現在位置: carview! > ニュース > 業界ニュース > メルセデス・ベンツ コンセプトEQGは、ホンモノのGクラスであることに変わりナシ──詳報! 「ジャパン モビリティショー2023」リポート

ここから本文です

メルセデス・ベンツ コンセプトEQGは、ホンモノのGクラスであることに変わりナシ──詳報! 「ジャパン モビリティショー2023」リポート

掲載
メルセデス・ベンツ コンセプトEQGは、ホンモノのGクラスであることに変わりナシ──詳報! 「ジャパン モビリティショー2023」リポート

10月26日(木)から11月5日(日)にかけて開催される「ジャパン モビリティショー2023」で発表された新型車を深掘り! メルセデス・ベンツの「コンセプトEQG」は想像以上にタフな1台だった。

本格的なオフローダー

マクラーレンは旅もサーキットもよく似合う──新型アルトゥーラで九州を走る(後編)

ジャパン モビリティショー2023に出展した海外勢は、メルセデス、BMW、BYD、そしてルノーくらい。とくにドイツと中国のメーカーは頑張っていた。メルセデス・ベンツは「EQGコンセプト」という話題モデルを展示した。

EQGは車名からもわかるように、EQ化(ピュアEV化)されたGクラス。従来のモデルを電動化したのでなく、各所が電動化に合わせて設計されているのが特徴だ。

Gクラスは本格的なオフローダーらしく、ラダーフレームを採用しているが、そこはEQGも継承。フロントが独立式、リヤが固定式のサスペンションシステムは、形式こそ同じだが、新設計という。

「シェークル山(オーストリアの山岳テストコース)でのテストも当実施、電動化がオフローダーに適した技術であると証明します」

メルセデス・ベンツGクラス開発においてプロジェクトマネージャーを務める、トニ・メンテルは、ショー会場でそう述べていた。

「メルセデス・ベンツは、市場の環境が許すかぎり、2030年までに販売する乗用車をすべて電動化する計画を進めています」

メルセデス・ベンツ日本の代表取締役兼CEO・上野金太郎の言葉にあるとおり、Gクラスも早々と電動化というのが、興味ぶかい。

Gクラスの電動化は「たんにエンジンをモーターに置き換えるだけではない」と、メンテルは語る。

「EQGは4つの車輪を個別のモーターで駆動します。それによって、いくつもの車輪が浮いてしまうような悪路でデフロックと同様の働きをするし、小まわりを効かせることも出来ます」

メンテルがビデオで紹介したのは、おそらくドローンで撮影した俯瞰映像。EQGのテスト車が、オフロードで、ぐるぐると平面で回転している。

「4輪を個別に制御するということは、必要に応じて逆方向の回転も可能なのです。そこでこのように、360度ターンも出来ます。これを私たちは“Gターン”と名付けています」

BYDの電動プレミアムSUV、ヤンワン「U9」がいち早く“タンクターン”として実現した技術であるが、EQGもさっそく採用した。モーターを使うことで、制御の幅がうんと広がると、かねてから各社のエンジニアは語っていたことが、こうして現実のものとなりつつあるのだなぁ、と、私は感心。岩場を走るためバッテリーにはプロテクションをしっかり施し、同時に水の中に入っても大丈夫なように完全な防水性ももたせるとメンテル。

「Gクラスは44年間にわたって作り続けられ、守られてきたブランドです。EQGになってもホンモノのGクラスであることに変わりはありません。これからも時の試練に耐えうるモデルとして開発しています」

発売は2024年を予定していて、「そのときまでにオフロード性能をさらに上げるつもりです」と、メンテルはつけくわえたのだった。新しい時代が始まるのだなあと、強く思わせるモデルである。

文・小川フミオ 写真・安井宏充(Weekend.) 編集・稲垣邦康(GQ)

こんな記事も読まれています

トヨタ最強「6m超え×9人乗り」バンに大反響! 「MT欲しい」「ハイエースよりオシャレ」「アルファードより好き」の声も! ラインナップ豊富な欧州「プロエース」に熱視線!
トヨタ最強「6m超え×9人乗り」バンに大反響! 「MT欲しい」「ハイエースよりオシャレ」「アルファードより好き」の声も! ラインナップ豊富な欧州「プロエース」に熱視線!
くるまのニュース
「なんで“鳴らした”!?」 後続車の「クラクション」に“イラ”っと! 一度は感じる「ブレーキ問題」! 見直すべき“ブレーキ技術”とは
「なんで“鳴らした”!?」 後続車の「クラクション」に“イラ”っと! 一度は感じる「ブレーキ問題」! 見直すべき“ブレーキ技術”とは
くるまのニュース
BMW「G 310 GS」【いま新車で買える! 冒険バイク図鑑】
BMW「G 310 GS」【いま新車で買える! 冒険バイク図鑑】
webオートバイ
軽だけど広い! フラットスペースが魅力のスズキ エブリイがベースの軽キャンパー
軽だけど広い! フラットスペースが魅力のスズキ エブリイがベースの軽キャンパー
月刊自家用車WEB
えぇ!? 攻めたワゴンの高級車!? 懐かしきホンダ[アヴァンシア]
えぇ!? 攻めたワゴンの高級車!? 懐かしきホンダ[アヴァンシア]
ベストカーWeb
豊田章男会長、トヨタの大逆転王座に歓喜。戦友ヒョンデへ「来年もいい勝負しましょう!」/ラリージャパン後コメント全文
豊田章男会長、トヨタの大逆転王座に歓喜。戦友ヒョンデへ「来年もいい勝負しましょう!」/ラリージャパン後コメント全文
AUTOSPORT web
ラリージャパン主催者に対し2400万円の罰金通告。FIA/WRCがSS12一般車進入事案のさらなる詳細を発表
ラリージャパン主催者に対し2400万円の罰金通告。FIA/WRCがSS12一般車進入事案のさらなる詳細を発表
AUTOSPORT web
ベストカー三人衆に内乱勃発!? 国沢さん、なぜ[ランクル300]じゃなく250にしたんですか!!
ベストカー三人衆に内乱勃発!? 国沢さん、なぜ[ランクル300]じゃなく250にしたんですか!!
ベストカーWeb
くるまりこちゃん OnLine 「バックブザーの音」第124回
くるまりこちゃん OnLine 「バックブザーの音」第124回
ベストカーWeb
「君はその一瞬一瞬すべてにふさわしい」レッドブル代表がフェルスタッペンの戴冠を称賛。懸命に作業に取り組んだクルーにも感謝
「君はその一瞬一瞬すべてにふさわしい」レッドブル代表がフェルスタッペンの戴冠を称賛。懸命に作業に取り組んだクルーにも感謝
AUTOSPORT web
[ダイハツ]に期待しかないよ!? 今後作ったらアツい[クルマ]を語ってみた
[ダイハツ]に期待しかないよ!? 今後作ったらアツい[クルマ]を語ってみた
ベストカーWeb
フェルスタッペン、王座確定のため、マネジメントモードで5位フィニッシュ「自分のレースを心掛けた。最高の気分」
フェルスタッペン、王座確定のため、マネジメントモードで5位フィニッシュ「自分のレースを心掛けた。最高の気分」
AUTOSPORT web
HRC/ホンダ渡辺社長がフェルスタッペンを祝福「4連覇をサポートし続けられたことは誇り。さらなる高みを目指し支援する」
HRC/ホンダ渡辺社長がフェルスタッペンを祝福「4連覇をサポートし続けられたことは誇り。さらなる高みを目指し支援する」
AUTOSPORT web
角田裕毅9位、選手権6位争いにおいて価値ある2点を獲得「強力なレースペースを示せた。シーズン最後まで全力で戦う」
角田裕毅9位、選手権6位争いにおいて価値ある2点を獲得「強力なレースペースを示せた。シーズン最後まで全力で戦う」
AUTOSPORT web
サイズも価格も近い禁断の兄弟対決!! [ランドクルーザー250]と[ランドクルーザー300]の違いって??
サイズも価格も近い禁断の兄弟対決!! [ランドクルーザー250]と[ランドクルーザー300]の違いって??
ベストカーWeb
【ポイントランキング】2024年WRC最終戦ラリージャパン後
【ポイントランキング】2024年WRC最終戦ラリージャパン後
AUTOSPORT web
無冠の帝王が汚名返上。苦節13年で初王者のヌービル「本当に長かった。大変な努力へのご褒美だ」
無冠の帝王が汚名返上。苦節13年で初王者のヌービル「本当に長かった。大変な努力へのご褒美だ」
AUTOSPORT web
フェルスタッペンがドライバーズ選手権4連覇【正式結果】2024年F1第22戦ラスベガスGP 決勝
フェルスタッペンがドライバーズ選手権4連覇【正式結果】2024年F1第22戦ラスベガスGP 決勝
AUTOSPORT web

みんなのコメント

この記事にはまだコメントがありません。
この記事に対するあなたの意見や感想を投稿しませんか?

査定を依頼する

メーカー
モデル
年式
走行距離

おすすめのニュース

愛車管理はマイカーページで!

登録してお得なクーポンを獲得しよう

マイカー登録をする

おすすめのニュース

おすすめをもっと見る

あなたにおすすめのサービス

メーカー
モデル
年式
走行距離

新車見積りサービス

店舗に行かずにお家でカンタン新車見積り。まずはネットで地域や希望車種を入力!

新車見積りサービス
都道府県
市区町村