黒いボディカラーが原因のひとつ
梅雨明けとともに猛暑がやってきた。筆者もようやく慣れてきたと言いたいところだが、今年も夏の酷暑は相当なものとなっている。そんな毎日なので、タクシーを利用する機会がいつにも増して増えている。
タクシーやバス業界を衰退させる可能性のある「嫁ストップ」とは!
しかし、最近タクシーに乗ると、あまり冷房が効いていない車両が多い。いまやそのほとんどが“黒タク”と言われる車体色が黒(もしくは黒系)の車両が圧倒的に多いので、熱を吸収しやすいのが原因のひとつといえよう。
少し前に筆者は車体色が黒の、カローラシリーズ通算で11代目となるカローラ アクシオセダンに乗っていた。真夏のうだるような暑い日の午後に、冷房を入れてそのカローラを運転していると、エアコンを“強冷”にしても、いつもより効きが悪く頭がボーっとしてきたことをいまも覚えている。
9代目カローラセダンでもブラックマイカに乗っていたのだが、11代目の時のような経験はなかったので、気候変動が進んだのか、筆者が歳をとったことによるのか、それとも両方によることなのか、いずれにしろ、そんなことも影響しているかもしれない。
コロナ対策として外気導入を指示するタクシー会社も
また、新型コロナウイルス感染拡大以降は、フロント席とリヤ席の間にビニール製やアクリル製の飛沫感染防止のためのシールドが設置されていることもエアコンの効きを悪くしているようだ。しかし、ある暑い日(いまどきは毎日だけど)に乗ったタクシーはエアコンがよく効いていた。
運転士さんいわく、「会社からは感染予防の意味からも外気導入にして、換気を良くしてエアコン使うようにと指導されているのだけど、それだと外気温が暑すぎるので冷気が出てこないんだよね。だから4つのドアすべての窓を少し開けて内気循環でエアコンを使うようにしているんだよ」と教えてくれた。
貸切や高速路線といった、いわゆる観光バスでも、外気導入で空調を使うようにとされているようだが、ほとんどのバスが自動的に内気循環になってしまうのとのことで、気を使っているとも聞いている。
確かにいままでは、エンジンを始動してからしばらく走っている間は、外気導入にして、車内にこもった熱気を逃がした後は内気循環にするのが一般的な冷房の賢い使い方とされていた。感染予防の観点では外気導入で冷房を入れるのが良いのかもしれない。
ただし冷房の効きはだいぶ悪くなり、最悪なケースでは車内で熱中症になる危険も高い。運転士さんなりに“顧客サービス向上”という側面で考えたのが、内気循環で冷房を効かしながら、すべての窓を少し開けて換気するということになったようである。
何が正しいのか、なかなかはっきりしないのが、新型コロナウイルス感染防止策。とにかく無理をせず、ひとりひとりの創意工夫というのが大切だなと思った。
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みんなのコメント
そもそも、関西とか行ったら、タクシーは昔から黒がデフォルト