2022年10月18日、ロールス・ロイスが初のBEV「スペクター(Spectre)」を発表した。2023年第4四半期に納車開始される予定。
伝統の継承と革新の先進性を兼ね備える
ロールス・ロイスは、2030年までに全ラインナップの電気自動車化を宣言しており、その第1弾として「スペクター」が発表された。ロールス・ロイスを象徴するデザイン言語と新時代の要素が融合することで、今までにない、まったく新しいクルマに仕上がっている。
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「スペクター」は、現在のロールス・ロイスのデザイン方針である、ゆったりとしたプロポーションとスプリットヘッドライト処理を施すことで、「ファントム・クーペ」の後継モデルとしての精神を受け継いでいる。また、フロント部分にはロールス・ロイス史上最大のパンテオン・グリルとスピリット・オブ・エクスタシーが配置され、ロールス・ロイスがこれまで築き上げてきた伝統の要素が維持されている。
新しい要素としては、自動車以外のデザイン、とくに「ヨット」からインスピレーションを受けている。例えば、パンテオン・グリルの断面はより滑らかになり、サイドのシンプルなデザインは水を切って進むレーシングヨットをモチーフとした。
また、「スペクター」のシルエットで一際目を引くファストバック部分は、船舶をイメージした曲線を描いている。こうした一連のデザインは美しさと新しさを強調するだけでなく、ロールス・ロイス史上最も低い空気抵抗係数のCd値0.25を実現し、走行性能の向上にもつながっているのだ。
インテリアについても、ロールス・ロイスの伝統と先進性を兼ね備えたものとなっている。近年のロールス・ロイス車のシンボルになりつつある天井部分の「スターライト ヘッドライナー」に連なるように、4796個にものぼる夜空に淡く光る星のようなLEDライトを組み込んだ新採用の「スターライト・ドア」と、ダッシュボード部分にある5500個以上の「星の集まり」に囲まれた「スペクター」の銘板が組み込まれた「イルミネーテッド・フェイシア」を装備している。
そのほかに、デジタルアーキテクチャー「スピリット(SPIRIT)」は全面的に刷新されており、クルマの機能を管理するだけでなく、スマートフォンから車を遠隔操作し、専門家が厳選した話題の情報を受け取ることができるようになった。また、ロールス・ロイスのビスポークがついにこのデジタルシステム「スピリット」にまで拡大し、メーター文字盤の色を内装カラーと揃えることができるようになっている。
創業者の予言を成就するBEVは「スペクター(亡霊)」の名にこそふさわしい
プラットフォームは、ガソリンエンジン車でも用いられている、オールアルミ製のスペースフレーム・アーキテクチャー「アーキテクチャー・オブ・ラグジュアリー」を採用。しかし、電気駆動を見据えた設計がなされていたことや、バッテリーを車両構造と一体化させることで車体の剛性は従来比30%アップを実現している。さらに、二次機能としてバッテリーによる遮音効果が生まれたことで、ただでさえ静かな電気自動車としての静粛性が高められている。
また、新しいコンピュータ制御システムにより4輪それぞれを独立してコントロールし、地面からの振動を抑える「プラナー・サスペンション」に加えて、コーナーを自動で検知する四輪操舵システムを組み合わせることで、ロールス・ロイスの特徴である「マジック・カーペット・ライド」をより高い水準で提供することに成功している。
こうした、数々の新機構によって武装された「スペクター」は、ロールス・ロイスの共同創業者である故チャールズ・ロールズ氏が1900年に述べた「電気自動車は完璧なまでに静かでクリーンです。匂いもせず、振動もありません。 充電ステーション整備とともに、非常に便利な乗り物になるはずです。」という予言を、完全に実現させるモデルである。
ロールス・ロイスが幽霊にちなんだ命名をしているのは、1907年にデモカーとして製造したシャシ番号60551の車両が、銀メッキされたアルミペイントが施され、幽霊のように静かであるということを強調するために付けられた愛称に由来している。それを思えば、120年の時を超えて創業者の理想が実現された今、「スペクター」=「亡霊」の名を冠していることが、ほかのどのクルマよりもふさわしいではないだろうか。
ちなみに、2023年(来年)の9~12月に納車開始予定となっているが、スペックに関してはさらに向上させるために調整中であり、価格もカリナン(4258万円)とファントム(6050万円)の間に位置する予定としか判明していない。
■ロールス・ロイス スペクター 主要諸元(予定)
●全長×全幅×全高:5453×2080×1559mm
●ホイールベース:3210mm
●車両重量:2975kg
●モーター最高出力:430kW
●モーター最大トルク:900Nm
●WLTPモード航続距離:約520km
●駆動方式:不明
●最高速度:不明
●0→100km/h加速:4.5秒
●車両価格:「カリナン(4258万円)からファントム(6050万円)の間」を予定
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