628.0810.0万円

新車見積りスタート

中古車本体価格

130.0722.0万円

中古車を検索
X2の車買取相場を調べる

査定を依頼する

メーカー
モデル
年式
走行距離

おすすめのニュース

愛車管理はマイカーページで!

登録してお得なクーポンを獲得しよう

マイカー登録をする

おすすめのニュース

おすすめをもっと見る

この記事に出てきたクルマ

新車価格(税込)

628.0810.0万円

新車見積りスタート

中古車本体価格

130.0722.0万円

中古車を検索

あなたにおすすめのサービス

メーカー
モデル
年式
走行距離

新車見積りサービス

店舗に行かずにお家でカンタン新車見積り。まずはネットで地域や希望車種を入力!

新車見積りサービス
都道府県
市区町村