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三菱新型「アウトランダーPHEV」は走りもインテリアも上質感アップ! ヤマハと共同開発のオーディオは「心洗われる」ほど感動ものでした

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三菱新型「アウトランダーPHEV」は走りもインテリアも上質感アップ! ヤマハと共同開発のオーディオは「心洗われる」ほど感動ものでした

EV航続距離が100キロを超えてさらにアクティブに活躍できる

2021年末に3代目となった三菱のクロスオーバーSUV「アウトランダー」は、日本市場ではプラグインハイブリッドの「アウトランダーPHEV」のみで展開。本格4WDを備えた電動化SUVとして支持を集める同モデルが2024年10月末にビッグマイナーチェンジを受けました。外観での変化は、パッと見では分からない間違い探しレベルですが、中身のアップデート内容は三菱の本気が詰めこまれているのでした。

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欧州市場への投入を踏まえて全面的にアップデート

日本市場での「アウトランダー」としては、2005年登場の初代、PHEVを登場させた2012年の2代目に次いで、2021年12月に登場したのが3代目に当たる現行世代。早いもので3年が経った。今回のマイナーチェンジ版の江口洋介とアウトランダーPHEVのやりとりと「ごちゃごちゃうるせえ、いいクルマ。」のコピーのTV CMはなかなかシュール(?)な作風だが、「威風堂堂」の車両コンセプトはこれまでどおり今回も引き継がれた。

聞けば今回のマイナーチェンジは、欧州市場への投入という機を得てのことだそう。

「180km/hといった高速走行でも熱で動力性能に影響が出ないよう冷却を考えたバッテリー、操安性や走りの質感の向上、法規対応など、いろいろと良くした」

とは、開発責任者・本多謙太郎さんの話。そのほか足まわりにも手が入っていたりと(後述)、ごちゃごちゃうるせえ……どころか、売りのポイントはじつに多岐にわたっている。

外観についても手が入っている。具体的にはフロントグリル、前後スキッドプレートのデザインと色の変更、リアコンビランプのスモークタイプ化とターンランプ&バックランプのLED化、アルミホイールの新デザイン化、新色のムーンストーングレーメタリックの設定など。いずれも質感の向上を狙いとしたものだそうだが、ボディ色を別として、実車で見た限り、バンパーなどは新パーツというものの、新旧の識別がつけられるかどうかは、かなりマニアックな領域の話(!)とも言えなくはない。

それよりもエンジンフードがアルミ製ではなくなり(つまり鉄製になった)、ツルンとしたグリル上半分が、従来はボンネットに付けられていたが新型ではボディ側に移設された点は注目。フードがアルミから替えられたのは、欧州での高速走行などを前提に剛性を上げるための対応という。

ヤマハと共同開発のオーディオサウンドは一聴の価値あり

インテリアではインパネ中央のモニターが従来の9インチから12.3インチに大型化したのはご多分に洩れずといったところ。それ以外にここでも上質感向上はテーマで、とくに新設定のブリックブラウン内装(P Executive Package)では、シート、ドアトリム、インパネ、センターコンソールなど色の部分の面積がグッと増やされたことと、ベントレー風(?)のダイヤ柄のパターンのあしらいなどで、さらにに車格が上がったような居心地が味わえる。

なお装備類の充実度は語り始めたら一晩でも足りないが、ステアリングヒーターと前席シートヒーターは全車に標準装備、さらにP、P Executive Packageであれば後席シートヒーター、前席シートベンチレーションも標準装備となるのが嬉しいところ。

それともうひとつ、装備として見落とせないのがヤマハのオーディオだ。とくに2タイプの用意があるうちの上級仕様(Dynamic Sound Yamaha Ultimate=12スピーカー)の音は、個人的には「久しぶりに聴く、心洗われるカーオーディオサウンド」だと思った。

もとの楽器の音をリアルに再現するという、まさに究極の原音再生の考え方に根ざして構築されたシステムで、言葉で表現すると、ヤマハらしい精緻で澄んだ音がクルマの中で心ゆくまで楽しめる……そんな贅沢な仕上がりになっていた。その音を知ってしまった今、筆者自身、しばらく忘れることにしていたクルマと自宅での「オーディオ熱」が再発してしまわないかハラハラしているくらいだ。

走りと乗り味も上質感を向上させている

そして走りについても磨きがかけられた。といっても筆者自身の初期型を試乗した際の試乗記を改めて見返すと「パワーコントロールは自然」「乗り心地は意外にも気骨のあるもの」などとしていて、おおむね好印象だった。が、最新型ではそれらのレベルが一段と高められたといえばいいか。

大きいのはタイヤがこれまでのマッド&スノーからサマータイヤ(ブリヂストン ALENZA)に替えられたことで音・振動が低められ、乗り味がよりスムーズになり、操舵感にもリアリティが増したのを感じる。

乗り味に関しては大きめの入力があった際のショックがかなり緩和され、走行中の揺れの収まりも向上しているのを感じた。最初の試乗記で「気骨のある」と書いたのは、じつはかなりオブラートに包んだもので、とくに街中などでタイヤから自重どおりのガツン、ゴトンといったショックが伝わることがままあったのが、サマータイヤということもあり、新型では断然スムーズになり、これで上質な室内の雰囲気との整合性も取れたと思う。

もちろんパワーコントロールも巧みで、高速走行に至るまで、制御は洗練されたもので、何か神経を逆撫でするような場面は起こらない。それと新型では充電電力を使用しての走行距離が3桁の106km(Mグレードのみ)ないしは102kmに乗せてきたのもポイントだ。前出の開発責任者・本多さんの言葉を借りれば、

「これなら途中で充電すれば電気で200km走れることになる。そうなれば“よしドライブに行ってみよう!”という気持ちになる」

というもの。日常使いは言うに及ばず、これまで以上に行動範囲を広げてくれそうなクルマに仕上げられたというわけだ。

specifications

■MITSUBISHI OUTLANDER PHEV P Executive Package(7 seater)  三菱 アウトランダーPHEV P エグゼクティブパッケージ(7人乗り)

・車両価格(消費税込):668万5800円 ・全長:4720mm ・全幅:1860mm ・全高:1750mm ・ホイールベース:2705mm ・車両重量:2180kg ・エンジン形式:直列4気筒DOHC 16バルブ ・排気量:2359cc ・エンジン配置:フロント ・駆動方式:フルタイム4WD ・変速機:CVT ・エンジン最高出力:98kW(133ps)/5000rpm ・エンジン最大トルク:195Nm/4300rpm ・モーター最高出力:(前)85kW(116ps)、(後)100kW(136ps) ・モーター最大トルク:(前)255Nm、(後)195Nm ・燃料タンク容量:53L ・駆動用バッテリー容量:22.7kWh ・公称燃費(WLTC):17.2km/L ・EV走行換算距離:102km ・サスペンション:(前)マクファーソンストラット、(後)マルチリンク ・ブレーキ:(前&後)ベンチレーテッドディスク ・タイヤ:(前&後)255/45R20

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みんなのコメント

4件
  • toi********
    三菱ならダイヤトーン使えや。
  • 5億6千万太朗
    と、買えない民が吠えております。
    GLBニキはアウトランダースレに毎回出没してて草
※コメントは個人の見解であり、記事提供社と関係はありません。

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