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先鋭的なEVサルーン 次期プジョー508 新アーキテクチャで全面的刷新へ

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先鋭的なEVサルーン 次期プジョー508 新アーキテクチャで全面的刷新へ

プジョーの改革 508は電動セダンへ

プジョー508は、EV(電気自動車)専用の第3世代に生まれ変わる予定となっている。プジョーは、ブランドの抜本的な改革に向けた準備を進めているからだ。

【画像】プジョーが描くアグレッシブな次世代サルーン【インセプション・コンセプトと現行508を写真で比較】 全55枚

2025年以降、プジョーのEVモデルは、従来のPSAグループのアーキテクチャから、新時代のモジュラーEVプラットフォーム「STLA」に切り替わる予定だ。ステランティス傘下の14ブランドに広く導入されるものである。

先月発表されたコンセプトモデル「インセプション」で見られるように、STLAプラットフォームはプジョーのEVに段階的な変化をもたらす。新しいワイヤレス・ステアリングシステム、高度な自動運転機能、はるかに強力なモーター、高速充電機能(およびワイヤレス充電の可能性)を備えた長距離バッテリーを導入することになるのだ。

プジョーはインセプションの市販版そのものを作る予定はないと明言したが、その低く構えたスタンスとシャープな姿は、言わずもがな2018年発売の2代目508(現行)と非常に近い。STLAベースのEVが登場するタイミングは、508のフルモデルチェンジの時期とおおよそ重なるであろう。

SUVの人気増に伴い、Dセグメントのセダンやステーションワゴンの販売台数が激減し、最近ではフォード・モンデオやオペル/ヴォグゾール・インシグニア、ボルボS60などが軒並み撤退したため、508の将来も不透明であった。しかし、プジョーのリンダ・ジャクソンCEOは、ブランドの改革を進める中でモデルラインを廃止するつもりはないという姿勢を示した。

今月初めにラスベガスで開催されたCES 2023(コンシューマー・エレクトロニクス・ショー)で、ジャクソンCEOは次のように述べた。

「プジョーには素晴らしいモデルがありますが、引き続き同じサイズ、同じ数のモデルを維持したいと思います。つまり、それぞれのモデルを刷新していくということです」

次世代ラインナップ SUVとのバランスを

実際、プジョーが示した次世代EVラインナップの予告画像を見る限りでは、208と308、そしてSUVトリオの後継車とともに、508の流れを汲むファストバックが計画されているようだ。

508の後継モデルは、車名はそのまま変わらない可能性が高いが、モデルチェンジにより位置づけが若干変更されると思われる。デザインとしてはインセプション・コンセプトの要素を採り入れながら、他モデルとトーンを合わせていくだろう。

明らかなのは、昨今のトレンドを考慮してクロスオーバーのようなテイスト(高いドライビングポジションなど)を採用しながらも、セダンの従来型シルエットは維持されるということだ。

ジャクソンCEOは、このようにセグメントを跨ぐこと(408が代表例)が、次世代EVの効率性と実用性の最適なバランスをもたらすと述べている。

「SUVが消えるとは誰も言っていないと思います。SUVには変わらない人気がありますから。しかし、わたし達は皆、SUVをより空力的にする方法を探しており、そのため少し違ったシルエットに移行し始めています」

ジャクソンCEOは、SUVの魅力として高いドライビングポジションと「モジュール性」を挙げているが、新しいボディスタイルによって効率を向上させ、航続距離を延ばし、CO2排出量を削減できるという考えを示した。

プジョーの製品責任者ジェローム・ミシュロン氏は、今後の製品セグメンテーションについて「SUV以外の選択もある」と述べた。2008、3008、5008が「非常に成功している」ことは認めつつも、208や308といった「ロールーフ」車も依然として売れ筋の主力車種であることを強調した。

「今後のポートフォリオでは、SUVや他のコンセプトカーとのバランスも考えています。インセプションが市販化されるとは言いませんが、このバランスは大切にしたいのです」

プジョーのリンダ・ジャクソンCEOとのQ&A

――コンセプトの「インセプション」は、なぜ量産しないクルマの形をとっているのですか?

「わたし達が伝えたいのは、ご覧いただいたテクノロジーはすべて、プジョーの全モデルに適用されるということです。つまり、マニフェストとでもいいましょうか。『この素晴らしいコンセプトを、これから市場に投入しますよ』という単純な表現ではなく、技術のショーケースなのです」

――対応インフラがないにもかかわらず、なぜワイヤレス(非接触)充電技術に投資するのでしょうか?

「未来のための投資です。それから、電動化のあらゆる面での開発スピードが非常に速いことを忘れてはなりません。わたし達は、これらの技術が2025年以降に導入されると言っているのであって、急速充電器が2025年ちょうどに登場するとは言っていないのです。わたし達は前進し、お客様のためにスマートで簡単な解決策を見つける必要があります」

――インセプションの先進技術は、エントリーモデルにも搭載されるのでしょうか?

「Bセグメントのクルマ、Cセグメントのクルマ、どれにどの技術を載せるか取捨選択して、手の届くクルマを作ることが必要です」

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みんなのコメント

1件
  • 現行もそうだが、こういうスタイリッシュなセダンが国産にはないよなぁ
    まぁプリウスがセダンとか言っちゃってるから仕方ないか…
※コメントは個人の見解であり、記事提供社と関係はありません。

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