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レクサスISがマイナーチェンジ。Toyota Technical Center Shimoyamaをはじめとする世界各地で走り込み、走行性能を徹底的に鍛え上げる

掲載 更新 3
レクサスISがマイナーチェンジ。Toyota Technical Center Shimoyamaをはじめとする世界各地で走り込み、走行性能を徹底的に鍛え上げる

レクサスが“Lexus Driving Signature”をより高い次元に昇華させるために改良した進化版のISを発売。車両価格は480~650万円に設定

 トヨタ自動車が展開する高級車ブランドのレクサスは11月5日、コンパクトFRスポーツセダンの「IS」を商品改良し、同日に発売した。

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車種展開は以下の通り。
IS350“F SPORT”:2WD650万円
IS300h“version L”:2WD600万円/AWD642万円
IS300h“F SPORT”:2WD580万円/AWD622万円
IS300h:2WD526万円/AWD568万円
IS300“version L”:2WD555万円
IS300“F SPORT”:2WD535万円
IS300:2WD480万円

 改良モデルのISは、あらゆる走行シーンで減速、操舵、加速がシームレスに繋がる気持ちよさなどドライバーの意図に忠実でリニアな応答の追求、すなわち“Lexus Driving Signature”をよりレベルアップさせたことが特徴である。開発に当たっては、Toyota Technical Center Shimoyama(2019年4月に愛知県豊田市下山地区に新設した車両開発用のテストコース)をはじめとする世界各地で走り込み、走行性能を徹底的に鍛錬。同時に、車両デザインではワイド&ローなフォルムにこだわったほか、高精度なプレス技術によってシャープな造形を実現する。さらに、進化したLexus Safety System+などの先進安全技術を積極的に組み込んだ。

 まずはキモとなる走行性能の進化から話を進めよう。
 基本骨格のボディについては、サイドラジエーターサポートの補強やフロントサイドメンバーのスポット打点追加、Cピラーからルーフサイドにかけての構造最適化などによって剛性を高めることで、ステアリング操作に対するレスポンスなど運動性能を引き上げるとともにノイズや振動を効果的に低減して、より快適な走りを具現化。また、ステアリングやペダルの初期応答だけでなく、“戻す”際のコントロール性の向上にも取り組んで、一連の運転操作をより滑らかで上質なものに仕上げる。さらに、ショックアブソーバーのオイル流路に非着座式のバルブを設け、微小な動きに対しても流路抵抗による減衰力を発生させる「スウィングバルブショックアブソーバー」を新規に組み込み、アブソーバーのストローク速度が極めて低い状況でも有効な減衰力を発揮することで、応答性がよく上質な乗り心地を成し遂げた。足回りにコーナリングフォースを向上させる19インチタイヤを新装備すると同時に、ホイールの締結にハブボルトを採用して、締結力の強化と質量の低減を図ったことも訴求点だ。

 パワートレインに関しては、IS300hに改良版の2AR-FSE型2493cc直列4気筒DOHC・D-4Sガソリンエンジン(178ps/22.5kg・m)+1KM型モーター(105kW/300Nm)+ニッケル水素電池+電気式無段変速機で構成するハイブリッドを、IS300に改良版の8AR-FTS型1998cc直列4気筒DOHC・D-4STガソリンターボエンジン(245ps/35.7kg・m)+8-Speed SPDS(電子制御8速オートマチック)を、IS350に2GR-FKS型3456cc・V型6気筒DOHC・D-4Sガソリンエンジン(318ps/38.7kg・m)+8-Speed SPDS(電子制御8速オートマチック)を搭載する。ハイブリッドはアクセル開度に対するエンジンとモーターの駆動力制御を変更。8AR-FTSエンジン+8-Speed SPDSはドライバーのアクセル開度などから走行環境を判定し、シーンに応じて適切なギヤ段を設定するアダプティブ制御を導入し、ドライバーのアクセル操作や意図に対してよりリニアなレスポンスを実現した。

 “Agile(俊敏)&Provocative(挑発的)”をデザインコンセプトに据えたエクステリアについては、新開発の小型軽量ランプユニットを搭載した薄型のヘッドランプの採用に加え、低く構えたグリル回りとそれに合わせて下げたサイドのキャラクターライン、トランク後端の造形などで、安定感のある低重心フォルムを表現。また、張り出した前後フェンダーやL字をモチーフにした一文字型のリアコンビネーションランプ、立体的なバンパーガーニッシュ、ワイドなトレッドおよび新意匠の19インチタイヤによりスポーティな走りを予感させるプロポーションを具現化した。さらに、レクサスのアイデンティティであるスピンドルグリルのデザインも刷新。グリルの先端を起点に立体的な多面体構造とすることで押し出し感を強調し、同時にスピンドルをモチーフとしたブロック形状とメッシュパターンを組み合わせてよりスポーティな印象を付与する。ボディパネル製造工程において、上下方向のプレスの動きに合わせて金型が横方向からスライドする機構を追加した、レクサスならではの緻密で立体的な造形を可能とする「寄絞り型構造」の最新プレス技術を採用し、ラゲッジ部のキャラクターラインにおいて高精度でよりシャープな造形を実現したこともトピックだ。一方、外板色では強い陰影により造形を際立たせるソニックイリジウムと、金属質感と高光沢を表現したソニッククロムの2カラーを新規に開発する。ボディサイズは、全長が従来比+30mmの4710mm、全幅が同+30mmの1840mm、全高が+5mmの1435mm(2WD)に設定。ホイールベースは従来と共通の2800mmだ。

 F SPORTに関しては、フロント部に専用のFメッシュパターンを導入したことが特徴。ほかにもグリルロア部のエアインテーク、ダークプレミアムメタリック塗装の19インチアルミホイール、リアスポイラーなどの専用装備や、専用外板色ラディアントレッドコントラストレイヤリングを採用し、エモーショナルな走りのイメージをいっそう際立たせている。

 内包するインテリアは、インストルメントパネル上部やドアパネルに有彩色を設定してツートン配色に仕立てることで、左右方向の広がりを強調。また、ツートン配色によるコントラストで乗車時に高揚感を感じさせるカラーコーディネートとする。さらに、ドアトリムの一部にレクサスの新たな加飾表現である複数のエンボスラインを交差させたグラフィックパターンを導入。アクセントとなるオーナメントパネルにはアッシュ(オープンフィニッシュ/墨ブラック)、ブラックジオメトリーフィルム、F SPORT専用サテンクロムを新規に採用した。
 マルチメディアシステムの進化もセールスポイントで、新たにタッチディスプレイを採用するとともに、SmartDeviceLinkやApple CarPlay/Android Autoに対応。iPhoneやAndroidスマートフォンを10.3インチタッチワイドディスプレイに連携することで、画面操作や音声操作が可能となるなど利便性を大きく向上させた。

 先進安全技術のバージョンアップにも抜かりはない。まず、Lexus Safety System+に組み込む単眼カメラとミリ波レーダーの性能を向上。昼間の自転車運転者や夜間の歩行者も検知可能な「プリクラッシュセーフティ」の対応領域を拡大し、交差点右折前に前方から来る対向直進車や右左折時に前方から来る横断歩行者も検知可能とする。合わせて、ドライバーの操舵をきっかけに車線内で操舵をアシストする緊急時操舵支援や低速時の事故予防をサポートする低速時加速抑制などの機能を追加した。また、自動車専用道路などにおいて設定した車速内で前走車との距離を一定になるよう加減速制御する「レーダークルーズコントロール」は全車速追従機能付となり、合わせて同一車線内中央を走行できるよう操舵を支援する高度運転支援機能「レーントレーシングアシスト(LTA)」の車線認識性能も向上させる。さらに、先行車や対向車を検知して自動でハイビームを制御する「オートマチックハイビーム(AHB)」やカメラで主要な道路標識を読み取ってメーター内に表示する「ロードサインアシスト(RSA)」、LTA制御中にドライバーの無操作状態が継続した際に音と表示と緩減速による警告でドライバーに操作を促すほか、ハザードとホーンで車外に異常を報知しながら自車線内に減速停車して自損・加害事故の回避・事故被害低減を支援する「ドライバー異常時対応システム(LTA連動型)」などの先進システムも鋭意採用した。

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みんなのコメント

3件
  • 480万円から、最上級のV6、IS350のFスポーツでも650万円か。

    ボッタクリ欧州車の価格設定に見慣れた目には、やたらと安く見えてしまう。。
       
  • リヤウインカーが豆球…
    いまだにオートハイビーム…
    ドアヒンジは鋳造製じゃなくてプレス製…
※コメントは個人の見解であり、記事提供社と関係はありません。

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