現在位置: carview! > ニュース > 業界ニュース > ランフラットより手軽! 釘が刺さっても空気が抜けない「モビリティタイヤ」が超画期的なのに普及しない謎

ここから本文です

ランフラットより手軽! 釘が刺さっても空気が抜けない「モビリティタイヤ」が超画期的なのに普及しない謎

掲載 21
ランフラットより手軽! 釘が刺さっても空気が抜けない「モビリティタイヤ」が超画期的なのに普及しない謎

 この記事をまとめると

■モビリティタイヤの仕組みについて解説

客のクルマをわざとパンクさせたビッグモーターの不正が話題! 犯罪の温床になりがちな「タイヤ保証サービス」の問題点とは

■釘などが刺さっても貫通しないためパンクしにくい

■トレッド部分の内側に柔らかいゴムの層があるのが特徴

 パンクを未然に防いでくれるタイヤがあった!

 パンクというのは悩ましいもので、道路が整備された現在でもするときはするので油断はならない。最近では軽量化や資源の関係、交換作業ができない人が増えていることなどからスペアタイヤを積んでいないクルマがほとんど。代わりにパンク修理剤が積まれているが、こちらもパンクしていきなり使おうとしてもできないだけに、結局はレスキューを呼んで対応してもらうのが一般的だ。

 パンクすると釘などがトレッド面に刺さった場合は修理が可能。ただし、チューブレスタイヤでは空気がかなりゆっくりとしか抜けないので気が付きにくいのが問題だ。日本車では今ひとつ普及しないが、ランフラットタイヤにしてもパンクしても走れるというだけで、結局は交換か修理する必要はあって、なにかしら対処しないといけない。

 クルマを運転する以上はパンクの可能性からは逃れられないと言っていいのだが、救世主的なタイヤが登場している。それがモビリティタイヤと呼ばれるもので、シールタイヤやセルフシールタイヤとも呼ばれる。仕組みはトレッド部分の内側にベタベタとしたシーラント剤と呼ばれる非常に柔らかいゴムの層があるのが特徴で、日本流に言うと鳥黐(とりもち)的な感じ。パンク修理剤が最初から入っているような仕組みと言っていい。

 もし釘などが従来のゴム層を貫通してもシーラント剤は柔らかいので貫通しないのがポイント。釘を抜いてもシーラント剤が引っ張られて、穴を防いでくれる。5mm以下であれば、問題ないとしている。

 釘を発見したらディーラーなどで点検するように指示されているものの、そのまま走っても、釘を抜いても問題はない。ランフラットタイヤは80km/hまでの速度で80kmの距離まで走れるというだけで、修理が必要なので根本部分はまったく違うものだ。

 しかし、このモビリティタイヤは今ひとつ普及しないのが残念なところ。世界で最初に市販車に採用されたのが2008年のフォルクスワーゲン・パサートCCで、日本仕様も採用されていた。コンチネンタルとVWが共同開発したもので、ピレリも同様のタイヤを作っている。ただし、日本メーカーも含めて今ひとつ普及しないのが実際のところで、価格もそれほど高くはないだけに不思議ではある。各方面に聞いても理由は今ひとつわからないものの、「そこまでしてパンク対策に力を入れなくてもいいのでは」や「対応できる穴のサイズが小さすぎ」という声が多かった。

 また、最新のID.4にも採用されていて、そこには但し書きとして「タイヤを理由にして返品や交換はできません」とあるので、ユーザー側の不安要素もあるのかもしれない。

【キャンペーン】第2・4 金土日はお得に給油!車検月登録でガソリン・軽油5円/L引き!(要マイカー登録)

こんな記事も読まれています

超イケてる新型ムラーノをデザインのプロが分析! 個性を主張する「デジタルVモーション」の使いすぎには要注意
超イケてる新型ムラーノをデザインのプロが分析! 個性を主張する「デジタルVモーション」の使いすぎには要注意
WEB CARTOP
女性チームのアイアン・デイムスがポルシェにスイッチ。LMGT3初年度はランボルギーニを使用
女性チームのアイアン・デイムスがポルシェにスイッチ。LMGT3初年度はランボルギーニを使用
AUTOSPORT web
角田裕毅、ラスベガスで躍動し予選7番手「ミスター・ガスリーには離されたけど……アタックには満足。良いフィードバックもできている」
角田裕毅、ラスベガスで躍動し予選7番手「ミスター・ガスリーには離されたけど……アタックには満足。良いフィードバックもできている」
motorsport.com 日本版
まるで「“ミニ”フェアレディZ」!? 全長4.1mの日産「コンパクトクーペ」が斬新すぎる! 短命に終わった「NXクーペ」とは?
まるで「“ミニ”フェアレディZ」!? 全長4.1mの日産「コンパクトクーペ」が斬新すぎる! 短命に終わった「NXクーペ」とは?
くるまのニュース
【ラリージャパン 2024】開幕!! 全行程1000km、SSは300kmの長く熱い戦い
【ラリージャパン 2024】開幕!! 全行程1000km、SSは300kmの長く熱い戦い
レスポンス
「日産 GT-R  プレミアム エディション Tスペック」は、諦めない!不屈の国産スポーツカー、未だ一級品の証し【新型車試乗】
「日産 GT-R プレミアム エディション Tスペック」は、諦めない!不屈の国産スポーツカー、未だ一級品の証し【新型車試乗】
Webモーターマガジン
AM放送が聴けない「電気自動車」が数多く存在! FMラジオは搭載されているのになぜ?
AM放送が聴けない「電気自動車」が数多く存在! FMラジオは搭載されているのになぜ?
THE EV TIMES
ヤマハがNetflixアニメ用に未来のレースマシン「Y/AI」をデザイン、実物大モデルも
ヤマハがNetflixアニメ用に未来のレースマシン「Y/AI」をデザイン、実物大モデルも
レスポンス
”第2の波”を生んだ挑戦者、それはレズニー傘下で喘ぐamtだった…!【アメリカンカープラモ・クロニクル】第39回
”第2の波”を生んだ挑戦者、それはレズニー傘下で喘ぐamtだった…!【アメリカンカープラモ・クロニクル】第39回
LE VOLANT CARSMEET WEB
今週、話題になったクルマのニュース4選(2024.11.23)
今週、話題になったクルマのニュース4選(2024.11.23)
@DIME
レッドブルのペレス、今季6度目の予選Q1敗退。3戦続けてRBの角田&ローソンに敗れる「マシンに根本的な問題がある」
レッドブルのペレス、今季6度目の予選Q1敗退。3戦続けてRBの角田&ローソンに敗れる「マシンに根本的な問題がある」
motorsport.com 日本版
トヨタ「コンパクトSUV」なぜ消滅? “全長3.9m”級の元祖「ヤリスクロス」的存在な「ヴィッツSUV」に注目! 14年で幕を閉じた「ist」とは?
トヨタ「コンパクトSUV」なぜ消滅? “全長3.9m”級の元祖「ヤリスクロス」的存在な「ヴィッツSUV」に注目! 14年で幕を閉じた「ist」とは?
くるまのニュース
シャープでクールなNEWグラフィック! SHOEIが「NEOTEC 3」の新たなグラフィックモデル「ANTHEM」を発売
シャープでクールなNEWグラフィック! SHOEIが「NEOTEC 3」の新たなグラフィックモデル「ANTHEM」を発売
バイクのニュース
ラリージャパン唯一の女性ドライバー、平川真子が意気込み。兄・亮に「クラス優勝をするところを見てほしい」
ラリージャパン唯一の女性ドライバー、平川真子が意気込み。兄・亮に「クラス優勝をするところを見てほしい」
AUTOSPORT web
トヨタ陣営の23XIとフォードのRFKが、来季2025年NASCARカップシリーズにて3台体制に拡充
トヨタ陣営の23XIとフォードのRFKが、来季2025年NASCARカップシリーズにて3台体制に拡充
AUTOSPORT web
F1ラスベガスGP FP1:序盤から上位につけたメルセデスがワン・ツー。ノリス、ルクレール、フェルスタッペンが続く
F1ラスベガスGP FP1:序盤から上位につけたメルセデスがワン・ツー。ノリス、ルクレール、フェルスタッペンが続く
AUTOSPORT web
ラッセル、サインツ抑えポールポジション! ガスリー驚異の3番手、角田裕毅もQ3進出7番手|F1ラスベガス予選
ラッセル、サインツ抑えポールポジション! ガスリー驚異の3番手、角田裕毅もQ3進出7番手|F1ラスベガス予選
motorsport.com 日本版
新潟~青森直結 壮大な「日本海東北道」全通まであと少し!? 約320kmの「すごい高速」最後の未開通部どこまで工事進んだ?
新潟~青森直結 壮大な「日本海東北道」全通まであと少し!? 約320kmの「すごい高速」最後の未開通部どこまで工事進んだ?
くるまのニュース

みんなのコメント

21件
  • 久しくパンクはしていないがスペアタイヤのない車はやはり心細い。特に郊外にドライブ行った際など・・
  • そりゃパンクしないタイヤばっかりになったらタイヤ屋が儲からないからね
※コメントは個人の見解であり、記事提供社と関係はありません。

査定を依頼する

メーカー
モデル
年式
走行距離

おすすめのニュース

愛車管理はマイカーページで!

登録してお得なクーポンを獲得しよう

マイカー登録をする

おすすめのニュース

おすすめをもっと見る

あなたにおすすめのサービス

メーカー
モデル
年式
走行距離

新車見積りサービス

店舗に行かずにお家でカンタン新車見積り。まずはネットで地域や希望車種を入力!

新車見積りサービス
都道府県
市区町村