現在位置: carview! > ニュース > 業界ニュース > 最上級アルファードの約3倍の価格! 2000万円超の超高級ミニバン「レクサスLM」はアルファードと何が違う?

ここから本文です

最上級アルファードの約3倍の価格! 2000万円超の超高級ミニバン「レクサスLM」はアルファードと何が違う?

掲載 更新 66
最上級アルファードの約3倍の価格! 2000万円超の超高級ミニバン「レクサスLM」はアルファードと何が違う?

 この記事をまとめると

■トヨタのフラッグシップミニバンであるアルファードの販売が好調だ

トヨタ2000GTやレクサスLFAも! 巨人トヨタがクルマの心臓「エンジン」をヤマハに開発させるワケ

■グローバルではアルファードのレクサス版であるLMが存在する

■現時点ではレクサスLMが日本に正式に導入する可能性はかなり低い

 トヨタ・アルファードとレクサスLMをガチ比較!

 トヨタのフラッグシップミニバン、国産最高級ミニバンのアルファードの販売好調が止まらない。2021年4~9月の販売台数は4万5565台に及び、全乗用車のランキングで4位につけるほどの人気、売れ行きである。ヴェルファイアが1モデルとなったこともあるにせよ、高級ミニバンの需要は、もはや国産高級セダンの座を奪ったと言ってもいいだろう。

 しかし、アルファードユーザーがいま大いに気になるのが、アルファードのレクサス版ともいえるレクサスLMの存在ではないだろうか。レクサスLMは、基本部分をアルファードと共用するレクサス初のフラッグシップミニバン。しかし、2019年の上海モーターショーで世界初公開されたことからも分かるように、現時点では中国、台湾、タイ、インドなどのアジア専用車となっている。アジアでも高級・大型ミニバンは大人気なのである。

 ここでアルファードとレクサスLMのスペックを比較してみると、アルファードは全長4950×全幅1850×全高1945~1950mm、ホイールベース3000mm。車重2240kg。HVモデルのパワーユニットは、2AR-FXE 2493ccエンジン+2モーターで、エンジンは112kW/206N・m、モーターはフロント105kW/270N・m、リヤ50kW/50N・m。システム最高出力は145kW、最小回転半径5.6m、最低地上高は165mmとなる。

 一方、レクサスLMは、全長5040×全幅1850×全高1945mm、ホイールベース3000mm。車重2290kg。LM300hと呼ばれるHVモデルのパワーユニットは、同2AR-FXE 2493ccエンジン+2モーターで、エンジン86kW、198N・m+モーター(F)105kW/270N・m、(R)50kW/50N・m。システム最高出力は120kWで、最小回転半径5.6m、最低地上高は170mmとなる。

 つまり、レクサスLMのほうが全長のみ長く、エンジンの出力、システム出力は控え目。ホイールベース、前後トレッド、モーター出力、小回り性などはアルファードと同等というスペックになる。エンジン出力が控え目なのは、アジアでは平均走行速度が日本や欧州に比べて低いからと考えられる。

 アフターサービスを含めた顧客満足度の高さこそがレクサスだ

 では、アジアでの価格2000万円というレクサスプライスの理由はいったいどこにあるのか。国内のアルファードの最上級グレードとなるHVエグゼクティブラウンジでも759.9万円なのに、である。もちろん、日本からの輸入車ということによる税金面での違いはあるものの、2000万円超えはもはや富裕層向けの超高級車にほかならない。

 そんなレクサスLMは2列4人乗りと3列7人乗りで構成され、特に空間をより贅沢に使う4人乗りは中国で2500万円級のプライスになる運転手付きVIP向けの超高級大容量HVサルーン、いや、ラグジュアリーを極めたHVリムジンと言っていい。

 ボディの基本部分、シルエット、エンジン、ミッション、HVシステムが同じだとすれば、そこから先は例のレクサスクオリティを構築する作り込みの素晴らしさこそLMたる所以(ゆえん)ではないか。そう、細部のデザイン、グリル、内装のさらなる豪華さ、装備、そして全体の精密かつコストをふんだんにかけた作り込み、さらにはアフターサービスを含めた顧客満足度の高さこそ、レクサスというわけだ。

 具体的には遮音・吸音材の追加によるアルファードを凌ぐ車内の静粛性、乗り心地、さらに液晶ディスプレイの大型化、4人乗り仕様の前後席間のパーテーションの装備など、VIP向けの特注リムジン並みの機能、装備が奢られるのである。

 では、日本への導入はあるのか? 現時点で正式にはないはずだ。トヨタ側からすれば、アルファードの現時点でライバルなき国内最高峰ミニバンという誇らしい立ち位置、商品性(それも人気の理由だろう)が微妙になるし、決して小さくないであろう価格差も、アルファードのエグゼクティブラウンジ仕様がベースであることを考えると、レクサスユーザーからしてみれば、クオリティは間違いなくレクサスそのものではあるものの、納得しにくい部分もあるかも知れないからだ(アルファードのエグゼクティブラウンジのVIPを満足させる完成度の高さもある)。

※写真はトヨタ・アルファード

 とはいえ、現時点で日本国内の展開はアナウンスされていないが、日本国内でレクサスLSを使っているようなVIPにしてみれば、室内空間が圧倒的に広く、天井が高く、寛ぎやすく、また、航空機のアッパークラスそのものの2列目キャプテンシートの4人乗り、前後席パーテーション&連絡用窓付きという贅沢さをわがものにできる「L」バッジ付きのレクサスLMに大きな魅力を感じるのは、当然とも言えるだろう。

 もちろん、並行輸入車として手に入れることはできなくもないが、2022年末にも登場すると噂される次期型アルファードの進化ぶりを見てからでも遅くはないだろう。

【キャンペーン】第2・4 金土日はお得に給油!車検月登録でガソリン・軽油5円/L引き!(要マイカー登録)

こんな記事も読まれています

災害時&過疎地の新ヒーロー? 「移動ATM車」をご存じか
災害時&過疎地の新ヒーロー? 「移動ATM車」をご存じか
Merkmal
[Pro Shop インストール・レビュー]メルセデスベンツ GLC(根本俊哉さん)by イングラフ 後編
[Pro Shop インストール・レビュー]メルセデスベンツ GLC(根本俊哉さん)by イングラフ 後編
レスポンス
F1ラスベガスGP決勝速報|フェルスタッペンがドライバーズタイトル4連覇! 優勝は盤石ラッセルでメルセデス1-2。角田は9位入賞
F1ラスベガスGP決勝速報|フェルスタッペンがドライバーズタイトル4連覇! 優勝は盤石ラッセルでメルセデス1-2。角田は9位入賞
motorsport.com 日本版
東北道「浦和ICの大改造」ついに“最後のランプ”建設へ 並行ランプを通行止め 側道利用者は注意!
東北道「浦和ICの大改造」ついに“最後のランプ”建設へ 並行ランプを通行止め 側道利用者は注意!
乗りものニュース
トヨタWRCマニュファクチャラーズ王者に豊田章男会が破顔「苦労して獲ったタイトル」ライバルのヌービル初王者にも祝意
トヨタWRCマニュファクチャラーズ王者に豊田章男会が破顔「苦労して獲ったタイトル」ライバルのヌービル初王者にも祝意
motorsport.com 日本版
波乱だらけのラリージャパン! ニッポンの勝田が意地をみせSS連続ステージ優勝で総合4位につける
波乱だらけのラリージャパン! ニッポンの勝田が意地をみせSS連続ステージ優勝で総合4位につける
WEB CARTOP
最新「サファリ」がスゴイ! 「ハリアー」と兄弟車で登場! 「3列7人乗り」&英国風の“超精悍顔”がカッコイイ! 便利機能モリモリのタタ「最上級SUV」とは?
最新「サファリ」がスゴイ! 「ハリアー」と兄弟車で登場! 「3列7人乗り」&英国風の“超精悍顔”がカッコイイ! 便利機能モリモリのタタ「最上級SUV」とは?
くるまのニュース
1000万円以下で買えるV12搭載ランボルギーニ!…世界に4台しかない「ハラマ 400GTS」のAT仕様の出来は当時どうだった?
1000万円以下で買えるV12搭載ランボルギーニ!…世界に4台しかない「ハラマ 400GTS」のAT仕様の出来は当時どうだった?
Auto Messe Web
【この190SLなんぼ?】走行距離わずか4,753kmでこの値段!なんで?このメルセデス300 SLの弟分190SLは掘り出し物?
【この190SLなんぼ?】走行距離わずか4,753kmでこの値段!なんで?このメルセデス300 SLの弟分190SLは掘り出し物?
AutoBild Japan
ソニー損保、自動車保険満足度調査で2部門1位を獲得…事故対応に高評価
ソニー損保、自動車保険満足度調査で2部門1位を獲得…事故対応に高評価
レスポンス
最後までもつれ込んだメーカー対決はトヨタに軍配! 僅差でヒョンデ逃す。総合優勝エバンス|WRCラリージャパンDAY4午後
最後までもつれ込んだメーカー対決はトヨタに軍配! 僅差でヒョンデ逃す。総合優勝エバンス|WRCラリージャパンDAY4午後
motorsport.com 日本版
スズキ 新型「スポーツクロスオーバー」登場! 斬新デザインの“尖った”スタイリング!? 軽量な車体を活かした軽快な走り! 「Vストローム250SX」何が変わった?
スズキ 新型「スポーツクロスオーバー」登場! 斬新デザインの“尖った”スタイリング!? 軽量な車体を活かした軽快な走り! 「Vストローム250SX」何が変わった?
くるまのニュース
勝田貴元が限界ギリギリの力走。トヨタ勢が猛追も、SS12は安全確保を理由にキャンセル/ラリージャパン デイ3午前
勝田貴元が限界ギリギリの力走。トヨタ勢が猛追も、SS12は安全確保を理由にキャンセル/ラリージャパン デイ3午前
AUTOSPORT web
給油所で「レギュラー“なみなみ”で!」って言ったら店員にバカにされました。私が悪いんですか?怒りの投稿に回答殺到!?「なにそれ」「普通は通じない」の声も…悪いのは結局誰なのか
給油所で「レギュラー“なみなみ”で!」って言ったら店員にバカにされました。私が悪いんですか?怒りの投稿に回答殺到!?「なにそれ」「普通は通じない」の声も…悪いのは結局誰なのか
くるまのニュース
市川團十郎がF1日本GPの公式アンバサダーに! F1文化に“新たな風”を吹き込むことを目指す
市川團十郎がF1日本GPの公式アンバサダーに! F1文化に“新たな風”を吹き込むことを目指す
motorsport.com 日本版
[かわいい]見た目して超[ホット]!! スズキ[アルトラパンSS]今買うのアリ説
[かわいい]見た目して超[ホット]!! スズキ[アルトラパンSS]今買うのアリ説
ベストカーWeb
追突事故を避ける「2秒ルール」ご存知ですか? あおり運転にならず割り込まれもしない、ほどよい安全な車間距離の保ち方をお教えします
追突事故を避ける「2秒ルール」ご存知ですか? あおり運転にならず割り込まれもしない、ほどよい安全な車間距離の保ち方をお教えします
Auto Messe Web
「足が長くて」スタイリッシュな新型SUVが2024年内に正式発表か!?DSオートモービルズの電動化戦略が新たなステージ
「足が長くて」スタイリッシュな新型SUVが2024年内に正式発表か!?DSオートモービルズの電動化戦略が新たなステージ
Webモーターマガジン

みんなのコメント

66件
※コメントは個人の見解であり、記事提供社と関係はありません。

査定を依頼する

メーカー
モデル
年式
走行距離

おすすめのニュース

愛車管理はマイカーページで!

登録してお得なクーポンを獲得しよう

マイカー登録をする

おすすめのニュース

おすすめをもっと見る

あなたにおすすめのサービス

メーカー
モデル
年式
走行距離

新車見積りサービス

店舗に行かずにお家でカンタン新車見積り。まずはネットで地域や希望車種を入力!

新車見積りサービス
都道府県
市区町村