レッドブルは開幕戦で勝利を収めたライバルのマクラーレンに追いつくため、今後3~5レース以内にアップデートを投入することを目指しているという。
先日オーストラリアで開幕を迎えた2025年のF1。テスト段階から速さが指摘されてきたマクラーレンが予想通りの強さを見せつけ、雨で波乱の展開になりつつも同チームのランド・ノリスがレースを制した。
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昨年のドライバーズタイトルを獲得したレッドブルのマックス・フェルスタッペンは、ドライの予選でマクラーレン勢に0.3秒差をつけられており、レースでも彼らに引き離されることとなった。
レッドブルのモータースポーツアドバイザーを務めるヘルムート・マルコ博士は、開幕戦で見えてきたチームの弱点について語り、タイヤのデグラデーション(性能劣化)がマクラーレンとの最大の違いだと指摘。そして、その問題を解決するためのアップデートを準備中だと明かした。
「バーレーンテストの段階から、マクラーレンが我々よりもかなり速いということは理解していた」とマルコはViaplayに語った。
「そのアドバンテージを、0.5秒から0.2~0.3秒に我々は削ってきたと言えるだろう。6~8周は彼らに追随できるものの、それからタイヤの劣化がより早くきてしまう」
「その他の問題もあるが、それが主な問題なんだ。ただ我々もそれは理解しているし、ハードに取り組みを進めている。3~5レースでこの問題を解決して、マクラーレンと同じレベルのマシンを手にできればと思っている」
2026年からはF1に新しいテクニカルレギュレーションが導入されるが、レッドブルは開発の焦点を次世代マシンへ移す前に、まずは主要ライバルとの差を縮めなくてはならない。
しかし2024年にレッドブルは間違った開発方向に進み、マシンバランスの問題の解決策を見つけるのに苦労したことを考えると、そう言うのは簡単でも、実行するのは大変だと言える。
とはいえレッドブルのクリスチャン・ホーナー代表は、2025年のマシンRB21が開発のベースとしてより安定していると考えている。そして今後のレースでフロントとリヤのバランスを最適化することで、タイヤ摩耗の問題の一部は解決されるだろうと語った。
「確かにバランスの良いマシンがあれば、世界全体が違って見えるだろう」
ホーナー代表はそう語る。
「このマシンの特性は、RB20と比べてより穏やかになっている。RB20であったようなひどいスナップはなく、シーズンを通じてマシンを開発していくための、ダイナミックで優れたプラットフォームになっているんだ」
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