・累計販売台数70万台のヒット車がマイナーチェンジ
ダイハツ工業は、2020年9月15日、コンパクトハイトワゴン「トール」のマイナーチェンジを発表し、同日より販売を開始した。新価格は、155万6500円~209万円となる。
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2016年に新型車として発売されたトールは、今回が初のマイナーチェンジとなる。ダイハツだけでなく、トヨタの「タンク」と「ルーミー」、スバルの「ジャスティ」としてもOEM供給。累計販売台数は、70万台を超える、隠れたダイハツのヒット車なのだ。
現行型も好調ということもあり、化粧直しを含め、全体的に細やかな改良が加えられている。
改良型の見所としては、内外装のリフレッシュ、使い勝手や機能性の向上、先進の安全運転支援機能の強化の3点が挙げられる。より細かく解説していこう。
文:大音安弘/写真:DAIHATSU、TOYOTA
【画像ギャラリー】どこが変わった? 新旧トール&ルーミーを写真で徹底比較!!
■よりシャープなマスクに! 改良型トールはフェイスリフトを実施
トール 標準車のマイナーチェンジモデル
基本的なグレード構成に変更はなく、ベースとなる「標準車」とドレスアップ仕様の「カスタム」を設定。改良型では、グリルとバンパー形状を変更することで、よりスポーティなマスクへと進化させている。
特にフロントバンパーの左右の張り出しを強調することで、力強さも感じられるようになり、ちょっと大人しいマスクが不満だった人には朗報といえるだろう。
また、印象が異なるヘッドライトユニットは、形状こそ同じだが、Gグレード系もLEDユニットを変更。
マイナーチェンジモデルのトール カスタム
カスタム系では、ADB(アダクティブドライビングビーム)を装備したため、内部デザインを含めた改良が行った。結果、LEDランプ搭載車は、よりキリっとした目元に。またトールは、リヤコンビネーションランプも新デザインに変更している。
ボディカラーは、鮮やかな赤の「コンパーノレッド」と美しい海のような「ターコイズブルーマイカメタリック」を新色として追加。カスタムでは両カラーを取り入れた2トーン仕様も選択できる。
■おもてなしを高めたインテリア
マイナーチェンジしたトールのインパネ。9インチディスプレイオーディオの採用に合わせて改良
快適性と機能性が高められたのが、インテリアだ。質感に対する顧客の声も大きかったことから、シート形状の変更による座り心地とホールド性の向上を実現。
装備面では、USB電源や9インチディスプレイオーディオの採用に合わせたインストゥルメントパネルの改良を行っている。さらにダイハツの小型車として初となる電動パーキングブレーキも、カスタム系で標準化された。
■新型ステレオカメラで強化されたスマアシ!
標準モデル、カスタムともにACCを装備し、快適性も向上
最後が先進安全機能の進化。従来型もステレオカメラ搭載の「スマートアシスト3」を搭載していたが、最新の「スマートアシスト」へと進化。
センシングの要となるステレオカメラは、軽クロスオーバー「タフト」から採用する新型ステレオカメラへと変更されている。
これにより搭載機能の性能も向上。衝突被害軽減ブレーキが「夜間歩行者」と「追従二輪車」まで拡大。同時に検知距離や対応速度の向上も図られるなど、より守備範囲を広げている。
新機能としては、「ブレーキ制御付き誤発進抑制機能(前後方)」、「路側逸脱警報」、「ふたつき警報」までを全車に標準化。「標識認識(進入禁止、一時停止、最高速度)」を「X」を除き標準化。
「ADB(アダクティブドライビングビーム)」、「サイドビューランプ」、「全車速追従機能付ACC」を「カスタム」シリーズで標準化している。
■ついにダイハツ独自仕様も投入!
新設定された「アナザースタイルパッケージ」
販売面では、トヨタ仕様の「タンク」と「ルーミー」に水をあけられる「トール」だが、ついにダイハツ仕様だけのスポーティ&プレミアム仕様を設定。それが「アナザースタイルパッケージ」だ。
カスタム専用のドレスアップパッケージで、メーカーオプションの「スタイルパック」とディーラーオプションの「プレミアムエアロパック」の二つで構成。
スタイルパックには、フェイクレザーとファブリックのコンビシートとメッキアウターパーツ、イルミネーションパックなどをライン装着品のセットとなっており、ディーラーオプションのスポイラーなどを含むエアロパックを組み合わせて完成される仕様だ。
ダイハツ工業によれば、もっと豪華な仕様なトールがあっても良いのではという市場の声に応えたものという。小さいながら、ファミリーカーとしての役目を担える一台であるトールだけに、意外と人気仕様となるかもしれない。
走りについては、DNGAによる取り組みがフィードバックされることを期待したが、特に改良はおこなっていないそうだ。
■姉妹車であるトヨタ「タンク」&「ルーミー」の行方は!?
マイチェンで一本化されたルーミー。トールとデザインも共通化されている
ダイハツ「トール」がマイナーチェンジを受ければ、当然、姉妹車であるトヨタの「タンク」&「ルーミー」にも同様の改善が図られるはず。しかし、残念ながら、タンクの歴史は、ここで終焉を迎える。
2020年5月からトヨタの全ラインアップが全店舗で取り扱いできるようになり、姉妹車の必要性がなくなったからだ。
そこでマイチェン後は、販売台数の多い「ルーミー」に一本化。これまでトヨタ仕様を整理すると、標準車マスクを「タンク」、カスタム仕様のマスク「ルーミー」として販売してきた。しかもそれぞれのマスクで、標準車とカスタムを別に添えていたので、全部で4種類のマスクがあったのだ。
マイナーチェンジモデルのルーミー カスタム
しかし、今後、ダイハツのトールと同じデザインの標準車とカスタムが導入されるようになる。基本的には見た目の違いだけなので、販売面での影響は、あまりないだろう。
ただ、4パターンの仕様が一気に半分の2パターンまで減るので、トヨタ仕様の個性が薄れてしまうのは寂しい。
その結果、OEMされるスバル・ジャスティも「ルーミー標準車」と「タンクカスタム」のエンブレム違いの組み合わせから、単なるトールのバッチ違いへと改められると見られ、共通化が進む。ルーミー兄弟のバリエーションは一気に縮小されるのは、ちょっと残念だ。
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