■箱根駅伝で話題となったグランエースFCVとは
トヨタから「箱根駅伝で走らせたグランエースの燃料電池車(FCV)に試乗出来るようになりました。いかがですか?」と連絡が来た。
グランエースのFCVとは、どんなクルマなのか。
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少し状況を紹介しておくと、2021年1月の箱根駅伝をTVで見ていたら、読者から「FCVっていうステッカーが貼ってあるグランエースを見たんですけれど知ってますか?」。初耳だったこともあり、早速関係者に聞いてみた。
すると「FCVのステッカーを貼ったら気づく人もいるからマズいと進言したんですが、ちゃんと車検を取っているから隠すことはないということで。というか誰も気付かないと思っていたんですけど‥‥」。
う~ん。隠したいのか、バレたいのかよくワカランです。
いずれにしろFCVと確認出来たので正月に記事を書いたところ「バレた、バレたと大騒ぎになりました」そうな。
ここで文頭に戻る。「試作車のため操作系の注意点がいくつかありますけれど、安全性に問題ありません。それでも良ければぜひ乗ってみてください」。
条件を聞くと「御自由にどうぞ。水素無くなったら連絡してくれれば水素ステーションにいっておきます。写真も自由に撮ってください」。水素ステーション、認可を受けてないクルマは充填出来ない。
この手の試作車を作ろうとすれば、下を見て5千万円くらい掛かる。
あまり気軽に乗り回す気分にはならないものの、燃料電池応援団としてはぜひ乗ってみたい、ということで借りたのだった。
長い前置きになった。クルマの成り立ちは「グランエースのエンジンやミッションを降ろし、新型MIRAIのユニット組み込んだ」になります。
ということで試乗といきましょう。
運転席に座ったら通常のグランエースとまったく同じ「景色」ながら、メーターパネルが新型MIRAI。
スタートボタン押すと、エンジン車と違うし、ハイブリッド車とも違う。
新型MIRAIだとまったく聞こえないカタンコトンという音の後、ファンが回り始める。試作車のため防音対策は最小限なんだと思う。
ダイヤル式のセレクトレバーで「D」を選び、サイドブレーキ戻してアクセル踏むと、遠くのほうからモーター音か駆動系の音を響かせながら、予想していたより力強く走り出す。
試乗前に聞いていたスペックによれば、新型MIRAIと同じ182馬力のモーターで車重は20%以上重いため、「パワーは必要最小限でしょう」と考えていたのだった。
するとどうよ。ストレス無く走り出す。やはりエンジンとモーターの特性はずいぶん違うものだと実感。
それでいてアクセルを丁寧に操作してやると、新幹線のように滑らかな発進&加速をする。
おそらくグランエースを電気自動車(EV)にしたら、同じような走りの味になるだろう。
ただこのボディサイズだと大量の電池を積まないと航続距離が厳しい。
燃料電池であれば3分くらいで水素を充填出来ます。もちろん静か。走行してるときは基本的にモーターとファンが回っている音しかしない。
ギアチェンジだってないから、停止から高速巡航まで継ぎ目無しの滑らかな加速が続くのみ。
CVTも継ぎ目無しの加速だけれど、燃料電池だとエンジン音はせずトルクだって太い。とっても運転しやすいです。
印象的だったのが追い越し加速。アクセルレスポンスよく、絶対的な加速力も良好である。
ディーゼルエンジンだと音や変速ショックなど出るし、加速力はアクセルを上手にコントロールしないとオーバーシュートする(ディーゼルエンジンだとアクセル踏んだ直後はレスポンスしない。踏み続けているとターボが効いて唐突に加速する)。
■動く会議室!? 内緒話にもってこい!な後席空間とは?
続いてリアキャビンをチェックしてみた。スライドドアを開けると、豪勢なキャプテンシートが3脚。
運転席とのパーティション(仕切り)部分にPCの画像とリンク出来る大型液晶が設置してある。
高性能Wi-Fiを介しzoom使った会議だって可能。電力は使い放題。停車中のエアコンだってファンの音のみ。
企業はもちろん、官公庁や地方自治体にこういったクルマがあれば、普段はウルトラ快適な移動用。
イベントのときなら移動用のオフィスに、災害時は指令センターや電源車として使えます。
それこそ知事さんの公用車としてピッタリだと思う。
燃料電池、こういったクルマのパワーユニットとして使うと素晴らしいポテンシャルを持つ。
聞けばトヨタの燃料電池開発のトップが今回のようなクルマの試作に続々Goを掛けているらしい。
2021年3月31日に発表された燃料電池救急車もそのひとつ。
キャンピングカーや、キッチンカーなども燃料電池の用途としちゃ最高だと思う。
ディーゼルエンジンより静かだし何より快適。次はどんなクルマが出てくるか楽しみです。
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みんなのコメント
水素エンジン車や燃料電池車が安価に入手できるようになるまでの繋ぎだろ、EVは。
トヨタは今後、燃料電池スタックを搭載する事を前提としたプラットフォームで新車を開発して、エンジンのみ、HV&PHV、そしてFCVを1つの車種で併売できるようにしてほしい。