■「バハレース」に着想を得た新パッケージ登場
トヨタのピックアップトラックとしては、現在販売中の「ハイラックス」が知られるところですが、ピックアップトラックの本場であるアメリカではハイラックスよりも一回り以上大きな「タンドラ」というモデルが販売されており(逆にハイラックスはアメリカでは発売していない)、その2025年モデルが8月にも発表となりました。
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タンドラの初代モデルは、1999年にトヨタ初のフルサイズピックアップトラックとして北米市場に投入されたT100の実質的な後継車種として登場しました。
大排気量エンジンが好まれるアメリカ向けの車両ということで、V6 3.4Lエンジンのほか、V8 4.7Lを搭載し、発売当初にトヨタ史上最高の販売台数を記録するほどの人気車種となり、2021年からは現行型となる3代目モデルが販売されています。
そんな3代目タンドラの2025年モデルは、トヨタが参戦するバハ1000の伝統を具現化した「TRDラリーパッケージ」を設定。
このモデルには控えめながら古いレースカーにデザインされていた赤、オレンジ、黄色の配色を持ったデカールやインテリアアクセントが備わるほか、18インチのTRDオフロードホイール、ビルシュタインショック、スキッドプレートなどが装備され、電子制御のロッキングリアディファレンシャル、マルチテレインセレクト、クロールコントロールを追加すれば、圧倒的な走破性を誇るモデルに仕立て上げることができるようになりました。
また牽引時に役立つWi-Fiトレーラーカメラを含む牽引テクノロジーパッケージや多機能マッサージフロントシート、ニーリフトアシスト付きのパワーテールゲート、14インチタッチスクリーン搭載のオーディオマルチメディアシステムなども採用され、より高機能で快適なモデルに仕上がっているのも特徴です。
パワートレインは2024年モデルに引き続き3.4LのV6直噴ツインターボエンジンと、それにモーターをプラスしたハイブリッド仕様の2種類を設定し、トランスミッションはアイシン製の10速ATとなるのは不変です。
そんなタンドラはその大柄なボディゆえ、日本市場には正式導入されていませんが、一部の並行輸入業者によって販売がなされており、その豪華な内装や余裕の走り、そしてタップリの荷台スペースなどは魅力的と言えるでしょう。
ただボディは全幅が約203cm、全長は最も短いものでも6m弱というビッグサイズであるため、駐車場の確保はもちろん、移動で使用するルートや出先での駐車場に停められるのかなど、気を遣わないといけないシチュエーションが多い点は注意したいところ。
また一部の仕様は準中型車両に分類されるため、2017年3月12日以降に普通免許を取得し、準中型免許を保有していない人はそもそも運転することができないという点にも注意が必要なモデルとなっているのです。
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