グレード名で親しまれたクルマをピックアップ!
クルマにはそれぞれ立派な名前が与えられているが、その車名で呼ばれるクルマ、型式番号で呼ばれるクルマ、そしてグレード名のほうが「通りのいい」クルマなど、いろいろある。そうしたなかで、とくにグレード名で親しまれているクルマをいくつかピックアップしてみよう。
【これぞ名車の証し】車名ではなく「型式」で愛されたクルマたち
1)GT-R
国産車でもっともメジャーなグレード名といえば、やっぱり「GT-R」だろう。いまでは「日産GT-R」(R35)として、車名のひとつになっているが、もともとはスカイラインのハイパフォーマンスバージョンを意味するグレード名。初代はDOHC 4バルブのS20エンジンを積んだ、ハコスカ(PGC10)GT-R。
日産以外にも、マツダのRX-7(FC3S)やファミリア、トヨタのカリーナ、いすゞのベレットにも「GT-R」というグレードはあったが、日本で「GT-R」といえば、スカイラインの一族のことを指すのが一般的。
「GT」も各社が好むグレード名で、「GT-」+「R」や「S」などを組み合わせる手法も一般的。日産だと、パルサーGTi-Rや、同じスカイラインのGTS-R、GTS-X(いずれもR31)などもあるが、シンプルな「GT-R」の存在感が突出している。
2)GT
「GT」というグレード名は珍しくないが、とくに「GT」を積極的に名前に取り入れたのはトヨタ。有名なトヨタ2000GTを筆頭に、トヨタ1600GT、セリカ2000GT、トヨタ3000GTスープラ、ソアラ2800GT、カローラGT、レビン・トレノ1600GTなどと「GT」が大好き。
2代目セリカのマイナーチェンジでは、「名ばかりのGT達は、道をあける」といったコピーを採用したのは有名なハナシ。
3)GT-FOUR
4代目セリカ(ST165型)に用意されたトヨタ初のフルタイム4WDスポーツカーに与えられたグレードが、「GT-FOUR」。トヨタでは初めてのベベルギア式センターデフ(手動デフロック付き)を採用し、今年、F1のマクラーレンチームで活躍している、カルロス・サインツJr.の父、カルロス・サインツが日本車で初めて、WRCドライバーズチャンピオンに輝いたクルマでもある。
なお、「GT-FOUR」とは、「Grand Touring Fulltime On road Uniquely Responsive」の略。ST165のあと、ST185、ST205にも、「GT-FOUR」のグレードは受け継がれ、WRCでも活躍している。
4)ツアラー/ツアラーV
トヨタの90チェイサー(マークII、クレスタ)から、「GT」に代わってスポーツグレードが「ツアラー」になった。100系のチェイサーでは、2.5リッターターボの1JZ-GTE型エンジンを積んだ「ツアラーV」の5速MTが大人気に。いまでも100系ツアラーVは、人気が高く、中古車価格も結構高い(平均で140万円前後)。
多くの車種に広がっていったグレードも!
5)タイプR
ホンダ車で特別なグレードといえば、「タイプR」。ベース車のシャシー、サスペンション、エンジン、パワートレインなどを、メーカーであるホンダがよりスポーティーにチューニングしたクルマだけに与えられるグレード名。
1992年の初代NSX(NA1)に最初のタイプRが用意され、インテグラ(DC2)、シビックEK9)などへバリエーションが広がっていった。
いずれも専用ボディカラーの「チャンピオンシップホワイトがイメージカラーで、専用の赤いホンダの「H」マークが取り付けられている。アコード ユーロRも海外では「タイプR」と呼ばれていた。
「タイプR」のルーツには、ツインカムエンジンのZC型を積んだワンダーシビックの「Si」や、VTECエンジンを積んだ「SiR」(EG)といったグレードもある。
6)RS
「RS」も採用するクルマが多いグレード名。「レーシング スポーツ」「リアル スポーツ」「ロード スター」「レーシング スピリット」……そんな言葉を連想させる「RS」だが、初代シビックのスポーツバージョン=「RS」に関しては、「Road Sailing」(ロード・セーリング)の略と説明。当時、お上(運輸省)が「レーシング」といった言葉を嫌ったためといわれている。
最近では、ホンダのフィット、ヴェゼル、ジェイド、トヨタのヴィッツやクラウン、スズキのスイフト、アルトターボに「RS」があり、かつては、4気筒のDOHCエンジン、FJ20を積んだDR30スカイラインにも「2000RS」というグレードがあった。
7)WRX
いまは車名になっている「WRX」も、元はインプレッサシリーズのグレード名。初代のインプレッサが登場したとき、レオーネ時代からのスポーツグレード=「RX」に「World Rally」の意味合いを込めて名付けられ、「X」は未知・未来を意味する。
8)エボリューション
ランサーの車体に、2リッターターボの4G63エンジンを積み、ハイパー4WDとして、WRCのホモロゲーションの取得を目指すために生産されたスポーツモデルが、「ランサーエボリューション」シリーズで、通称「ランエボ」。
初代ランエボ=エボIは、1992年の登場だが、ベンツからはそれより前の1989年にグループAのホモロゲーション取得モデルとして190E2.5-16エボリューションI、1990年に190E2.5-16エボリューションII(いずれも限定500台)というホットモデルが登場している。
その他、競技車両のレギュレーションに合わせた「GT3」や「GT4」などもあるし、「GT1」「GT2」もおなじみ。とにかく「R」や「Z」、「X」、「S」、「V」、「M」、「F」といったアルファベットや、それに数字を組み合わせたりすると、妙にクルマ好きの心がそそられるネーミング、グレード名が出来上がるので面白い。
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