美しいカラーリングを纏った車体の存在感は圧巻
大型バイクに憧れている皆さん、こんにちは! バイク好き女優の小野木里奈です。
最初私も大きいバイクに憧れて、中型二輪免許と大型二輪免許を連続で一気に取得しました。やはり大きいバイクを華麗に操るライダーを見ると格好良いなと思いますよね。
その中でも私はスーパースポーツバイクのフォルムが大好き。今週末には真夏の祭典『鈴鹿8時間耐久ロードレース』も開催されますし、ますますスーパースポーツに注目が集まりそうな予感がします! レーサーの方がひらりひらりと車体を倒す姿を見ると、自分も乗りたくなっちゃいますよね。
と言いつつも、中には「大きいスーパースポーツって扱いが難しそうだし手に負えないかも…」と不安に思っている方もいるのではないでしょうか。
今回は、そんな憧れを持っている方にオススメしたいスズキ『GSX-8R』に試乗しました。本日の『小野木里奈の○○○○○日和』217本目は「試乗日和」です。それでは、いってみましょう!
私が試乗した『GSX-8R』のカラーは「トリトンブルーメタリック」。ちなみに「トリトン」とはギリシア神話に登場する海の神様です。海の神様の名前がつくほど、沖に出た時の深い海の色を思い浮かばせる車体色です。私の中ではこの鮮明で深い青色は、スズキのイメージをふんだんに詰め込んだカラーだと思っています。
全体の配色は主に青と黒の2色の組み合わせですが、車体の所々がとんがっている形と大型排気量ならではの大きさで存在感があるので、とてもバランスがいいなと感じます。
無駄にカラーリングせず、ギリシア神話に登場する神様のトリトンにちなんだ「トリトンブルー」に目を奪われてしまうこの配色が素敵ですよね。そして、サイドから見たときに一見模様のようだと思いきや、「8R」のロゴが描かれています。
フロント周りのヘッドライトは、コロンとつぶらな目をしていますが、周りのカウルの形がシュッとしていてイケメンなお顔立ち。大きい車体に対して、鋭利さを感じるフォルムは動きを感じるデザインですし、スポーティーさも感じます。だからといって、癖もなくカラーリングも含めて私は「外見はシンプルなスーパースポーツだな」と感じます。
恒例の足つきチェックでございます!
私(=身長160cm)が跨るとこんな感じ。シート高は810mmで、両足はつま先ですが想像していたよりも足が着きやすいのです。
理由は足が当たるシートと車体周りが、スッキリしているからなのでしょうか。このシート高の数字的に「もっとつま先つんつんになるかな」と予想していたのでこれは嬉しい誤算です! また、ハンドルが意外とライダー側に位置しているので上半身を前傾しすぎないでキープできるからこそ、足も着きやすかった可能性があります。
車両重量は205kgで、車体を起こす時は思わず「よっこらせ」と言いながらなんとか1人で起こすことができます。この重さに慣れるまでは時間がかかると思いますが、想像よりも両足の指がしっかり地面に着いたので最初から1人で起こすことができました。取り回しも最初はびくびくしながらやりつつも、練習すればいつか1人でもっとスムーズにできると思います。
いよいよ『GSX-8R』に、試乗します!
エンジンをかけると、大型排気量らしい勢いのある音!
「シューーン!ブルルルルル…!!」と、まだ発進していないのに既にものすごいポテンシャルを秘めているのがビシビシと身体に伝わるエンジン音なのです。発進すると、アクセルを回す右手からエンジンへ「ドスンッ」とパワーが送られる瞬間が体へ感じるほどに車体がピュンっと前へ押し出されます。
「おー!これは慎重にいかねば…」と775ccの排気量もあるということを思い出して、アクセルをじわじわと開けていきます。自分が求めている速度域にピューンといつの間にか到達していて、走り出しと加速に全くのストレスがない事が惚れ惚れしてしまいます。
「なんでそんなにわかってくれちゃうの!」と『GSX-8R』に語りかけたいくらい!(笑)
今まで高速道路を走行するときは車体の振動やバランスがぶれてしまい怖いと思っていました。しかし、『GSX-8R』は「本当に高速道路での風を受けているのか…」と疑ってしまうほどスーッと走ってくれるのです。
そう、とーってもなめらかなのです! こんな走り心地を体感したらずっと走りたくなってしまうではありませんか…。
『GSX-8R』には、3つのドライブモードかあり、「Aモード(アクティブ)」「Bモード(ベーシック)」「Cモード(コンフォート)」が備わっています。私は最初に「Bモード(ベーシック)」で走りましたが、それでも公道では十分なパワーです。
街中なら小回りでも車体の操作がしやすい「Bモード(ベーシック)」が合っていると思います。せっかくなので高速道路では「Aモード(アクティブ)」で走行してみたところ、とってもキビキビとした加速でこれは楽しい! 長距離ツーリングでも加速だけで飽きさせない機能でした。
運転ポジションは足つきチェックの時にも感じたように、やはりハンドルがややライダー側に位置しているので上半身が前傾しすぎず、大袈裟になりますがネイキッドバイク寄りの感覚です。腰も痛くならないし上半身は疲れにくいように思いますが、個人的にちょっと位置が前後どっちつかずな感覚が、スーパースポーツなのに上半身は楽に感じつつもやや違和感を感じてしまいました。
加速をする時にスーパースポーツの車体に合わせて風をできるだけ体に受けさせないよう、体を前傾したくなるのですがハンドルが体に近いのでポジションを維持しづらい印象だったのです。とはいえ、スーパースポーツでありながらも上半身がしんどくなりにくいという点は嬉しいポイントですし、何に重きを置くかで人それぞれ感じ方は変わると思います。
コーナリングでは、車体が重さを感じさせずに体重移動に応じて車体が傾いてくれます。Uターンでも最初はドキドキでしたが、やり始めると切り返すことなく旋回することができました。車体のバランスがとってもいいのです。外見もシンプルさることながら、乗り始めるとアクセルの使い方も複雑でなく感覚に応じてくれるので私自身も『GSX-8R』に身を預けていました。
気になるお値段は、114万4000円(税込)です。大型二輪車で100万円ちょっと、これほどの性能でしたら実際に試乗してみて妥当だと思いました。
カラーリングと造形に無駄のないシンプルな外見ですが、蓋を開けてみたら驚きポイントがたくさん詰まっていたというような感覚です。
「乗っている私だけがあなたの魅力をわかっているよ」と言いたいくらい、優越感に浸ってしまいました。見た目だけでは走りを想像できませんね。気になる方は、ぜひ試乗してみてはいかがでしょうか。
それでは、また次の月曜日にお会いしましょう!
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