クラウドファンディングで賛同者多数
text:James Attwood(ジェームズ・アトウッド)
【画像】サイバースター、MGの未来を築けるか【軽量オープンカー5台と写真で比較】 全147枚
translator:Takuya Hayashi(林 汰久也)
MGは、中国のソーシャルメディアであるWeChatへの投稿の中で、新型EVサイバースターの生産計画を発表した。
この投稿は、MGの親会社であるSAICのデザイン部門が行ったもので、サイバースターを生産するかどうかを判断するために設立したクラウドファンディング・プラットフォーム「MG CyberCUBE」に、「5000件以上」の賛同が集まったとされている。AUTOCARは、MGは英国を含む一部の市場向けに右ハンドル仕様の生産を目指していると予想している。
MGは、4月21日に開催された上海モーターショー2021のオープニングで、7月31日までに登録者が5000件に達することを目標に、サイバースターへの人々の関心を見守っていくと述べていた。
MGによると、クラウドファンディングの参加者はそれぞれ1000人民元(約1万6800円)を出資しており、サイバースターの開発に意見を述べることができるという。
サイバースターは、MGの今後のモデルに採用される技術やデザインのヒントを示す「未来のビジョン」であるとともに、1962年に発売されたMG Bなど、過去のモデルにもオーマージュを捧げるものだ。市販モデルでは、デザインは大幅に変更されるが、全体的なコンセプトは変わらない。
英国ブランドの伝統と最新技術
MGの親会社であるSAICのロンドン・デザイン・センターで生み出された先鋭的なサイバースターは、空力効率に重点を置いたスタイリングで、大きなフロントエアダクト、「カムテール」と呼ばれるフラットなリアエンド、「ハッカーブレード」と呼ばれるホイールデザインなどが特徴的だ。リアには、空気の流れを整えるディフューザーが配置されている。
パワートレインの詳細はまだ発表されていないが、専用のEVアーキテクチャーをベースにしており、航続距離は800km、0-100km/h加速は3.0秒以下になるという。また、5Gのコネクテッド機能も搭載される予定だ。
過去のMGモデルからインスピレーションを得た丸型の「マジック・アイ」LEDヘッドライトが搭載されており、スイッチを入れると「開く」仕組みとなっている。ボディ側面には「レーザーベルト」と呼ばれるライトバーが走り、フラットなリアエンドにはユニオンジャックの旗のデザイン要素を含んだLEDライトが装備されている。
デザイン・センターの責任者であるカール・ゴッサムは、次のように述べている。
「サイバースターMGの未来を見据えた大胆なステートメントであり、当社の伝統に触れながらも、さらに重要なのは最先端技術と先進的なデザインを基盤としていることです」
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