マフラーから「臭いがする消えづらい煙」は要注意
冬、マフラーから白い煙を出して走っているクルマをよく見かけますが、異常はないのでしょうか。
カー用品店「オートバックス」を展開するオートバックスセブンによると、「すぐ消えるような煙であれば、ほとんどは水蒸気(湯気)ですので、問題ありません」とのこと。クルマが温まってくれば自然に解消されるそうです。ただトラックなどは温まるのに時間がかかるため、白い煙が長く出る傾向だといいます。
しかし、すぐに消えない煙で、かつ鉱物臭が比較的強いような場合は、異常を疑ったほうがよいそうです。オートバックスセブンに詳しく話を聞きました。
――マフラーからの白い煙が消えない場合は、どのようなことが考えられるでしょうか?
さまざまな原因が考えられますが、なかでも多いのは、エンジンを潤滑しているオイルがエンジンの燃焼室内に入り込み、不完全燃焼を起こしているケースです。ピストン側から燃焼室内にオイルが上がってくる「オイル上がり」と、バルブ側から下がってくる「オイル下がり」に大別され、いずれも過走行車(総走行距離が長いクルマ)によく見られます。
「マフラーから白煙」オイル交換をサボっていると起こりがち!
――「オイル上がり」「オイル下がり」は何が原因なのでしょうか?
大きな要因は、エンジンオイルの交換をおこたっていることでしょう。オイルが長く交換されず、エンジン内部のピストンリングが固着するなどして、オイルが燃焼室内に染み出しているわけです。オイルを適切に交換していくことで白煙は解消されることもありますが、長距離を走ったうえで、アイドリング中にも煙が出るようならば深刻です。重大なエンジントラブルにもつながりかねないので、ディーラーや整備工場に相談すべきでしょう。
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オートバックスセブンによると、最近の背の高い軽自動車など、ターボによってパワーを補っているクルマは、ターボなし車より短いサイクルで行う必要があるエンジンオイルの交換が適切にされず、こうした異常が起こりがちだそうです。また「一般的に1万km走行でオイル交換といわれますが、信号待ちが多く、平均速度も低い大都市圏などシビアな環境で使用されるクルマは、より頻繁に交換が必要です。東京都内であれば基本的に、ターボなしのクルマで5000km走行ごと、ターボ付きならば2500kmごとを目安にすべきでしょう」と話します。
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