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【2021年発売へ】新型トヨタ86/スバルBRZ 開発者、ハイブリッド否定 2.0L→2.4Lターボか

掲載 更新 39
【2021年発売へ】新型トヨタ86/スバルBRZ 開発者、ハイブリッド否定 2.0L→2.4Lターボか

次世代トヨタGT86/スバルBRZ

text:Lawrence Allan(ローレンス・アラン)

【画像】スバルBRZ/トヨタGR86/GT86/GRヤリス/GRスーパースポーツ/GRスープラ【比べる】 全50枚

トヨタとスバルが、共同でGT86(日本名:86)とBRZの次世代モデルの開発を行っている。

2012年の発売以来あまり販売が伸びなかったため、次世代の生産は疑問視されていたが、AUTOCARの独自取材で後継モデルが開発されることがわかった。

トヨタの社長、豊田章男は、モータースポーツ・プログラムを担当するガズー・レーシング部門のもと、ブランドのイメージを高めるためにパフォーマンスモデルを積極的に採用している。

GT86は、成長するパフォーマンスカーのラインナップ中の重要なモデルとなっている。

オリジナルのGT86は、ガズー・レーシングによって開発された最初のモデルだ。

同じくガズー・レーシングが開発したGRスープラ、GRヤリスにネーミングを合わせて、GT86はGR86と改名される。

次世代スポーツカーの詳細

現行モデルはスバルのプラットフォームを採用しているが、同社の現在のアーキテクチャは後輪駆動車には適していない。

AUTOCARは新しいモデルがトヨタのTNGAプラットフォームで構築される可能性が高いと考えている。

パワートレイン開発で主導権を握るのは、スバルになるだろう。

AUTOCARは、フラット4「ボクサー」エンジンを引き続き採用する可能性が高いと考えている。

既存の2.0L自然吸気ユニットは、現在アセント、レガシー、アウトバックで使用されているターボチャージ2.4Lのパワープラントに切り替えられるだろう。

アセントで最高出力258psを達成するこのエンジンは、現行モデルからの大幅なアップグレードとなる。

スーパーチャージャーによる大幅なトルクのアップグレードも期待される。

どちらのブランドも、自然吸気ユニットのドライバビリティと特性を惜しむ声があがるかもしれないが、そこはニーズとのバランスを取る必要があるだろう。

トヨタとスバルは、エクステリアとインテリアの両方のデザインの改善を検討している。

安っぽいと批判されていたキャビンは、技術、素材、フィット感と仕上がりなど多方面での改善がされるだろう。

より実用的な真の4人乗りになるかどうかは、まだわかっていない。

パワーのアップグレードなど多くの変更が加えられることを考えると、価格が上がる可能性が高い。

だが、アウディTTやBMW Z4などのプレミアム・モデルとの戦いや、スープラとシェアを奪い合うことは避けたいだろう。

将来的にはパフォーマンスカーの電動化も

ヤリスの販売の80%がハイブリッド・モデルと予想しているにもかかわらず、新しいGRヤリスは3気筒、1.6Lのターボチャージャー付きガソリンエンジンのみの設定となる。

GRヤリスの開発をリードした齋藤尚彦は、現在のハイブリッド・システムは物理的には載せられるが、高性能モデルに適しているとは考えていないと語る。

「電動パワートレインを選択すると、スポーツカーが重くなる」

「今はこの選択をするべきではないと判断しました。将来、テクノロジーが進歩して、パワートレインの軽量化が可能になれば、いいかもしれません」

「プリウスとRAV4プラグイン・ハイブリッドは、スポーツカーではないので大きなバッテリーを持つことができます。スポーツカーは大きなバッテリーを持たない方がいいでしょう」と齋藤尚彦は付け加えた。

トヨタは、ハイブリッド・システムに力を入れており、すべてのモデルの電化計画を進めている。

スポーツカー以外にも、新しいEVプラットフォーム、電動SUVの開発など、トヨタとスバルはそのコラボレーションの範囲を広げている。

ガズー・レーシング・モデル一覧

GRスープラ

発売中:BMWとのパートナーシップを通じて生まれ変わった、有名な2人乗りのグランドツアラー。

GRヤリス

2020年後半発売予定:4輪駆動、最高出力250ps以上のホットハッチ、WRCの経験を詰め込んだヤリスが誕生する。

トヨタGRスーパースポーツ

2021年発売予定:ル・マン・レーサーのロードリーガル・バージョンが、少量生産のレンジトップの「ハロー」モデルとして発売される。

GR86

2021年発売予定(暫定):後輪駆動クーペの第2世代モデルは、新しいGRブランドに合わせて導入される。

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