F1アゼルバイジャンGPの初日を終えたランド・ノリスは、マクラーレンが他のライバルチームに比べてペース面で劣っている状況にあると危機感を示した。
マクラーレンはアゼルバイジャンGPのFP2では、オスカー・ピアストリがトップのシャルル・ルクレール(フェラーリ)から0.5秒差の5番手、ノリスは終盤にソフトタイヤでのタイムを記録することができなかったため、17番手という状況で、マクラーレン勢の前方にはフェラーリ、レッドブル、メルセデスが並んでいた。
■ダブルタイトル獲得を”真剣に”目指すマクラーレン。ピアストリもノリスのサポート役に徹すると約束……しかしバクー後に変更の可能性も?
初日プラクティスのタイムを深読みしすぎることは、エンジンモードや燃料搭載量の問題から誤解を招く可能性もある。
ただノリスとしては自分たちのプッシュ具合からして、マクラーレンが後れをとってしまっているという感覚は隠しきれなかった様子だ。
「僕らはかなり離されてしまっている。ラップタイムを出すために、相当プッシュしなくちゃならなかったのは明らかなんだ」
ノリスはF1TVに対しそう語った。
「オスカーのポジションが、今の僕らの立ち位置のようなものだと思う。完璧にこなせれば、その位置なんだ。でもライバルたちに対しては、完璧にやってもまだ遠い」
「レッドブル、フェラーリそしてメルセデスと比較すると、正直僕らにはやるべきことがたくさんある。彼らはかなり近いところにいるけど、僕ら後続に対して0.3~0.4秒の差をつけている。だからやるべきことは山積みだ」
マクラーレンは最近では最速のマシンとなっていたところ、このペース不足には驚かされたのではないか? そう問われたノリスは次のように語った。
「僕らが速くなかったサーキットもある。みんなは僕たちがどの場所でもベストだったと信じたいみたいだけど、そうじゃないんだ」
「これまで僕らは非常に良い、他のチームよりも優れた仕事をしてきた。でもフェラーリが常にここでとても速いということは分かっていたことだ。こういったトラックコンディションでは、メルセデスも非常に速くなる」
「マシンは今も悪くない。ラップタイムはまだ絞り出せると確信しているけど、最近のレースほど明らかにリードできているわけではないね」
ノリスはバクーの極端に低いグリップがペース不足の原因になっている可能性が高いと語った。
「とても路面が滑りやすいんだ。僕らはサーキットのグリップが高いと良いパフォーマンスを発揮するんだけど、路面のグリップが昨年に比べても低い。それで今は難しくなってしまっているけど、今夜はハードに取り組むつもりだ」
一方でピアストリは初日の状況について訊かれると「まずまずの1日だった」と語った。
「現時点では判断が難しい。コースも大きく変化しているからね。でも僕らのペースは予想の範囲内だった」
「フェラーリはかなり強そうだ。レッドブルも速いようだし、メルセデスもそうだね。現時点ではトップ4チームの誰もが良さそうに見える」
「僕らのロングランペースはかなり競争力がありそうだし、良いと思う。でも何人かのドライバーはビッグラップを刻んでいて、上手くいけば大きな差になってくるだろう。だから、明日はそれが勝負になってくる」
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