レーシングブルズのアイザック・ハジャーは、F1オーストラリアGPのFP2で6番手。その走りに、レッドブルのアドバイザーであるヘルムート・マルコは「印象的で速く、ミスもなかった」と高評価している。
今季はアンドレア・キミ・アントネッリ(メルセデス)やオリバー・ベアマン(ハース)など多くのルーキーがF1に参戦しているが、ハジャーのF1参戦が決まったのは中でも最も遅い時期だった。
■ピアストリが最速。角田裕毅9番手と予選Q3進出に期待高まる……ローソン泣きっ面に蜂|F1オーストラリアGP FP3
開幕戦オーストラリアGPのメディアデーで、ハジャーはF1ドライバーとしての新たなステータスを初めて味わった。ファンを失望させまいとサインや写真撮影に応じながら、短い通路を20分以上かけて通過。パドックに到着したのは最初のミーティングに間に合うぎりぎりの時間だった。
しかしハジャーはオーストラリアGPの走行初日、堅実な週末を過ごすための土台を整えた。予選と決勝で真価が問われるのはこれからだが、ハジャーは今のところ有望なスタートを切っている。
その後のメディアセッションでハジャーは、インタビューに対して熱心ではなかったものの、リラックスしている印象を与えた。彼は人前で話すのが好きなわけではないが、プレッシャーを感じているわけでもない。
「自分自身にかかるプレッシャーは感じているけど、外的なプレッシャーは常にそれよりも少し低い」
そうハジャーは語った。
「F1に昇格するためのプレッシャーの方がより難しかった。F1に参戦している今は、チーム内でのパフォーマンスだけで判断されるからだ。FIA F2やFIA F3では、自分ではコントロールできない部分が多すぎる」
とはいえハジャーの広報チームはメディアデーの喧騒の後、走行初日にドライバーがあまり気を散らすことなく呼吸を整え、重要なことに集中できるよう、合理的なものにしようとした。
チーム代表のローラン・メキーズはSky Sports F1に次のように語った。
「彼が周回を重ね、マシンに慣れ、一歩一歩物事を進めていくことが重要だ。長い週末だし、長いシーズンだ。だから、クルマに馴染めるようにするんだ」
走行初日、朝食を早めに済ませたハジャーは、チームメイトの角田裕毅とともにF1ファンフォーラムでファンとの交流を楽しんだ。しかし午前11時には、FP1でマシンに乗り込むための最終エンジニアリング・ミーティングに出席。ドライビングに集中を切り替えた。
オーストラリアGPの舞台となるアルバート・パーク・サーキットは、F1デビュー戦としてはトリッキーであるにもかかわらず、レーシングブルズは最初のセッションに向けて何か特別なことをすることなく、通常の走行プランでハジャーを送り出した。
他のルーキーたちがスピードに乗るのに時間を要し、ハースのベアマンがFP1でクラッシュしたのに対し、ハジャーはすぐにペースを発揮。25ラップを卒なくこなし9番手でフィニッシュした。
この傾向はFP2でも続き、4番手だった角田からコンマ2秒半差の6番手を獲得した。ただレーシングブルズのマシンは燃料搭載量が少なく、中団争いではウイリアムズ勢に後れをとっているのではないかと予想されている。
motorsport.comの調べでは、レーシングブルズのエンジニアリング・チームのメンバーはハジャーの的確なフィードバックと成熟した集中力に感銘を受けたという。F1ドライバーとしての順調な滑り出しは、上記のマルコのコメントが示すように、レッドブルファミリー内でも注目されていた。
チーム代表のメキーズもまた、チームの両ドライバーの走りに満足している。ただ、レーシングブルズのメンバーは初日の結果を真に受けて浮かれている者はいない。
「良い一日だった。特にアイザックはルーキーでプレッシャーもあったし、市街地コース、日曜日には雨も降る……大変だよ」
「彼はバーレーン(プレシーズンテスト)に行く前にクリスチャン(ホーナー/レッドブル代表)のチームと1日テストしただけだった」
「ユウキも今日はとても落ち着いていたし、良いベースラインを我々に与えてくれた。でもラップタイムを深読みしすぎないようにしなければいけない」
当然ながら、いくら金曜日に速くても土曜日の予選Q1で失敗してしまえば何の役にも立たない。しかしルーキーの中でも最も話題にのぼらず、気性が荒いという前評判もあったハジャーが、静かに仕事に取り組み、最高のスタートを切ったといえるだろう。
走行2日目のFP3でも、ハジャーは堅実に走行を重ね13番手。9番手だった角田とは0.277秒差だった。
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