今年からFOCJが開催
フェラーリ・オーナーにとって恒例のイベントとして親しまれている「フェラーリ・ブランチ」は、これまでFOCJ顧問も務める松田芳穂氏が主催してきたが、今年からは日本で唯一のフェラーリ社公認のオーナーズクラブであるFOCJが引き継ぎ、FOCJフェラーリ・ブランチとして開催されることになった。長年にわたり日本のフェラーリ・ファンが築き上げた素晴らしい伝統を受け継ぎ、フェラーリ・ワールドへの登竜門という歴史から今回も人数は限定されたが一般オーナーの参加も許されていたのは、新たなオーナーには嬉しい配慮といえる。
日本の公認クラブはFOCJのみ
オープニングでは川崎会長からフェラーリ・オーナーズクラブ・ジャパン(FOCJ)について説明された。「これまで日本にはふたつのフェラーリ・オーナーズクラブがありましたが、昨年末にフェラーリ社との契約が解消され、FOCJのみが公認クラブとなりました。現在約500名のメンバーが在籍し、フェラーリ・オーナーズクラブのガイダンスに沿って年間20以上のイベントを開く活動をしております」とメンバーに伝えられた。
続いて「フェラーリ・ブランチ」を後援するフェラーリ・ジャパンからマーケティング・ダイレクターを務める遠藤氏からオーナーズクラブについての説明がなされた。
「フェラーリ・オーナーズクラブはフェラーリ本社が認定したものだけが活動できます。フェラーリ・ジャパンとしてオーナーズクラブは、フェラーリ・オーナーの方々がフェラーリ・ライフやフェラーリを通した仲間と人生を楽しめる場所として支援していきます。フェラーリ・オフィシャル・ディーラーでは様々なサーキット・イベントやツーリングが開かれていますので、全国各地の理事と連携して様々な企画をリンクしていきます」
「毎年秋にイタリアで世界中のフェラーリ・オーナーズクラブ会長ミーティングが開かれています。昨年はモンツァで行われ、フェラーリ社が考える戦略や、オーナーにどんな特典を与えられるかを会議しています」
「フェラーリ・ジャパンはクラブやオフィシャル・ディーラーと連携した企画を進める予定で、オーナーの方が共に楽しめる場所としてFOCJを支援していきます」と語った。
全国から180台が参加
ガーデンの桜はピークを越えてしまったが、午前中は富士山が望める好天に恵まれた。ガーデン上には365GTB/4デイトナからディーノ246gtなどの1970年代初頭のモデルからラ フェラーリ・アペルタ、F12 tdf、そして最新の488ピスタまでの各時代を象徴するモデルが並んだ。プレミアム・モデルは4台のF40からF50、エンツォ・フェラーリ、ラ フェラーリ、そしてラ フェラーリ・アペルタと歴代のモデルが揃った。注目の488ピスタは色違いで4台が並ぶと共に、エントランスには松田氏にデリバリーされたばかりのイエローの488ピスタが展示された。
特別なプログラムが無いのがブランチの伝統
グリーンの上に自らの跳ね馬を置き、旧知の友や初めて出会うオーナーと歓談するのがブランチの伝統で、ブランチを楽しみながらフェラーリ談義に盛り上がるのがメイン・プログラムなのである。数少ないプログラムのひとつである参加者全員揃っての記念写真を最後に撮影して解散となった。休日の東名上り線の渋滞を考慮して12時30分には解散となり、名残惜しいなか再会を約束してガーデンを後にして帰途に就いた。
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