スズキがインドで「アルト」、「セレリオ」、「ワゴンR」に特別仕様車を追加! 日本仕様との違いとは!?
2020/11/25 21:10 くるまのニュース 1
2020/11/25 21:10 くるまのニュース 1
■インドでは、アルト、ワゴンR、セレリオがエントリーセグメントの75%を独占
スズキのインド子会社であるマルチスズキは2020年11月12日、「アルト」、「セレリオ」、「ワゴンR」の特別仕様車「フェスティバルエディション」を発表しました。
ブラジル製ジムニーがヤバいほどカッコイイ! ユニークな南米モデル5選
同特別仕様車は、インドのお正月にあたる「ディワリ」のシーズンを盛り上げるモデルです。
マルチスズキのエグゼクティブ・ディレクター(マーケティング&セールス)であるシャシャンク・スリバスタヴァ氏は、次のように述べています。
「エントリーカーセグメントは今年、需要が急増しました。マルチスズキの主力商品であるアルト、ワゴンR、セレリオは、エントリーセグメントの75%を占め、エントリーセグメントカーの復活を牽引しています。
私たちは、もっとも売れているクルマのフェスティバルエディションを発売することに興奮しています。
これらの特別仕様車は、ルックス、スタイル、そして快適さでお祭りへの熱意をかき立てます。
さらに、すべてのモデルは専用アクセサリキットを装着することで、この特別仕様車に、独自のスタイルを反映することができます。」
アルト、セレリオ、ワゴンRは、ユーザーの変化する需要に応えるために絶えず進化を続け、インド全土の何百万もの家族から絶大な支持を得てきました。
アルトのフェスティバルエディションは、良好な快適さとスタイリングを提供。
内装ではパイオニアのタッチスクリーンミュージックシステムや、6インチのケンウッドスピーカー、セキュリティシステム、エレガントなデュアルトーンシートカバー、ステアリングホイールカバーなどが含まれています。
セレリオのフェスティバルエディションは、運転の快適さとモダンなルックスをさらに発展させました。
Bluetoothを備えたソニーの2DINオーディオや、スタイリッシュなシートカバー、魅力的なピアノブラックのボディサイドモールディング、デザイナーマットを備え、人気の高いスタイルとテクノロジーを追加しています。
ワゴンRのフェスティバルエディションには、フロントとリアバンパープロテクターや、スタイリッシュかつ大胆な印象のフロントアッパーグリルクロームガーニッシュ、サイドスカート、スタイリッシュなシートカバー、インテリアスタイリングキットなどが装着されています。
※ ※ ※
今回フェスティバルエディションが追加された3台のうち、アルトとワゴンRは日本でもおなじみのクルマですが、インド仕様は日本仕様と大きく異なるモデルです。
具体的にはどんなモデルなのか、紹介します。
■インドで人気のアルトやワゴンRは日本モデルとは別!?
まず、日本版アルトのサイズは全長3395mm×全幅1475mm×全高1475mmです。一方で、インド版アルトのボディサイズは、全長3445mm×全幅1490mm×全高1295mmと、全体的にインド版の方が少し大きめではあるものの、大差はありません。
大きな違いは、日本版アルトが軽自動車規格であるため、排気量が660ccとなっているのに対し、インド版は800ccです。
外観は、エレガントなグリルとシャープなヘッドライトが、新鮮な魅力をもたらし、バンパーとサイドフェンダーがアクティブなルックスを際立たせています。
現在アルトは、マルチスズキではエントリーカーというポジションです。
そして、ワゴンRもインド版のボディサイズは全長3655mm×全幅1620mm×全高1675mm。日本版は全長3395mm×全幅1475mm×全高1650mmと、アルトと同じくインド版の方が日本版より多少大きい程度です。
排気量も同様に、日本仕様は軽自動車規格の660ccに対し、インド仕様は1リッターと1.2リッターを設定し、アルトよりも広い室内のエントリーモデルとして高い人気を誇っています。
クルマの特徴としては、クラストップレベルのトランクスペースや、60:40のリアスプリットシートで、幅広い用途に対応できる点が魅力のモデルです。
両モデル共、マルチスズキの革新的なS-CNG(圧縮天然ガス)技術を搭載した環境にやさしいモデルで、3つの燃料モードを用意。
ガソリンモードはガソリンで始動して運転できるモード、自動モードはガソリンで始動し、自動的にCNGに切り替わるモード、強制CNGモードはCNGで始動するモードとなっており、CO2排出量削減を目指しています。
※ ※ ※
日本独自の規格である軽自動車のアルトやワゴンRは、日本国内の法規や交通事情に特化したモデルとして進化してきました。
一方、インドで生産・販売された初期のスズキ車も日本の軽自動車をベースにしていましたが、その後、現地のニーズに合わせて独自にアレンジされ、進化し、現在はインドの国民的なクルマとして不動の人気車となっています。
スズキは1980年代に、他メーカーに先駆けてインドで自動車製造を開始しましたが、スズキの「価値ある製品を」をというモットーが、日本だけでなくインドでも認められたということではないでしょうか。
ついに新型が発表に! ホンダの人気SUVヴェゼルの功績と新型が背負う期待と不安
【収納力は変わらず】新型シトロエンeベルランゴ 欧州発表 人気MPVの電動モデル
いまやライバルに押され気味の「ステップワゴン」! 歴代モデルを見ると「独自のアイディア」満載だった
BMW X5/X6/X7に搭載するディーゼルエンジンに48Vマイルドハイブリッド技術を新装備
【新型アウトランダー導入か?】三菱自動車、欧州市場へ復活の可能性 アライアンスで協議
シトロエン ベルランゴ EV、乗用ミニバンにも設定…航続は最大280km
A7の姿を借りた“リアル・スーパーカー” ──新型アウディRS7スポーツバック試乗記
プジョー208/e-208が仕様変更を実施。ガソリンエンジン車の全グレードでWLTCモード燃費が5%向上
TRD、マルチディスプレイホルダーにBluetooth接続機能搭載モデルを追加
偉大なる経営者、ひとり去る──スズキ・鈴木修会長退任へ
アウディ Q5 PHVに改良新型、EVモード航続が1.5倍に…欧州発表
アストンマーチンF1、2021年マシンの名称は『AMR21』に。3月3日に発表予定
マツダMX-30はハイブリッド車より成熟した走りのEVに魅力あり。大本命は22年登場のPHEVかもしれない
新型「メルセデス・ベンツ Cクラス」世界初公開。近未来的なデジタル装備はまさにベイビーSクラスだ
トヨタ クラウン 日本に特化した文化遺産的な一台。3種のパワーユニットの選び方は?
新型911 GT3を一足先に取材。スワンネック形状のウイングを採用した理由とは?
日産ノートはこのジャンルでベストの1台だが乗り心地と価格は少し気になる
新型ホンダ ヴェゼルが初公開される。内外装の雰囲気がガラリと変わってスタイル重視ユーザーも獲得しそう
マツダ3改良モデル試乗 やや弱かった走りの質が高められ全体の統一感を得た
まもなく登場・新型Cクラスに先行試乗。Sクラス並みのデジタル化や快適性重視の走りに期待
日産「セレナ」 e-POWERはやや高いがドライバーも満足度が高いミニバンの一台