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【フランクルフトモーターショー2019】モビリティライフバランスというZFのソリューション

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【フランクルフトモーターショー2019】モビリティライフバランスというZFのソリューション

フランクフルトモーター2019では、ドイツメーカーを中心とした展示ばかりが目立ち、規模もかなり縮小されていたが、そうした中、カーメーカーは未来のモビリティへの提案として電動化されたモデルを出展していた。一方、カーメーカーにシステムを提供するサプライヤーは、サードパーティを含み、さまざまなソリューションを提供し、サスティナブルな世界へのアプローチを提案していた。

ZFでは、フランクフルトモーターショー2019のテーマで「モビリティライフバランス」というキャンペーンを試み、以前から提唱する「ビジョン・ゼロ」へと繋がる商品群の展示を行なっていた。

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ビジョン・ゼロは排出ガスゼロ、交通事故ゼロを目標にした企業テーマだが、そうした目標に対し「see think act」という技術を使って目標に向かっている。そして「モビリティライフバランス」は、そうしたZFが提供する技術、システムをモビリティに搭載することによって、サスティナブルな未来と人類の幸せ、安心、安全な社会へと結びついていくというロードマップでもあるわけだ。

したがって、ZFの展示ブースはCO2削減とSaftyというテーマに分類され、それぞれの部品やシステムは何に役立つのかがわかりやすい展示になっていた。中でも電動化と自動運転が革新の時代の中心的存在であり、例えばワールドプレミアされた第4世代の8速ATはCO2削減に貢献するエリアに展示するといった具合だった。そしてZFは自転車から輸送用トラック、バスに至るまで幅広いソリューションを提供しており、その中から注目される展示をいくつかをお伝えしよう。

第4世代モーター内蔵8速AT



フランクフルトモーターショー2019でワールドプレミアしたのが、この第4世代となる8速ATだ。従来から8速ATにモーターが組み込める構造になっており、現在発売されるBMW X5や7シリーズ、アウディQ7のPHEVには第3世代の8速ATが搭載されている。

このワールドプレミアされた第4世代は、進化のポイントとして、モーターありきの構造になっている点だ。モーターの搭載位置は従来と同様トルクコンバータの位置にモーターを搭載する。だが、そのモーターは搭載する車両や使い方によって400Vの高電圧タイプから48Vのマイルドハイブリッドまで選択が可能になっている。

さらに、PCUも内蔵したことが第3世代との大きな違いになるだろう。トランスミッションと一体化された8速ATは、モーター駆動をどう使っていくか、というカーメーカーのニーズに応える形で進化を遂げていた。

IBC Integrated Brake Control

ブレーキバイワイヤはこの先、最も重要なパーツになるといっても過言でない。さまざまな姿勢コントロールを今後のモビリティには搭載してくるが、そうした際に必要になるのが電子制御できるブレーキユニットだ。

ロールのコントールやピッチコントール、そして安全性能の点でもステアリングとの連携による緊急回避、もちろん衝突安全といった点でも重要になる。

AKC Active Kinematics Control

AKCは4WSの四輪操舵するためのユニットだ。スポーツ性はもちろん、乗員にロールを感じさせない制御ができたり、無人車では車両を斜めに動かすことや前後で舵角を変えることで回転半径を小さくしたり、ハイスピードではスタビリティをあげる効果が出せ、安全性に寄与するパーツだ。

ERC Electromechanical Roll Control

ERCはスタビライザーにモーターを内蔵し、積極的にねじりを使ってボディコントロールをしていく。ロールを感じないようにスタビ効果を高めたり、あるいは逆のねじりによってコーナー外側のダンパーを伸ばしていくような制御の連携が可能になる。

トライカム

自動運転をしていく上でセンサー系は欠くことのできないアプリケーションとなるが、このトライカムは3眼カメラで、魚眼、中距離、遠距離を監視できるカメラだ。国内ではハンズオフ機能が話題になっている最新のBMWやスカイラインに搭載されていることでも知られているパーツでもある。

ZF Pro AI Robo Think

ZF AIはthinkに関わる演算機能で、レーダー、ライダー、カメラなどのセンサー類で得た情報を演算し、各部品へ司令を出すスーパーコンピュータになる。フランクフルトモーターショーに先立ち、2019年4月の上海モーターショーでこの第4世代となるZF AI Robo Thinkがワールドプレミアしている。

こうした高性能なコンピュータはまだ、市販車両への搭載には至っていないが、必要とされる演算速度や能力全般を鑑みて、第1世代から第3世代のAIが搭載され普及しているわけだ。

ZFではこれらのセンサー系、制御系、そしてハードパーツを使いADASのレベル2+というのも提案している。より自然な動きであるとか、より人が操作しているように滑らかに、自然に運転支援が行なえるシステムで、4月の上海モーターショーでワールドプレミアしている。

バイク

ZFのシャシー、ダンパーブランドのひとつ「SACHS」のバイク、自転車だ。従来のモーターアシスト自転車はリヤタイヤを駆動するアシストだが、このタイプはペダル踏力をアシストするタイプ。したがってモーターはペダル部に搭載され、ペダルギヤをアシストする。また、モーターだけでの走行はできない。

BEV

純粋なバッテリーEV用の駆動ユニット。モーター、パワーコントロールユニットなどシステムで提供することが可能で、モーターはドイツ・シュバインフルトの自社工場で生産されている。現在は第3世代の3相交流のモーターを搭載している。また、2023年あたりで第4世代のモーターをリリースするという。

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