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200万円前後で本物のランボルギーニを手に入れる! いまなぜトラクターに注目が集まるのか

掲載 更新 32
200万円前後で本物のランボルギーニを手に入れる! いまなぜトラクターに注目が集まるのか

■ガレージに飾るコレクターズアイテムとしてトラクターに注目集まる

 現在、アウトモビリ・ランボルギーニの前身ともいえるランボルギーニ・トラットリーチ(トラクター)が生み出した農業機械への注目度は、間違いなく高まっている。

【画像】俺のランボルギーニ・トラクターをチェック!(31枚)

 アウトモビリ・ランボルギーニの歴史も半世紀を超え、どうやらそのルーツをさらに探ってみたいというマニアックな気持ちが、一部の熱狂的なマニアの心を動かしているようで、ここ最近は美しくレストアされた1960年代前後のトラクターが頻繁に流通するようになってきた。

●1960 ランボルギーニ「ランボルギーネッタ」

 RMサザビーズが2021年2月にオンラインで開催した「オープンロード」オークションにも、2台のランボルギーニ製トラクターが出品されていた。

 ひとつは1960年式の「ランボルギーネッタ」、そしてもう1台は1967年式の「1R」である。

 いずれもレストア済みということで、前者は2万-3万ユーロ(邦貨換算約256万-384万円)、後者も同様に強気のエスティメートが提示されていた。

 まずはランボルギーニの女性名詞である、ランボルギーネッタという、およそ農業機械には相応しくないような車名が与えられた1960年式のモデルから簡単に解説を進めよう。

 ランボルギーネッタは、ランボルギーニ・トラゥットリーチ社から、最初にリリースされた燃料噴射を備えた空冷式の2気筒トラクターである。

ここからランボルギーニのトラクターは、1R、「2R」、「4R」とラインナップを拡大していく。

 ちなみにランボルギーネッタは1957年から1962年までに823台が生産されているが、現在も現役当時のように実働できる個体は決して多くはないだろう。

 実際に出品者は2020年にこの個体を当時のオーナーから譲り受け、青とオレンジのオリジナルカラーに再塗装するとともに、各種配線とともに22psの1.4リッター直列2気筒エンジンなどメカニカルな部分もフルレストア、オリジナルモデルには装着されていなかったヘッドライト、ボンネットシール、フロントエンブレム、および前輪を新品に変更している。

 ランボルギーネッタのステアリグホイールのデザインは、「350GT」や「400GT2+2」に近い。

 注目の落札価格は、1万7500ユーロ(邦貨換算約224万円)。エスティメートには届かなかったものの、ノー・リザーブ(最低落札価格なし)でおこなわれたオークションだっただけに、落札者は良い買い物ができたといえるのではないだろうか。ちなみに入札数は26件だった。

■これが本当の最小サイズ「ランボルギーニ」

 もう1台の1Rは、1966年のヴェローナ農業見本市で発表された、ランボルギーニとしては最小サイズとなるトラクターだ。

●1967 ランボルギーニ「1R」

 登録は1967年にイタリアのパドヴァでおこなわれ、以来そのままこの地域で使用されていたようだ。

 1Rの生産台数はわずかに258台。不動状態であってもベースが見つかれば、ランボルギーニ・ファンとしてはぜひともレストアしてみたいところだろう。

 そして実際に個人がそれを現在でも所有していることを、ある委託者は発見したのだ。ボディはやはり青とオレンジからなる典型的なランボルギーニ製トラクターの配色。

 委託者はそれを美しく再塗装するとともに、1.5リッター直列2気筒26psエンジンに始まり、新しいエグゾーストシステムやゴムホース、ボンネットシール、フロントタイヤ等々を徹底的にレストア。最後にはフロントノーズにガヤルドのエンブレムを掲げるに至った。

 28件の入札があったこちらの落札価格は1万3000ユーロ(邦貨換算約166万円)。

 ガレージのオブジェとして、あるいはオーナーミーティングの時のトピックスとして、その使い道は多々あるだろう。その使い道が楽しみな、2台のランボルギーニ・ブランドのトラクターであった。

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みんなのコメント

32件
  • 農家のじっちゃんが
    「お前のトラクターはヤンマーか?俺のはランボルギーニだぜ?」とか言ってるのかな
  • 大昔はポルシェもトラクター造ってたけどな。
    それにそっくりなのをイセキが造ってたけど。
※コメントは個人の見解であり、記事提供社と関係はありません。

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