カーライフ [2023.11.14 UP]
クルマ初心者が憧れの「ディフェンダー」を体験! 肌で感じた、英国産・名SUVの世界観
気付けばすっかり寒い季節になり、元アウトドア系媒体出身の筆者(編集部員E)としては、日中も過ごしやすいこの時期こそアウトドアに繰り出したくなるわけで、となれば派生してSUVが気になったり。 グーネットアプリを開いては名車を眺めて「いつかは自分も」と妄想に浸る筆者に、憧れのSUV「ディフェンダー」に触れる機会が到来。
ランドローバー ディフェンダー110 人気オプション採用の特別仕様車が登場!
というのも先日、ジャガー・ランドローバー・ジャパンが開催するディフェンダー特化型の体験イベント「DEFENDER EXPERIENCE TOKYO 2023(ディフェンダー エクスペリエンス トーキョー 2023)」に参加してきました。
ディフェンダーの性能を実体験!肌で感じた名SUVの実力
「DEFENDER EXPERIENCE TOKYO 2023」は、ディフェンダーの展示や試乗体験、パーツ販売に加え、ディフェンダーにゆかりのある著名人によるショーやワークショップなどを通じてディフェンダーの世界観が体感できるライフスタイル体験イベント。
ディフェンダーオーナーだけでなく一般の方も参加可能ということで、筆者同様“夢ロマン”に近づこうというSUVフリークにもうってつけで、ディフェンダーというクルマそのものの魅力はもちろん、オーナーたちのスタイル、そしてブランドが体現する空気感など、普段の生活では知り得ない“ディフェンダー”を垣間見ることができました。
43度の急斜面にも動じない圧巻のグリップ力
場内で最も来場者の目を引いたのは、上りで37度、下りで最大43度の傾斜になるツインテラポッド試乗体験。
傍からでもキツく見える斜面ですが、実際に乗車してみると想像以上に勾配がきつく、高く感じられ、体感的にはほとんど直角に近いイメージで、インストラクターによる運転とはいえ緊張せずにはいられないほど。
青空をバックに、急斜面にも動じずピタリと停車するディフェンダーには貫禄すら感じられる。
しかし、そんなディフェンダー初心者の筆者の不安を他所に、当のディフェンダーはというと、急勾配にも微動だにせず、ただ静かにそこに鎮座していて、まるでテラポッドに吸い付いているかのよう。
ヒルディセント機能を使って急斜面を低速でゆっくりと下っていくわけですが、着実に路面を掴みながら下っていくグリップ力には頼もしさを感じました。
43度の斜面で停車する車内からの景色。今にも転げ落ちそうなくらいにGがかかる中、ディフェンダーは物音ひとつ立てずにじっと堪えている。
凸凹道もモノともしないタフネスに感じる安心感
ディフェンダーならではのオフロード性能を体感できる試乗プログラムがもうひとつ、「ミニテラポッド・バンク・トレイントラックス」。
低速で走行してもいずれかのタイヤが宙に浮いてしまうほど極度の凸凹道を演出したミニテラポッドに、横転が頭をよぎるほど角度の付いたバンク、タイヤと同等の幅の線路上を走るトレイントラックス。いずれも車体感覚を完璧にマスターしていても走行を躊躇うような究極のオフロードシチュエーションであり、危険の伴う走行となりますが、ディフェンダーはこれらもなんなく切り抜けてしまうから驚き。
交互に配置されたミニテラポッドはタイヤが浮いてしまう危険なシチュエーションだが、驚くほど安定した走行を実現。
横転してしまいそうなバンクも電子制御システムで安心して走破できる。
低速走行でも踏み外してしまいそうなトレイントラックスも「クリアサイトグラウンドビュー」機能で余裕のクリア。
走行中のボンネット下が透けて見え、タイヤの位置や路面状況が人目でわかる「クリアサイトグラウンドビュー」機能によって、クルマの足元の状況をモニターで確認しながら走行することができるため、落ち着いて正確な運転ができるというわけ。
「クリアサイトグラウンドビュー」機能を使用すればモニター越しに車体の足元が丸見え。足場の悪いアウトドアシーンでは心強いことこの上なし!
SUVというとアナログなイメージが強かった自動車リテラシー低めな筆者にしてみればこれは初めてスマホに触れたような感覚で、最先端のテクノロジーと持ち前のタフネスによってあらゆるシチュエーションも走り切るディフェンダーのスペックの高さには脱帽です。
力強くも上品な“ディフェンダー”の世界観
クルマ初心者の筆者には “ディフェンダー = 高級オフローダー”ぐらいにしか映っていなかったのですが、知れば知るほどに深みを増して見えてくるのがまた魅力。終戦直後の1948年に発売された「ランドローバー・シリーズI」に端を発し、2023年で75周年という歴史を誇るブランドならではの重みや品格が、イベントを通じて少なからず伝わってきました。
会場には、5.0リッターV8エンジン搭載モデルをベースにした話題の特別仕様車「カルパチアンエディション キュレーテッド フォー ジャパン」や75周年を記念した「75thリミテッドエディション」など、最新のディフェンダーたちがずらりと並ぶほか、ディフェンダーの歴史を物語るように、3台のヒストリックモデルの姿も。
「カルパチアンエディション キュレーテッド フォー ジャパン」や「75thリミテッドエディション」など、最新のディフェンダーが集結。
ディフェンダーの原型といえる1948年発売の「ランドローバー・シリーズ1」。軽量かつ腐食しにくいアルミボディを採用し、高い悪路走破性と機動性を実現。
1961年から1971年まで生産された「シリーズ2A」。元々軍隊で使用されていた個体をレストアしたというこちらは熱帯地域向けの「サファリルーフ」が特徴的。
94年式の「ディフェンダー90」。1990年から「ランドローバー90/110」が改称され「ディフェンダー」と呼ばれるようになった。
いずれも過酷な悪路を走破するための力強さがありながらも、どこか気品のある、英国らしいジェントルな雰囲気を醸していました。
また、それらを取り囲んで眺めるオーナーの中には、ランドローバーと同じく長い歴史をもつ伝統的な英国ブランドである「バブアー」のジャケットに身を包んだファッショニスタも散見されるなど、オーナーたちのそういった紳士的な姿勢からも“ディフェンダー”がどういう存在なのかが窺い知ることができた気がします。
肌で感じた、英国ブランドならではの品格
イベントでは他にも、Tシャツやトートバッグにディフェンダーのプリントを好みのカラーで自ら刷ることができるシルクスクリーンワークショップや英国発祥と言われるフラワーアレンジメントなどの体験型プログラムに加え、BBQ芸人 たけだバーベキューさんのクッキングライブにアウトドアに関するトークショー、そして自らもディフェンダーに乗るというブランドアンバサダーのラグビー日本代表選手たちによるトークショーなどなど、ディフェンダーにまつわるコンテンツが凝縮された内容となっており、その端々からブランドを象徴する名車に対する愛情を垣間見ることができました。
「ディフェンダー」でフィールドを走る楽しさを存分に味わえるラジコン体験は順番待ちの列ができるほどの人気ぶり!子どもたちもその“走破性”に惹き込まれていました。
シルクスクリーンワークショップでは、Tシャツやトートバッグに、好きなカラーでディフェンダーのプリントを行い自分だけの逸品を作ることができる。
ランドローバーと同じく英国発祥と言われるフラワーアレンジメントワークショップも盛況。
会場にはイートスペースやステージも設置され、飲食しながらトークショーなどのディフェンダーにまつわる様々なプログラムを楽しむことができた。
乗用車の枠を飛び越え、各国の軍用車両や警察車両として採用されたり、一時は生産終了をむかえたり。今回のイベントを通じて、長い歴史の中で紆余曲折を経て今なお愛され続ける名車だからこそ醸し出せる奥深さや親しみ、そして英国ブランドならではの気品のようなものを感じられました。
ディフェンダー エクスペリエンス “トーキョー” というだけに、今後も各地で開催予定とのこと。「いつかは自分も!」と思いを馳せる未来のオーナー候補者はもちろん、アウトドアフリークな紳士もぜひ参加してみてください!
ランドローバー 公式HP:
http://www.landrover.co.jp
【合わせて読みたい】
https://www.goo-net.com/magazine/newmodel/imported-car/192015/https://www.goo-net.com/magazine/newmodel/by-vehicle-type-information/206142/ ディフェンダーの新車情報を見る
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