現在位置: carview! > ニュース > 業界ニュース > ジャガー XJ220は、その名のとおり最高速度220mphを目指したジャガー初のスーパーカー【スーパーカークロニクル/047】

ここから本文です

ジャガー XJ220は、その名のとおり最高速度220mphを目指したジャガー初のスーパーカー【スーパーカークロニクル/047】

掲載 5
ジャガー XJ220は、その名のとおり最高速度220mphを目指したジャガー初のスーパーカー【スーパーカークロニクル/047】

1970年代の後半に大ブームが起き、今もなお人々を魅了してやまないスーパーカーたち。そんな懐かしいモデルから現代のハイパースポーツまでを紹介していく、スーパーカークロニクル。今回は、ジャガー XJ220だ。

ジャガー XJ220(JAGUAR XJ220:1992-1998)
ジャガーは1988年のバーミンガム モーターショーで、オリジナルのスーパースポーツカー、「XJ220」のプロトタイプを発表した。XJはジャガー車のシリーズに用いられている名称であり、220は目標最高速が220mph(時速220マイル=約354km/h)であったことに由来する。

●【くるま問答】ガソリンの給油口は、なぜクルマによって右だったり左だったりするのか

1960年代にル・マン24時間レース制覇を目指して開発された幻のレーシング プロトタイプ「XJ13」をオマージュしたと言われる空力性能を重視したボディが特徴的だ。これに500psを発生するジャガー伝統の6L V12 DOHCを縦置きミッドシップに搭載。駆動方式は4WDという魅力的なパッケージにオファーが殺到した。

だが、V12 DOHC+4WDというパワートレーンでは重量やコストなどの制約もあり、目標の220mphを達成するのは不可能と思われた。そこでエンジンはル・マン24時間などで活躍したグループCマシンのXJR-10に搭載されていた3.5LのV6 DOHCツインターボに変更し、4WDも断念して駆動方式はRWDとなった。それでも最高出力は550ps、最大トルクは65.4kgmを発生し、5速MTのトランスミッションを介して最高時速は216マイル(約348km/h)に達した。

大柄なボディに、リトラクタブル式ヘッドランプやグラストップを採用し、インテリアにはコノリーレザーを多用してラグジュアリー感を演出し、ジャガーならではの世界観を構築している。スーパーカーといえども、オンロードを走る以上は快適性も必要である、という高級車メーカーのジャガーらしい信念を感じさせた。

市販モデルは1991年の東京モーターショーでワールドプレミアされ、翌1992年から販売された。価格は29万ポンド(当時のレートで約6900万円)。限定台数は車名にちなんで220台の予定だったが、バブル景気の影響でオーダーが殺到し、350台に増車された。だが、実際に売れたのは280台ほどで、日本へは正規輸入はされなかったという。

ジャガー XJ220 主要諸元


●全長×全幅×全高:4930×2220×1150mm
●ホイールベース:2640mm
●車両重量:1350kg
●エンジン種類:60度V6 DOHCツインターボ
●総排気量:3498cc
●最高出力:550ps/7000rpm
●最大トルク:65.4kgm/4500rpm
●燃料:無鉛プレミアム
●トランスミッション:5速MT
●駆動方式:縦置きミッドシップRWD
●タイヤサイズ:前245/45ZR17、後345/30ZR18

[ アルバム : ジャガー XJ220 はオリジナルサイトでご覧ください ]

こんな記事も読まれています

[15秒でわかる]BMW『M2』改良新型…小さな車体でも中身は狂暴
[15秒でわかる]BMW『M2』改良新型…小さな車体でも中身は狂暴
レスポンス
本州―四国「しまなみ海道」高速バス攻めの“特急化” 運行ルートがらり変更! 新幹線接続 JR松山駅は“廃止”
本州―四国「しまなみ海道」高速バス攻めの“特急化” 運行ルートがらり変更! 新幹線接続 JR松山駅は“廃止”
乗りものニュース
7年ぶり全面刷新! 新型「迫力顔SUV」初公開! 斬新グリル&直6エンジン搭載の「大きめ高級車」! 豪華内装の「X3」欧州で発表
7年ぶり全面刷新! 新型「迫力顔SUV」初公開! 斬新グリル&直6エンジン搭載の「大きめ高級車」! 豪華内装の「X3」欧州で発表
くるまのニュース
テオ・プルシェールがインディカーで残した爪痕。復帰への道筋と後任ノーラン・シーゲルの才能
テオ・プルシェールがインディカーで残した爪痕。復帰への道筋と後任ノーラン・シーゲルの才能
AUTOSPORT web
ゴルフにポロにルポにup!に……VWの「GTI」はやっぱり熱いぜ! 時代時代のクルマ好きを歓喜させた歴代モデルとエキサイティングなその中身
ゴルフにポロにルポにup!に……VWの「GTI」はやっぱり熱いぜ! 時代時代のクルマ好きを歓喜させた歴代モデルとエキサイティングなその中身
WEB CARTOP
アルファロメオからセアトにVWまで! 凄腕デザイナー「ワルター・デ・シルヴァ」独自の手法と名車5台
アルファロメオからセアトにVWまで! 凄腕デザイナー「ワルター・デ・シルヴァ」独自の手法と名車5台
WEB CARTOP
新型電動ミニバン『L380』は航続824km、LEVCが中国発売…グローバル展開も計画
新型電動ミニバン『L380』は航続824km、LEVCが中国発売…グローバル展開も計画
レスポンス
トヨタが新型「アクア」発表! 新たな「小さな高級車“ラフィネ”」も追加された「大人気コンパクトカー」の優位点とは
トヨタが新型「アクア」発表! 新たな「小さな高級車“ラフィネ”」も追加された「大人気コンパクトカー」の優位点とは
くるまのニュース
2024年中の発表もあるか!? ホンダのおしゃれクーペ「プレリュード」誕生間近? 新型は「往年の名車ゆずり」の圧倒的な存在感が魅力的
2024年中の発表もあるか!? ホンダのおしゃれクーペ「プレリュード」誕生間近? 新型は「往年の名車ゆずり」の圧倒的な存在感が魅力的
VAGUE
アストンマーティン、アロンソの個人的な依頼から誕生した限定車『Valiant』を発表。グッドウッドでデモ走行へ
アストンマーティン、アロンソの個人的な依頼から誕生した限定車『Valiant』を発表。グッドウッドでデモ走行へ
AUTOSPORT web
ホンダ、『モンキー125』のカラーリングを変更。レッドほか3色展開で7月25日から発売
ホンダ、『モンキー125』のカラーリングを変更。レッドほか3色展開で7月25日から発売
AUTOSPORT web
フェルスタッペン、2026年”登場”のレッドブル自社製パワーユニットに自信「ファクトリーには成功するために必要なモノが全て揃っている」
フェルスタッペン、2026年”登場”のレッドブル自社製パワーユニットに自信「ファクトリーには成功するために必要なモノが全て揃っている」
motorsport.com 日本版
なぜいま若者に「マツダ・ロードスター」が人気なのか? クルマの愉しさも最新の安全性も妥協しないのが今風の選び方。
なぜいま若者に「マツダ・ロードスター」が人気なのか? クルマの愉しさも最新の安全性も妥協しないのが今風の選び方。
くるくら
永遠のライバルがついにタッグを!?『それいけ!アンパンマン ばいきんまんとえほんのルルン』
永遠のライバルがついにタッグを!?『それいけ!アンパンマン ばいきんまんとえほんのルルン』
バイクのニュース
ホンダの新世代EV「e:N」、第2弾モデル『e:NS2』は航続545km…中国発売
ホンダの新世代EV「e:N」、第2弾モデル『e:NS2』は航続545km…中国発売
レスポンス
【スクープ】ヘッドライトはよりスリムなデザインに! フォルクスワーゲン「T-Roc」次期型は電動モデルを強化へ
【スクープ】ヘッドライトはよりスリムなデザインに! フォルクスワーゲン「T-Roc」次期型は電動モデルを強化へ
LE VOLANT CARSMEET WEB
ホンダ「新型ダックス」発表! 超レトロな「伝説的モデル」は45万円!? 新たな「OP装備」も採用した「新型モデル」 8月発売に反響あり!
ホンダ「新型ダックス」発表! 超レトロな「伝説的モデル」は45万円!? 新たな「OP装備」も採用した「新型モデル」 8月発売に反響あり!
くるまのニュース
TokyoCamp の「チタン焚き火台オプションパーツセット」抽選販売の受付を7/1~7に実施!
TokyoCamp の「チタン焚き火台オプションパーツセット」抽選販売の受付を7/1~7に実施!
バイクブロス

みんなのコメント

5件
  • 最近のいかついスーパーカー・ハイパーカーと違って、上品さが感じられる
  • 十数年前に動画で観た、停止時ホイルスピンでタイヤが燃える映像が衝撃的だった…
※コメントは個人の見解であり、記事提供社と関係はありません。

査定を依頼する

メーカー
モデル
年式
走行距離

おすすめのニュース

愛車管理はマイカーページで!

登録してお得なクーポンを獲得しよう

マイカー登録をする

おすすめのニュース

おすすめをもっと見る

あなたにおすすめのサービス

メーカー
モデル
年式
走行距離(km)

新車見積りサービス

店舗に行かずにお家でカンタン新車見積り。まずはネットで地域や希望車種を入力!

新車見積りサービス
都道府県
市区町村