ZFの安全システム部門「ZF LIFETEC」は6月5日、次世代のステアリングホイールを発表した。運転席エアバッグの位置が新しいという。
1980年代にドライバーエアバッグが導入されて以来、エアバッグはステアリングホイールの中心部に配置されてきた。しかし、ZF LIFETECはこの伝統的な配置を見直し、未来志向の車内デザインの可能性を広げる新しい設計を提案している。
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次世代のステアリングホイールでは、エアバッグがステアリングホイールの上部から展開される。この配置により、ステアリングホイールの水平スポークとハブがスマートフォンのようなデザインを実現した。車両のエンターテイメントやアシスタンス機能のためのコントロールスイッチが、連続した表面の背後に組み込まれており、現代の車内インテリアに溶け込むデザインとなっている。
ここ数年、シームレスデザインのトレンドが自動車のインテリアにも広がっている。メーカーは車内の継ぎ目や隙間を排除し、新たな照明オプションやディスプレイを統合している。この流れは今後のステアリングホイールにも続く見込みであり、HMI機能の統合や新しい表面材質の使用が進むとされている。
シームレスデザインは新しい素材や形状だけでなく、機能面でも多くの可能性を開く。オンデマンド機能やタッチディスプレイ、センタースクリーンなどが考えられる。しかし、ステアリングホイールは安全性に関わる重要な部品であるため、ユーザーフレンドリーな設計が求められる。
さらに、現在および将来のステアリングホイールには、ハンズオン検知機能も組み込まれる。レザー表面の下にある静電容量センサーが、ドライバーがステアリングホイールに触れているか、しっかり握っているかを認識する。この技術は安全な車両制御のためのさらなるモジュールになる、としている。
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