82歳の現役ラリードライバー菅原義正(エキップ・スガワラ)が、アフリカ大陸を舞台に行なわれた第15回アフリカエコレースを完走。約2週間、走行距離5902kmという過酷なレースを、スズキの軽自動車ジムニーで走り切った。
アフリカエコレースは、2023年の12月30日にモナコをスタート。アフリカ大陸に渡り、1月2日からモロッコ、西サハラ、モーリタニアを経て、1月14日にセネガル共和国のダカールに辿り着く、全走行距離5902km、総競技距離3951kmという実に過酷なラリーだ。このルートは、かつてダカール・ラリーが行なわれていたルートに近く、ゴール地点もダカール・ラリーのゴールだったラック・ローズ海岸だ。
【ギャラリー】菅原義正、82歳で完走! スズキ・ジムニーを駆る:アフリカエコレース2024
このラリーに菅原は、スズキのジムニーで参戦。メカニックはなし、しかも前半には他車に接触されてドアが弾き飛ぶというアクシデントがあったものの、コ・ドライバーの松本尚子の的確なナビゲーションもあり、無事完走を果たした。
菅原は2019年限りでダカールラリーから勇退。その後アフリカエコレースに挑戦し、2020年、2022年に続き3度目の完走となった。なお2021年は新型コロナウイルスの影響で、2023年は開催時期移行のために開催されなかったため、菅原はこれで3大会連続での完走となった。
「無事にゴールできたよかった」
菅原はフィニッシュ後、表彰式に出席する前にそうコメントした。
「最高に調子良かったですよ。メカニックなしで出ている人なんてウチぐらいしかいないですし。本当にエコレースでした」
「日本の誇りである軽自動車のジムニーで、スタートから完全に砂丘も全部通って完走したという事に、我々は喜びを感じております」
菅原は帰国し次第、YouTubeで完走報告会を開催するとしている。詳細は、菅原義正の公式インスタグラム(https://www.instagram.com/jimny_africaecorace/)で告知されるという。
なお今回のアフリカエコレースには、2輪のMOTULクラスに田中愛生が参戦。当初KTMのマシンで参戦する予定だったがバイクの手配がうまくいかず、急遽フランスでHusqvarnaのバイクを準備するというトラブルもあったが、初挑戦ながら無事に完走を果たしている。
「菅原さんがこれまで導いてくださったおかげでゴールできました」
田中もレースを終え、そうコメントした。
「これまで本当に、ラリーに出たいという気持ちしか持っていない中、ずっと応援してくださり、いろいろとアドバイスしてくださりました。本当に感謝しています。 支援してくださったみなさま、応援してくださったみなさま、本当にありがとうございます」
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