夜空を駆け抜ける彗星
ベントレー・ベンテイガ・スピードをベースに、オーダーメイド部門のマリナーが「宇宙」をテーマにしたワンオフモデルを制作した。
【画像】ワンオフのベントレー・ベンテイガ・スピード【標準モデルと写真で比較】 全119枚
「スペース・エディション」と名付けられたこのベンテイガは、顧客からの依頼を受けて制作されたものだ。ボディカラーには、2003年に発売された初代ベントレー・コンチネンタルGTを思い起こさせる、グリーンを基調としたメタリックグレーの「サイプレス」と呼ばれる色調を採用している。
また、ブラックライン・スペシフィケーションによりトリムをグロスブラックに仕上げている。カーボンファイバー製の各パーツには「夜空を駆け抜ける彗星のダストトレイル(彗星から生まれる塵。流星群の元となる)からインスピレーションを得た」というオレンジカラーが添えられている。
宇宙に近い米フロリダ州にインスパイア
一方、キャビンは、ベルーガやポルポイズといったスタイリングオプション、太陽系の惑星を描いた特注のトレッドプレートを装着。ステッチやベゼル、ギアセレクター、ステアリングホイールなどにはオレンジをアクセントとして加えた。
全体として、ケネディ宇宙センターやケープカナベラル宇宙基地がある米フロリダ州のスペースコースト地域からインスピレーションを受けたと言われている。
このワンオフモデルの制作依頼を受けたフロリダ州オーランドのベントレー・ディーラーのゼネラルマネージャー、ジョセフ・ヴィエルダは次のように述べている。
「フロリダ州中央部に位置するスペースコーストは、宇宙を探索するための世界の玄関口として長い間定着しており、宇宙旅行と探検はこのユニークなクルマのインスピレーションとなるテーマでした」
世界に1台 人気のオーダーメイド
ベントレーによると、マリナー部門は2022年にすでに100件の依頼をこなしており、前年比2倍の受注数だという。
マリナー部門の営業責任者であるポール・ディキンソンは、次のように述べている。
「オーダーメイドサービスの人気が高まっているのは、マリナーのチームと、どんな依頼にもたゆまず対応する職人たちのスキルのおかげです」
「当社のサービスは、多くのお客様にとって旅の出発点となるものであり、この宇宙をテーマにしたベンテイガ・スピードは、当社の可能性を示す素晴らしい一例です」
ベンテイガは現在、ベントレーのベストセラーモデルとなっている。販売台数は2万8500台を超え、昨年の総販売台数の40%を占めた。
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